作詞 | 石川絵理 |
---|---|
作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ、シリアス、中音域から高音域、アグレッシヴなロック |
収録 |
2010/2/10 MICHAEL 2010/2/10 MICHAEL (Off Vocal) 2010/6/23 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴ ROCKET★PUNCH! 4 (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
アポロニアス?(笑)
試聴などで聴くのはサビが中心なので、もっとポップな曲だと思っていた。
イントロからメロディを最初に聴いたときに浮かんだのは、え、これ同じ曲?、だった。
聴き続けていたら、聴き慣れたサビが。なんというか、陰がある悩み多きヒーローが、
変身したとたんに明るく踊り回りながら戦い始めた、っていう感じ。
また元の陰のあるヒーローに戻っても、今のはいったい誰? 同じ人だったの?、と、
ちょっと遠巻きに眺めてしまう(笑)。でもそのポップなサビも、通して聴くと、
最初に思っていた印象よりはずっとロックだった。
まあそれもカタルシスだと思えば受け容れてしまえるぐらいには、違和感はない。
男性視点では書かれているが、世界観としては、とても女性らしい、繊細な感性の歌詞。
たぶん、設定的には一部でもかぶる作品が、すぐにでもいくつか思い浮かぶくらい、
ある意味ありふれた設定ではあるが、それはそれだけ魅力的な状況だ、ということ。
単に少女漫画的な世界観だけでなく、ラップ部分の韻を踏んだ詞など、
骨太なところもそこここにあり、細かなところを聴き込んでも飽きさせない。
そしてこの曲は、ベースを聴く曲なんじゃないかと思う。Off Vocalなどは、
ベースの動きを追っているだけで、飽きずに何度でもリピートできてしまう。
それくらい、「歌うベース」好きにはたまらないベースラインである。
メロディ部分では、動きを抑えられた獣のよう。だんだんジリジリとしてきて、
地を掻くテンポが速くなり、檻の扉が開いたとたん飛び出ていく。
たぶん、サビで踊り回っているのはヒーローではなく、ベースだ。
最近の2HEARTSは特にその傾向が強いが、全編を通して抑えるところと動き回るところ、
様々な音色で、もちろん歌の邪魔はしないが負けてもいないベースが聴ける。
……たぶん放っておくとずっとベースの話をしているかも(笑)。
ふたりの声は、今までのハードめなロックの2HEARTSを知っていて好きなら、
何も付け加えることはない。
安心してパワフルでセクシーな世界に浸れることは保証できる。
作詞 | まこと |
---|---|
作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域、物静かで洒落たポップス |
収録 |
2010/2/10 MICHAEL |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
飯塚さんはもしかしたら、もっとバリバリくる強めの曲のほうが得意なのかな?
