森川智之プライベート・コレクション

森川智之「歌」(1997年〜1998年)レヴュー

(2005/12/25現在)

1997年
1998年

Chance! [00.01.16掲載]

作詞森川智之
作曲広瀬充寿
編曲広瀬充寿
曲調アップテンポ、シリアス、中音域から高め、ロック調
収録 1997/3/1 GARDEN OF EDEN

考えてみたら、初めて「森川智之の声」というのを意識しながら聴いたのが、 この歌だったような気がする。芝居を聴いているときには全然意識したことがなくて、 初めて「森川智之」を意識しつつ聴いたのが、ヴォーカリストとしてのアルバムの、 「GARDEN ON EDEN」だったから、その1曲目、オープニング、ということは。
声優の歌だというので、 もっとアイドルポップスだったり歌謡曲だったりヴィジュアルバンド風だったりと、 誰にでもとっつきやすい、いわゆる「ポップな」曲ばかりだと思っていたのに、 いきなり聞こえて来たのが、まあポップといえばポップだけど、 けっこう硬派な歌い方で、ギターのフィーチャーのしかたもシブいし、 ベース音の効いたアレンジだったので、ちょっとびっくりしたような覚えがある。 後で聴いた1枚目の「HEAVEN'S DOOR」に比べるとずっとずっとポップな作りだけれど、 「今時こんなピュアなオールドロックやって、最近の若いお嬢さん方は、 ちゃんとついてきて来てくれるんだろうか」という要らぬ心配をしてしまうほど、 ハードロック好きにはたまらない造りのアルバムだった。
この曲は、そのオープニングにふさわしい曲。 わかりやすいメロディラインとアレンジで、でもなんというか、意気込みというかな、 このアルバムの「色」を感じさせてくれる。ベストアルバムにもかかわらず、 「こういうことがやりたいんだよ」というのを端的に表しているような気がする。
歌詞も、前向きで、とても元気づけられる。 森川さんのあたたかさや思いやりが、元気パワーと一緒にプレゼントされる感じ。 こういうところから「待ってるよ」のような曲につながって行くのかな、って思う。 「ロックヴォーカリスト」なパワフルなヴォーカルや、 ちょっと色っぽい声の使い方も健在で、「森川智之入門編」にはうってつけかも。


GARDEN OF EDEN [99.12.12掲載]

作詞森川智之
作曲中島優貴
編曲中島優貴
曲調アップテンポ、シリアス、ハイトーン、ハードロック調
収録 1997/3/1 GARDEN OF EDEN
2003/5/28 JOLLY ROGER LIVE 2003 in CLUB CITTA' (Live Version) (DVD)
2007/8/8 森川智之ディナーショー 冬の陽の暖かさに包まれて in 赤坂プリンスホテル (ライヴ・バージョン、メドレー) (DVD)
2012/7/25 森川智之ディナーショー 冬の陽の暖かさに包まれて2012 in グランドプリンスホテル新高輪 飛天の間 (ライヴ・バージョン) (DVD)
1998/3/21 Another Face [歌:坂本英三]

今までに鈴が接した中で、「曲として」いちばん好きな曲。
鈴が森川さんの歌(別に「森川さん」に限った話ではないと思うけど)を「好き」だ、 と思う要素には、曲そのものの出来やそれが好みかどうかということとは別にして、 2つあります。ひとつは声と歌い方、もうひとつは、曲全体としてその世界、です。
キャラクターソングだと、 森川さん自身の感性や音楽性といったものが反映される余地はあまりないけれど、 「SAND STORM」「ギルティー」のように、 「声」と「歌い方」が最高に好き、という場合が、もちろんあります。
この曲は、それとは逆に、実は「声」も「歌い方」もどうでもよくなってしまうぐらい、 曲の持つ世界が好きな曲です。本当は、声も歌い方も、とても好きなのではないかな、 と思うのですが、この曲を聴くと、それよりも歌詞を聴いてしまうので、 どれぐらい好きなのか、自分でもよくわかっていません。
より素晴らしいものを求める気持ち、夢を追い続ける心、 憧れに目をキラキラさせる少年のような純粋さ。 そんなことを考え始めると、森川智之という人の持つ魅力に重なってしまい、 「歌」を聴いている気分になれなくなってしまうのです。 この曲は他の曲とは違って、歌詞が先に書かれたらしいので、 束縛なく森川さんの人間性が出た、のではないか、とも思っています。
「Another Face」では、森川さんのマブダチ(?)の、 アニメタルのヴォーカリスト・坂本英三が、この曲をカバーしています。 へヴィメタルのヴォーカルには定評のある坂本英三で聴く「GARDEN OF EDEN」も、 森川さんのヴォーカルとは違った魅力があって、とても素晴らしい。 森川さんの歌でこの曲を気に入ったら、是非聴いてみて損はないと思います。