よく言えば安心して聴ける、悪く言えば似たような感じ。
曲の雰囲気だけだと、他の曲のメロディラインが浮かんできてしまう。
でも似ているのは曲調とアレンジの雰囲気だけで、メロディラインが同じ、
というわけではない。詞のイメージも違う。
詞のイメージが違うのは当然、今回初めて、
男性の作詞家が書いている(立木さんを除いて)。本人たちもインタビューで、
男性の詞であることに触れ、今までとは違った感じ、とコメントしている。
確かに、とても少年っぽいというか、少女漫画ではなく少年漫画のイメージ。
中学生か高校生が主人公のスポーツ漫画に出てくる幼い恋の話か、
というくらいの純情さ。でもそれにしては、えらくたいそうな結論に落ち着くんだけど。
そういう意味では、女性的な世界観の多かった今までの2HEARTSとしては、
多少の違和感を感じることもあるかも。でもギラギラした若さではなく、
純情少年なところが、女性ファンが多いことを考えているのかな、とも思う。
2HEARTSのバラッド系としては(この曲はあまりバラッドではないけど)、
似たような感じの曲もあるが、それを別にして、この曲を独立して聴けば、
気持ちが落ち着く、穏やかでやさしい佳曲である。全部がふわふわしていて、
角や飛び出たところがない、でも中心はしっかりしたクッションのようなやわらかさ。
曲も、世界観も。ピアノ中心のアレンジで、ギターもあまり高音を使わず、
かといっても低すぎもしない、いちばん心地よいあたりの音域を厚く広げてある。
ドラムも、ミュートを付けたトランペットがそうなるように、響きが全体的に丸い。
こんなときでもベースは、とても控えめではあるが静かに歌っているのが2HEARTS。
立木さんの声は、やさしく包み込むようで、あたたかに広がる。
森川さんは横に広がるより突き抜ける声質なので、
どうしても高音になると鋭さが出てしまうが、それも若さというか、
強さよりも気弱さが見える感じで、少年っぽい純情な愛の姿が感じられる。
うーん、最初に聴いたときの歌詞の違和感であまり気に入ってなかったが、
こういうふうに聴いていると、なんだかどんどん愛しくなっていくぞ(笑)。
作詞 | ma-saya |
---|---|
作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ、シリアス、中音域から高め、パーティソング |
収録 |
2010/2/10 MICHAEL 2010/6/23 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴ ROCKET★PUNCH! 4 (ライヴ・バージョン) (DVD) 2011/4/27 おれパラ Original Entertainment Paradise 2010 LIVE DVD (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
「Brand-New Future」と同じ系統の、
みんなで大騒ぎできるパーティソング。
たぶん今後は、「ALL MY LIFE」に代わって、
ライヴでの盛り上げ担当になるに違いない。
「ALL MY LIFE」はストーリー性を持った歌詞で、繰り広げられる状況などから、
映画や舞台の一場面を観ているような感じだったが、この曲はもっと漠然としていて、
状況と相手との距離感だけが提示され、登場人物たちは勝手に楽しんでいる。
「二人で」楽しんでいる相手は、たぶん、友だち以上恋人未満な彼女なんだろうが、
それに固定する必要はなく、いろんな関係でイメージできる。
ふたりが恋するのではなくて、それぞれ相手を見つけようぜ、だってOK。
そのぶん、自分がそこにいる感覚もかなり強い。
大好きな相手と楽しく遊んでいる自分をイメージし、同調して一緒に楽しめる。
曲自体も、観客参加型というか、一緒に歌ったり、合いの手のようにコールを入れたり、
ということができる構成になっていて、「一緒に楽しもう」感が強い。
CD発売直後にあったライヴでは、観客に、タオルを振り回すパフォーマンスが提案され、
ステージ上でふたりも、タオルをぐるぐる回しながら走り回っていた。
あのときの本当にうれしそうな笑顔と、
ついこぼれてしまったというような「気持ちいい」の言葉は忘れ難い。
身体を動かす楽しさ、何もかも忘れて楽しむ爽快感、途中の記憶がないくらい楽しんで、
心地よい疲れだけが残る、パーティの、そしてライヴの楽しみ方そのものの感じ。
そんな曲なこともあってか、細かく隅々まで聴くというよりも、
一緒に身体を動かす(イメージだけでも)ことを優先しているようで、
どの楽器もあまり自己主張がない。とてもシンプルなアレンジで、リズム中心。
いちばん自己主張しているのは、コーラスかもしれない。観客ポジションの。
特定の楽器を意識して聴けば、いろいろやっているのだが、
それよりも全体を聴いたほうが楽しく、この曲の魅力が聞こえる気がする。
そういう意味では、演奏や歌を楽しむというよりは、
自分もその中に飛び込んでいく、そんな曲じゃないかと思う。
森川さんの歌い方も、語尾を跳ね上げ、ちょっと声をひっくり返すパートはあるが、
色っぽいというよりは、テンションが上がって声が上ずった、というほうが近い。
途中での台詞「一緒に行こうぜ」は、スポーツ少年の先輩(キャプテンかなんか)が、
ちょっといい感じになった彼に憧れている女の子(マネージャー?)を、
さわやかに誘うときみたい(笑)。全然「大人」じゃない。すごく演技している感じ。
きっと行くのは、全国大会か、学園祭かなんかの後夜祭なんだ。もちろんお酒なし。
ちなみに、ライヴだと演技に徹する余裕はない(笑)からか、もっと素に近くて、
思わずみんなでステージに駆け上がりそうだった。一緒に楽しもうぜ!!