超光速グランドールvsエレキ戦士ロックンドーガー [00.04.09掲載]

作詞長谷川勝己
作曲村上聖・おぐちゆきこ
編曲村上聖
共演岩男潤子 (デュエット)
曲調いろいろなテンポ、コミカル?、いろいろな声、ミュージカル
収録 1997/8/21 超光速グランドール サウンドトラック&オリジナル・ミュージカル (オリジナル・ミュージカル)
備考「超光速グランドール」の楢崎先輩もしくはロックンドーガーとしての曲。

なんと、10分(正確には9分59秒)の大作。 「オリジナル・ミュージカル」という注意書き(?)があるように、 一概にどのような曲調とはいえません。バラッドで始まったかと思えば、 アップテンポに楽しく歌い上げ、台詞ははいるわ、掛け合い芝居はあるわ、 いつの間にやら特撮やらアニメやらのテーマソング風になったり、 アイドルロックだったり、ラブラブデュエットだったり、本当になんでもあり。
森川さんは、特撮ヒーローであり、かつ、 主人公ひかるに敵対する悪役ロックンドーガーと、ひかるがあこがれる楢崎先輩と、 両方のパートを担当しています。ひかるがグランドールなのと同じように、 楢崎先輩がロックンドーガーなのかと思ったら、 ロックンドーガーと楢崎先輩の対決シーンがある? その掛け合い芝居を森川さんがひとりでやっているので、 歌の中のひかるの台詞じゃないけれど、「もう、どっちがどっちだかわかんな〜い」。 あ、実際には、声を微妙に変えているので、わかりますけどね。
特撮ヒーローのパワフルなシャウト、さわやかアイドル風、 やさしくささやくようなバラッド、 悪役の高笑い、精一杯の力で愛しい人を守ろうとする健気な男の子、と、 幕の内弁当のように1曲で何でも楽しめるのはお勧めかもしれませんが、 「歌」としてじっくり聴くのは期待しないで、とにかく楽しんでね。
ちなみに、楢崎先輩は、「下の名前は募集中」だそうです。(笑)


逆転イッパツマン [99.05.30掲載]

作詞山本正之
作曲山本正之
編曲八木橋敬也
曲調アップテンポ、コミカル、ハイトーン、アニメソング
収録 1997/9/26 アニカバー・声優大集合 第2弾
2007/8/8 森川智之ディナーショー 冬の陽の暖かさに包まれて in 赤坂プリンスホテル (ライヴ・バージョン、メドレー) (DVD)
備考「タイムボカン」シリーズの主題歌を声優がカバーした企画ものCDで歌った曲。

「タイムボカン」シリーズは、きっと、 たくさんの人の想い出の番組になってるんじゃないかな、とは思うのですが、 実は、鈴は、ひとつも知らなかったりします(爆)。 だから、「逆転イッパツマン」というのが、どんなやつでどんな話なのかもさっぱり。 原曲も聴いたことがありません。
曲の感じは「いかにも」なアニメ主題歌です。 まあ、山本正之なので、一筋縄では行きませんけど。
もともとは山本正之自身が歌っていたと思うのですが、 森川さん自身がこの歌を歌うことになったとき、 「いちばんおちゃらけた(?)感じの歌」と言っていただけあって、 本当に「これがヒーローか?」な歌ではあります(笑)。 鈴の持っている「タイムボカン」の(主題歌からだけ受けた)イメージは、 みんな「これがヒーローか?」なんですけど。
でも、聴いていてスカッとするのは確か。 うまく歌謡曲っぽいメロディを取り入れたりしながら、 つかむところはしっかりつかんでくれます。とても楽しい曲です。
そして森川さんも、それを、とっても楽しそうに歌ってくれています。 けっこう音域が広くて、音の上下も多い歌なのに、 パワフルに歌い切っちゃうところはさすが。