作詞 | 大和田秀樹 |
---|---|
作曲 | 高木隆次 |
編曲 | 高木隆次 |
曲調 | ミディアムテンポ、たぶんシリアスなつもり、中音域、熱血ソング |
収録 |
2010/2/26 ムダヅモ無き改革-The LEGEND of KOIZUMI- オリジナルサウンドトラック 2010/2/26 ムダヅモ無き改革-The LEGEND of KOIZUMI- オリジナルサウンドトラック (Off Vocal) 2010/2/26 ムダヅモ無き改革-The LEGEND of KOIZUMI- デラックス版 (ショートバージョン、OVAエンディング) (DVD) |
備考 | 「ムダヅモ無き改革」の小泉ジュンイチローとしての曲。 |
見事なまでのネタソング。でもある意味、キャラクターソングはこうでなくちゃ、
と思える。ジュンイチローがお洒落なHiphopを歌っていたら、やっぱ違うだろ。
アニメDVDに同梱のサウンドトラックCDにフルバージョンが収録されているが、
トラックリストがない。収録時間から当たりをつけて、
最後のほうに入っているこれだろう、と聴いてみたら、Off Vocalのほうだった。
えらい可愛らしいコーラスで始まるので、これはこんな曲なのか、と思ったが、
そんなはずはないと思い直し、その前を聴いてみて、ああやっぱり、と。
トラックリストもないくらいだから、歌詞も、作詞・作曲者のクレジットすらない。
OVAのエンディングに使われているので、エンディングクレジットには出る。
麻雀の用語がわからないと、歌詞は何を言っているかわからないだろう。
でもわかっても、これがそのままイメージできるのは、かなりやり込んでいる人かと。
いや、本当にそういう人にはわかるくらい、ちゃんと説明しているのかな。
私はひととおり遊んだことはあるが、この曲を聴いただけで頭の中に牌は並べられない。
でも、実際どんな手ができているかは、曲を聴くのには全然関係ない。
麻雀用語がわからなくても何も問題はない。攻撃魔法の呪文だと思っておけばいい。
役の声に合わせて押さえつけたがなり声で、わざと声が抜けないようにしているのでは、
とさえ思える。歌声の美しさなどは求めてもむなしい(笑)。
でもそのぶん、音域も広くなく、メロディラインのはっきりしたわかりやすい曲なので、
歌の巧拙など関係なく、カラオケでがなると気持ちいいかもしれない。
当然ながら演奏者のクレジットなどはないので、はっきりしたことは言えないのだが、
コーラスの女声に混じって、高めのやわらかい声が聞こえる気がする。
ヴォーカルが乗るとほとんどわからないので、Off Vocalでチェック。
作詞 | まこと |
---|---|
作曲 | 成瀬裕介 |
編曲 | 中尾裕介 |
共演 | ALL MEMBERS (合唱) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、かわいいポップス |
収録 |
2010/3/24 ネオロマンス スターライト・クリスマス LIVE VIDEO (DVD) 2012/3/21 ネオロマンス スターライト・クリスマス2011 LIVE VIDEO (DVD) 2013/3/27 ネオロマンス スターライト・クリスマス2012 LIVE VIDEO (DVD) 2009/12/9 ネオロマンス・クリスマス 〜聖夜にラブソングを〜 [歌:浪川大輔、保志総一朗、伊藤健太郎、山口勝平] |
備考 | 「アンジェリーク」シリーズのエルンストとして、だけれど、担当パートはない。 |
ネオロマンスゲーム初のクリスマスイベントに合わせて、
クリスマスソングのCDが発売され、この曲はそれに収録されている。
アンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ、ネオアンジェリーク、
それぞれからひとりずつが参加して、4人で歌っている。
エルンストは別にソロ曲をもらっていたため、CDでは歌っていない。
イベントに合わせて作られたCDなので、ここからの曲は、
できる限りイベントで歌われた。この曲も、オリジナルメンバーは揃っていなかったが、