No Fear Rap [05.12.25掲載]

作詞LEX de AZEVEDO・CLIVE ROMNEY,訳詞:桜井裕子
作曲LEX de AZEVEDO
編曲LEX de AZEVEDO
共演大野留美子、麻生かほ里、壤晴彦、小林創介、中尾隆聖、玄田哲章、井上揺、川久保潔、納谷六朗、掛川裕彦 (合唱)
曲調ミディアムテンポ、コミカル、中音域、ラップ
収録 1997/10/22 スワン・プリンセス2 魔王の城 (VIDEO)
備考「スワン・プリンセス」のデレク王子としての曲。

「スワン・プリンセス」は、元ディズニーのスタッフが作ったアニメ、 というのが売り文句の、アメリカ産アニメーションである。 「白鳥の湖」をもとにしたミュージカル仕立てで、本編内でも歌が多い。 デレク王子ももちろん歌っている。が、吹き替えは、台詞は森川智之だが、 歌は他の人(たぶん本職の歌手)が歌っているのである。原語でのクレジットには、 デレク王子はひとりしかいないので、原語は台詞も歌も同じ人だと思うのだが。
そんなわけで、この作品では、森川さんは歌っていないと思っていた。 が、続編に当たる2作目の「魔王の城」で、 エンディングクレジットにかぶって流れるこの曲は、タイトルどおりラップの曲で、 歌というより台詞に近い。だからなのか、この曲だけは、森川さんが参加している。 といっても、メロディのある歌ではなく、リズムに乗って台詞を言う、という感じ。 デレク王子には、メロディのあるパートがないので、歌の人は参加していない。 オデット姫はたぶん、台詞の人と歌の人と、両方参加しているんじゃないだろうか。 これに気付いて、他の作品(3作品ある)も全部観直してみたが、 こういう形でも森川さんが歌に参加しているのは、この1曲だけだった。
オウムのパフィンの口癖「怖くない」をモチーフとした歌で、敵味方入り乱れ、 楽しそうに歌っている。デレク王子のパートは、最初のほうに2小節程度のラップ、 あとは、母親である女王の台詞を受けた台詞、 全員でのコーラスパート(といっても「怖くない」と叫ぶだけ(笑))、 たぶんアドリブと思われる(原語版には入っていない)台詞とオデットへの愛の言葉だけ。 本編でのデレクと同じく、強く凛々しく優しく、時にため息をつきながら、 美しい国の「仲間たち」の一員として、王子様の声を聴かせてくれる。
曲全体としては、とても楽しい。もちろん、うっとりと聴き入る、 といったタイプの曲ではないが、本編を観た後、登場人物を知っていると、 これは誰の声だろう、などと考えながら聴くのも面白い。ビデオ版しかないので、 原語版と両方聴くのは面倒かもしれないが(それも、字幕版のほうが入手しにくい)、 他のキャラクターも好き勝手に叫んでいる部分もあるので、 どのあたりがアドリブか知りたい場合は、原語版と聴き比べてみるのもいいだろう。


QUESTION [99.06.20掲載]

作詞森由里子
作曲田辺智沙
編曲鶴来正基
曲調アップテンポ、シリアス、中音域より低め、テクノ
収録 1997/11/24 アンジェリークSpecial2〜A La Mode〜
1998/5/2 アンジェリークSpecial2協力者コレクション(6) エルンスト (Remix Ver.) (CDSingle)
1998/5/2 アンジェリークSpecial2協力者コレクション(6) エルンスト (Karaoke Ver.) (CDSingle)
2002/2/21 ネオロマンス・フェスタ2 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2002/5/29 ネオロマンス・フェスタ2in大阪 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2003/3/26 ネオロマンス・フェスタ4 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2004/2/25 ネオロマンス・ライヴ 2003 Autumn LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD)
2004/12/22 アンジェリーク メモワール10th〜Sweet Celebration〜 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD)
2005/8/3 アンジェリーク〜ヴォーカルセレクション〜Eternity
2005/11/23 LIVE VIDEO The "GAMBARE" Live〜元気になりに来い!〜 (ライヴ・バージョン) (DVD)
2007/1/17 ネオロマンス・ライヴ 2006 Autumn LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン) (DVD)
2007/1/17 ネオロマンス・ライヴ 2006 Autumn LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、オープニング) (DVD)
2011/2/23 ネオロマンス・イベント 10 Years Love LIVE VIDEO 初回限定版 (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD)
2011/10/25 ネオロマンス・フェスタ12 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD)
2012/7/25 森川智之ディナーショー 冬の陽の暖かさに包まれて2012 in グランドプリンスホテル新高輪 飛天の間 (ライヴ・バージョン) (DVD)
備考「アンジェリークSpecial2」のエルンストとしての曲。