ライヴコーナーの最後に、全員で歌われた。CDではソロパートもあったが、
特にソロパートとかはなく、最初から最後まで全員で歌っている。
なので、特に声が聞こえるといったことはない。楽しそうに歌っている姿を、
DVDで観るのが楽しみ、という程度か。
オリジナルのメンバーは、どちらかというとかわいい声の人が多く、
お子様たちにひとりだけお兄さんが入った感じ(笑)。
曲全体としても、歌詞も曲も、歌い方もかわいらしい。
かわいい(小さな?)恋人たちの微笑ましいクリスマスの様子を、あたたかく見守る気分。
ほんわりとやさしい気持ちになれる。
作詞 | 菊池操 |
---|---|
作曲 | traditional arrange |
編曲 | 津田考平 |
共演 | ALL MEMBERS (合唱) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、クリスマスソング |
収録 |
2010/3/24 ネオロマンス スターライト・クリスマス LIVE VIDEO (DVD) 2012/3/21 ネオロマンス スターライト・クリスマス2011 LIVE VIDEO (DVD) 2013/3/27 ネオロマンス スターライト・クリスマス2012 LIVE VIDEO (DVD) 2009/12/9 ネオロマンス・クリスマス 〜聖夜にラブソングを〜 [歌:関俊彦、関智一、谷山紀章、小野坂昌也] |
備考 | 「アンジェリーク」シリーズのエルンストとして、だけれど、担当パートはない。 |
ネオロマンスゲーム初のクリスマスイベントに合わせて、
クリスマスソングのCDが発売され、この曲はそれに収録されている。
アンジェリーク、遙かなる時空の中で、金色のコルダ、ネオアンジェリーク、
それぞれからひとりずつが参加して、4人で歌っている。
エルンストは別にソロ曲をもらっていたため、CDでは歌っていない。
イベントでは、オリジナルのメンバーはほとんどいなかったが、
しっとりしたキャンドルメッセージ(キャンドルの光の中で愛をささやくコーナー、
一部趣旨を逸脱したときもあったが、概ねうっとりするコーナーだった)の後に、
全員で歌われた。これが本編最後の曲となった。
CDでのソロパートを、各タイトルごとに分担している。
同じように作られた「クリスマスの街角で」よりは、
落ち着いた曲なので、賑やかにというよりは、雰囲気作りを重視した感じ。
曲としては、既存のクリスマスソングを継ぎ接ぎして合わせたもので、
荘厳なものから軽く楽しい曲まで、いろいろなパターンを、浮つかずに落ち着いて、
でも明るくアレンジしてある。歌詞も、曲調に合ったクリスマスらしい神聖さがあり、
希望にあふれている。CDでのメンバーが、歌唱力に定評のある人が多いので、
もっと聴かせる曲でもよかったのに(アカペラのゴスペルとか(笑))、
とかも思わないでもなかったのだが、気楽に歌えるという意味では、
こういう曲もいいのかもしれない。
作詞 | まこと |
---|---|
作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ、シリアス、高音域、ポップス |
収録 |
2010/5/19 Monotone Rainbow 2010/5/19 Monotone Rainbow (Off Vocal) |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
作詞が男性(「Speciality」と同じ人)なことで、
当人たちも、男の気持ちがわかった、とても共感しやすい曲、とコメントしている。
人間なら絶対に完璧ではありえない、完璧にはなれない自分を認めてしまえ、
そのままで自分なりに頑張ればそれでいいんだ、という趣旨なんだが、
これが以前の歌詞より共感できるということは、
ヒーローを求める少女たちの憧れの眼差しには疲れた、ということなんだろうか。
今までは、一緒に高みを目指そう、だったり、見守っているから頑張って、
だったりしたことはあっても、「完璧」により近付こうとすることは前提だった。
この詞は、完璧でない自分を愛して、というところで止まってしまっている。
そういう意味では、ナンバーワンじゃなくてオンリーワンでいい、なのかもしれない。
心地よい言葉だなあ。努力を放棄したようであまり好きではないが。
あ、いや、そんな攻撃的になる必要もないんだけど。(爆)
そんなことを考えなければ、明るくやわらかくやさしく。
ポップで楽しい、聴いていて心地よい曲である。きっとキラキラとした笑顔になれる。
最近はハードだったりセクシーだったりしていたので、初期の頃の2HEARTSの曲に近い、
と言われているが、最初の頃よりももっとほわほわとやわらかい気がする。
それは、ナンバーワンを目指す攻撃性を排除して、今現在の自分を肯定し、
心安らかに現状を受け容れて満足しているからかもしれない。
キーボードのキラキラした音で始まり、ストリングスの明るい和音で展開する。
今回もベースは楽しく遊んでいるが(特にエンディング前のサビ部分など、
リズムはドラムに任せっきりで、ベースはあちこちかけずり回っている)、
この曲の聴きどころはたぶんギター。それもリードを取っているときよりも、
リズムを刻んでいるときのリフが楽しい。歌が入っていると声に耳がいくが、
Off Vocalだと堪能できるのでお勧め。シンセのキラキラ感もいい感じ。
曲自体もポップでかわいらしいが、森川さんの声も、高めのかわいらしい声。
立木さんが包容力たっぷりに支えてくれるのに甘えきっているようで、
かなり高音なのだが、張り詰めた感じはなく、のびのびとやわらかい。
ハイトーンで張る部分は、全力でというのではなく、リラックスして余裕がある感じ。
メロディラインがかなり上に展開するので、ふたりで裏声を使うパートもあり、
本当に綺麗な高音を聴かせてくれる。ワンフレーズずつの掛け合いも、
息の合った連携を聴かせてもらっている感じが素敵。
とにかく、明るく、楽しく、やさしく、やわらかく、リラックスできて、
とても安心できる。でもワクワクはしない。
作詞 | 森由里子 |
---|---|
作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域高め、ブルース |
収録 |
2010/5/19 Monotone Rainbow |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
立木さんの歌声が、本当にぴったり。渋くて男臭い魅力にあふれ、
旅はしていても空を飛ぶのではなく足が地に着いた、とても人間的な重さを感じる。
森川さんの声はそれに比べると、ちょっとセンが細すぎる。
さすがにこれほど泥臭く男っぽい曲調だと、森川さんの雑じり気のない声が浮く感じ。
澄んだ音は魅力的ではあるけれど、不純物が全然ないと、光をまったく反射せず、
印象が薄くなる。彼の声質では、普通に歌っては存在感が足りないと思ったのか、
ものすごく巻き舌で、わざと癖をつけた歌い方をしているが、
高めに張る音が多いこともあり、綺麗な響きは損なわれていない。
アコースティックギターの和音とスライドギターのリード、
ポヨンポヨンしたパーカッション、シャリシャリした響きの混じるドラム。
ベースは主張せず、でも目立たないように広めの音域で遊んでいる。
全体的に低くならない中音のアレンジに、
これまた中音域から上に展開するメロディラインなので、
こんなにもシリアスな状況で泥臭い曲なのに、重苦しくなり過ぎず、
明日への希望が見える。しかたなく旅を続けるだけではなく、
新しい日を迎えることで前向きな気持ちを保とうとする、そんな救いを失っていない。
サビやエンディングの高音に張る声がさすがに綺麗に伸びていて、
自分を叱咤激励して無理矢理気持ちを上向きに持っていく、
そんな希望があるんだか何だかわからない自棄っぱちさが感じられる。
初めて聴いたとき、脳裏に浮かんだのは「バグダッド・カフェ」のポスター。
でも共通点は「砂漠」だけだ。そう思ったら次に浮かんだのは、
「パリ、テキサス」のナスターシャ・キンスキー。彼女も砂漠を旅してない。
たぶん、聴いた人の数だけ、イメージがあるだろうと思う。
思い浮かべるロードムービーも、いくらでもあるだろう。