森川智之ファンを急増させたに違いない曲。 アンジェリーカーでも、特にエルンストにも森川智之にも興味のなかった人たちが、 この曲を聴いて森川智之の「歌」に夢中になった、 という例をいくつか知っています。
エルンストだとテクノっぽい曲かな、というのは、発売前から予想はしていたのですが、 まさにいっときのTM(TMRじゃなくて)を思わせる、小室調。 ちょっと事情のある鈴は、最初に聴いたときから、涙がボロボロと出て来て、 参りました。エルンストで、じゃなくて、本来の森川さんの声でこの曲歌って欲しい。 一度でいいから。
アルバム(「A La Mode」)の中でも、1・2を争う出来だと思います。 キャラクターの声で歌うってたいへんなことだと思うのだけれど、 これは、エルンストそのもの。エルンストの「戸惑い」がよく出ていて、 エルンストファンにはとにかくお勧めです。 歌の確かさは、森川さんだから折り紙付き。
イントロなどでのバックコーラス(ちょっとエフェクトのかかった男声)が、 何と言っているか、というのも、ファンをやきもきさせたのでは? ちなみに、結論は「わからない」みたいですけど。(爆)


誘われてフラメンコ [99.07.11掲載]

作詞橋本淳
作曲筒美京平
編曲坂本英三・小林信一
共演練馬絶叫倶楽部 (合唱)
曲調アップテンポ、シリアス?、歌謡曲だったはずだけどヘビメタ
収録 1997/12/3 練馬絶叫倶楽部/壱
備考「練馬絶叫倶楽部」(坂本英三たちのグループ?)のアルバムにゲスト出演。

ちょっと毛色の変わった曲を。
アニメタルのヴォーカリスト・坂本英三が仲間たちと作った、 「練馬絶叫倶楽部」のアルバムの中の1曲。 主に郷ひろみ・野口五郎などの初期(?)のアイドル歌謡曲の歌を、 坂本英三らしくヘビメタにアレンジしてあるが、 その中のメドレーの中で取り上げられたこの曲のほんの1フレーズを担当。
他のメンバーが、ギンギンのヘビメタが専門の人たちで、 その中のひとり混ざった「声優」ということで、その本領発揮。 「歌」というよりも「台詞」に近い歌い方で、グッとハートを鷲掴み(!?)。 何人ものヴォーカリストが、 入れ替わり立ち替わりヴォーカルをとっているうちのひとりなので、 どこが森川さん担当か探してみるのも一興かと。
全体としても、このあたりの歌謡曲とロックやヘビメタの両方が好きな人は、 聴いてみて損はないと思われるアルバムです。 森川さんの歌っているところは少ないけど、全体的になかなか面白い。


一緒に歩こうよ [00.03.19掲載]

作詞森由里子
作曲小西真理
編曲飯塚昌明
共演立木文彦、岩永哲哉、私市淳、冬馬由美、真殿光昭 (合唱)
曲調ミディアムテンポ、シリアス、中音域、ポップ
収録 1998/2/1 アンジェリーク〜KISS☆KISS☆KISS〜
2001/9/21 アンジェリーク メモワール2001 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2005/8/3 アンジェリーク〜ヴォーカルセレクション〜Eternity
2007/3/28 ネオロマンス・フェスタ アンジェ舞踏会(パーティ) LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン) (DVD)
備考「アンジェリークSpecial2」のエルンストとしての曲。