どっちにしても、すごくヨーロッパ映画の雰囲気がある曲。
埃っぽい砂漠はアメリカのもののイメージなんだけれど。
作詞 | 石川絵理 |
---|---|
作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | スローテンポ、シリアス、中音域、ジャズバラッド |
収録 |
2010/5/19 Monotone Rainbow |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
しっとりとしたピアノと、ささやくようにリズムを刻むワイヤーブラシで始まる。
照明を落としたジャズバーでカクテルを片手に、
暗めのスポットのあたるステージを眺めているような気分で聴くと、
すんなりと曲の世界に入っていけるだろう。ゆったりとしたテンポとリズムで、
ストリングスがメロディラインやヴォーカルの高まりを盛り上げる。
アコースティックギターと珍しくおとなしいベースが、ときどき存在を主張することで、
曲の中にぐっと沈み込んでいく気持ちを現実に引き戻し、
「聴いている」ことを思い出させてくれる。聴いているときの気持ちの移り変わりが、
曲の展開なのかアレンジのためなのかわからならくなるほど、
曲とアレンジが同調し、引きずり込むような世界を構築している、
こういう曲での立木さんの本領発揮は、今さら何を言及する必要もない。
渋みのあるハスキーボイスなのに、響きと広がりがあって、やさしくてストイック。
森川さんの声も、鋭さを抑え、丸く響く感じで、内省的な葛藤を含んだ、
かなりウェットな歌い方。突き抜けようとする響きを包み込んで、
少し巻き舌気味に、丸いキャップをかぶせて中で響かせるような感じで、
ちょっと籠もった印象を受けないでもないが、それがより切なさを訴えてくる。
ときどき混じるファルセットも、色っぽいというよりには、どこか悲しげに響く。
森川さんの響きからは、どうすることもできないつらさがビシビシと感じられるが、
立木さんの響きのやさしさが、それを救ってくれるように感じられる。
そんなことまで思ってしまうのは、アレンジがあまり音を使わず静かなので、
ヴォーカルの響きを存分に堪能できるからだろうか。
歌詞の内容については、いろいろな解釈ができるだろう。
石川さんの詞は、「MICHAEL」でも思ったが、
女の子がこんなことがあったらいいなと考える、少女漫画の世界。
ありそうでいて、普通にはそうそうありえない、でもあこがれる。
そんな気持ちにぴったりとシンクロするような、現実的な非現実がそこにある。
それに共感して受け容れられればたぶんうっとりできるし、
違和感を払拭できないこともある。この世界に浸るために、
いっときは夢見がちな乙女の視線を自分の中から掘り起こしてみてもいいのでは。
作詞 | 鳥飼くろえ |
---|---|
作曲 | YAMATO |
編曲 | 福田真一郎 |
曲調 | アップテンポ、シリアス、中音域から高め、ポップロック |
収録 |
2010/6/16 DEATH CONNECTION CHARACTER SONG ALBUM |
備考 | 「DEATH CONNECTION」のルチアーノとしての曲。 |
とてもストレートな歌い方。
けっこうハードめなメロディラインとロックアレンジだが、全然巻き舌にはならず、
わずかに少しだけ声を歪ませて張る部分がある程度で、綺麗に声を出している。
あまり音域は広くなく、
中音域のおとなしめな音を行き来するメロディラインだからかもしれない。
ところどころ、もうちょっと上に展開すれば、綺麗にシャウトしてくれるのに、
などと思ってみたりもする。それでもよく聴いていると、
ちらっと声をひっくり返してみたりして、自己主張も感じられる。
Off Vocalを聴くまでもなく、かなり重めのロックアレンジだということがわかる。
ベースの音がしっかり響き、ギターもリードよりリズム中心。
ギターよりもベースのほうが歌ってるかも、と思うくらい、低めの音が主張していて、
ズシズシと下に響く。ドラムスも堅実で、あまり遊ばないエイトビート。
全体的に、いい意味での、とても典型的なキャラソンという感じ。
歌い手のアクがあまり強く出ず、ああこんな感じで歌いそうだな、と納得できる。
歌詞の切なさも、恋愛ゲームならでは。飄々としている彼も、
こういう激しい面を秘めているんだろうな、と思うと、さらに切ない。
アルバムとして、いろいろなタイプの曲がバランスよくちりばめられている。
ヴィシャスがラップが効果的なリズムの強いスタイリッシュなロックなのと対照的に、
ルチアーノは、かなりオーソドックスなハードロック。
そして、このアルバムのコンセプトなのかもしれないが、実は全曲台詞入り。
台詞といってもワンフレーズ程度で、その折り込み方も曲それぞれだが、
この曲に関しては、けっこうガンガンにロックできた曲が急に歌謡曲になったようで、
かなり驚く。そのうえ、ライヴアレンジにしたらたぶん、
この台詞の直後にハイトーンシャウトしていそうな曲調とアレンジが続き、
台詞とのギャップにさらに驚かされるが、慣れればそんなに違和感はない。
ずっと巻き舌のロックを聴いてきた合間に聴くと、なんかほっとする(笑)。
作詞 | tadd |
---|---|
作曲 | Kazuya |
編曲 | Kazuya |
曲調 | アップテンポ、シリアス、中音域高め、ハードロック |
収録 |
2010/6/23 THE DEAD SWING 2011/7/6 BLACK VELVET LIVE&OFFSHOT MOVIE (Live Version) (DVD) 2012/4/25 MARINE SUPER WAVE R 2011 (Live Version) (DVD) |
備考 | 「Black Velvet」としての曲。 |
作詞 | tadd |
---|---|
作曲 | Kazuya |
編曲 | Kazuya |
曲調 | スローテンポ、シリアス、中音域、ロックバラッド |
収録 |
2010/6/23 THE DEAD SWING 2011/7/6 BLACK VELVET LIVE&OFFSHOT MOVIE (Live Version) (DVD) 2012/7/25 森川智之ディナーショー 冬の陽の暖かさに包まれて2012 in グランドプリンスホテル新高輪 飛天の間 (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「Black Velvet」としての曲。 |
作詞 | tadd |
---|---|
作曲 | Kazuya |
編曲 | Kazuya |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域、スウィング風ロック |
収録 |
2010/6/23 THE DEAD SWING 2011/7/6 BLACK VELVET LIVE&OFFSHOT MOVIE (Live Version) (DVD) 2012/4/25 MARINE SUPER WAVE R 2011 (Live Version) (DVD) |
備考 | 「Black Velvet」としての曲。 |
作詞 | 黒須克彦・二宮愛 |
---|---|
作曲 | 黒須克彦 |
編曲 | 黒須克彦 |
共演 | 森久保祥太郎 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ、シリアス、高め、ポップロック |
収録 |
2010/8/13 1.5.8. ORIGINAL DRAMA CD -JUST ONE TIME- |
備考 | 「1.5.8.(ONE.FIVE.EIGHT.)」のハチとしての曲。 |
高めのかわいい声。デュエットの相手も歌い慣れていて、声や曲調の相性もいい、
疾走感のある明るく楽しいポップロックで、かなりの佳曲である期待が持てる。
コミックマーケット等で限定発売されたドラマCDに、ショートバージョンを収録。
その後、ドラマCDの発売が予定されていたので、
それにフルバージョンが収録されることを期待していたのだが、
ドラマCD自体が発売未定になったまま、現在に至る。
作詞 | 河合英嗣 |
---|---|
作曲 | 河合英嗣 |
編曲 | 河合英嗣 |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、高め、ロックンロール |
収録 |
2010/11/1 S.S.D.S.キャラクターソング 愛の熱唱シリーズVol.2 Micha-shin(ミヒャシン) 2010/11/1 S.S.D.S.キャラクターソング 愛の熱唱シリーズVol.2 Micha-shin(ミヒャシン) (オリジナルカラオケ) 2011/3/14 S.S.D.S. 2010魅惑の診察会 (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD) |
備考 | 「Super Stylish Doctors Story」のミヒャエル・シューマイヤーとしての曲。 |
シリアスでカッコいい曲なのだが、
どうしてもあのロックヴォーカリストのイメージが重なるのか、歌い方もそんな感じ。
ライヴパフォーマンスもすごく意識した、というか、パロディにした感じだった。
作詞 | 浅乃一 |
---|---|
作曲 | 浅乃一 |
編曲 | 朝井泰夫 |
曲調 | スローテンポ、シリアス、高音域、バラッド |
収録 |
2010/11/25 維新恋華 龍馬外伝 初回生産版 (ショートバージョン、ゲームオープニング) (PSPゲーム) 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK (ACOUSTIC BGM ver.) 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK (SHORT ver.) 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK (Instrumental) |
備考 | 「維新恋華 龍馬外伝」の坂本龍馬としての曲。 |
PSPゲーム「維新恋華 龍馬外伝」のオープニング曲。
作詞 | 浅乃一 |
---|---|
作曲 | 浅乃一 |
編曲 | 小西貴雄 |
曲調 | スローテンポ、シリアス、高音域、バラッド |
収録 |
2010/11/25 維新恋華 龍馬外伝 初回生産版 (ショートバージョン、ゲームエンディング) (PSPゲーム) 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK (SHORT ver.) 2011/2/23 維新恋華 龍馬外伝 ORIGINAL SOUNDTRAK (Instrumental) |
備考 | 「維新恋華 龍馬外伝」の坂本龍馬としての曲。 |
PSPゲーム「維新恋華 龍馬外伝」のエンディング曲。
作詞 | CURO・MICRO・U-ICHI |
---|---|
作曲 | CURO・MICRO・U-ICHI・TAKAHIRO WATANABE |
編曲 | HOME MADE家族 |
共演 | 小西克幸 (デュエット) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域から高音域、ラップ |
収録 |
2010/12/15 ブリコン〜BLEACH CONCEPT COVERS〜 |
備考 | 「BLEACH」の東仙要としての曲。 |
「BLEACH」のオープニング・エンディング曲のカバーアルバムで、
副隊長とのデュエット。かなりカッコよく頑張っている。
デュエットのバランスもいい感じ。
作詞 | 砂守岳央 |
---|---|
作曲 | 吉田和人 |
編曲 | 吉田和人 |
共演 | 鳥海浩輔 (デュエット) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域から高音域、ロック調 |
収録 |
2010/12/29 源×平ボーイフレンズ Vol.2 平清盛〜驕る平家はセレブ生活〜 2010/12/29 源×平ボーイフレンズ Vol.2 平清盛〜驕る平家はセレブ生活〜 (Instrumental Version) |
備考 | 「源×平学園合戦録」の源頼朝としての曲。 |
ストレートでかわいい声で歌っている。ロックだけど巻き舌ではない。