とっても可愛らしい曲。
6人で歌っているので、ソロパートは8小節ずつ。エルンストはトップバッターです。 サビは全員のユニゾンですが、途中でふたりずつ3組に分かれて歌うところがあって、 そこは、立木文彦と一緒に、いちばん長いパートを担当しています。
どっちにしても、ひとりだけ出過ぎるわけにもいかないし、「堪能する」には、 ちょっと物足りない。でも、まぎれもなく、とてもやさしい森川さんの声です。 曲調もおとなしいので(楽しいけど)、森川さんも、エルンストらしく、 抑えた落ち着いた声で歌っています。 でも、サビの合唱では、とてもかわいい声に聞こえる。
守護聖が全員で歌った「君は独りじゃない」はいわゆる「応援歌」だったけれど、 この曲は「一緒に頑張ろうね」という、さすが神様ではなく一般人、 というか何というか。(あうあう)
それにしても、このイントロ…なんか、とてもなつかしく馴染んだ気がするのは何故? (「GIVE YOU A BEAT」とか聞こえて来そう……(爆))


異次元飛行〜αtoω〜 [00.03.05掲載]

作詞森由里子
作曲深澤秀行・伊藤ヨシユキ
編曲深澤秀行
曲調アップテンポ、シリアス、中音域より低め、テクノ?
収録 1998/5/2 アンジェリークSpecial2協力者コレクション(6) エルンスト (CDSingle)
1998/5/2 アンジェリークSpecial2協力者コレクション(6) エルンスト (Karaoke Ver.) (CDSingle)
1999/7/1 アンジェリーク〜LOVE COLLECTION 2〜
2000/5/17 アンジェリーク メモワール2000 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2003/6/25 ネオロマンス・ライヴ 2003 Spring LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2004/11/21 ネオロマンス・ライヴ 2004 Summer LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2004/11/21 Miracle Beat Summer ネオロマンス・ライヴ 2004 Summer (ライヴ・バージョン)
2006/3/22 ネオロマンス・ライヴ 2005 Winter LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン) (DVD)
2009/3/18 ネオロマンスSONG COLLECTION 2〜恋のビートはとまらない〜
2009/3/25 ネオロマンス・フェスタ10 LIVE VIDEO 初回限定版 (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD)
備考「アンジェリークSpecial2」のエルンストとしての曲。

生歌を聴いてしまっては、やっぱりこれだろう。(笑)
「QUESTION」に比べるとピコピコじゃないけど。 やっぱりテクノポップ風かな。エルンストだからかしら。
メロディラインとしては意外に盛り上がりに欠けるんですよね。 サビも、ピアノの鍵盤だと手を全然動かさないで弾ける(つまり、隣接する5音、 まあいえばドからソ、の中だけでしか音が動かない)んです。 でも、同じ5音のみの「ちょうちょ」が名曲なように、 音の数が少ないのがいけない、というわけではないんですけど。
ただ、こういう曲は、誰が歌ってもうまく歌える、というわけにはいかない。 サビはまだリズムに乗りやすいけれど、それ以外は、転調を含めて、 歌唱力が充分に試される曲です。 音程さえはずさずに歌っていればそれなりに聞ける、という曲ではないから。
ヴォーカリストの立場からいえば、表現力が存分に発揮できる、 ということにもなります。その力がないと、 単なる下手くそにしか聞こえない、という、恐ろしい曲でもありますが。 もちろん、森川さんの歌は、安心してその表現力を楽しめます。さすが。
声自体は、やっぱりエルンストだからか、かなり抑えめ。 高音の伸びが堪能できないのは残念ですが、エルンストとしてのキャラクターの持つ、 表面的な冷静さの裏に隠れた情熱が、フレーズの端々に感じ取れます。あ、 もうちょっと感情を出すとものすごく色っぽいのに、と思う瞬間がいくつかある。
「QUESTION」では自分の感情の動きに戸惑っていたのが、その想いを受け入れ、 ほとばしる気持ちを、物静かながら熱く歌っている、という感じがします。


蒼い静寂(しじま)〜IN THE SILENT BLUE〜 [99.05.16掲載]

作詞根津洋子
作曲和田薫
編曲和田薫
曲調バラッド、シリアス、中音域より高め、ラブソング
収録 1998/8/26 金田一少年の事件簿オールスターズ ソングアルバム「THE SCHOOL DAYS」
備考「金田一少年の事件簿」(TVアニメ版)の明智健悟警視としての曲。

「金田一少年の事件簿」は、各メディア(TVアニメ、CDドラマ、ゲーム、 劇場公開映画など)ごとにキャストがてんでんバラバラだったりするのですが、 このソングアルバムは、TVアニメのキャストによるもの。ちなみに、 CDドラマでは置鮎龍太郎、SS版ゲームでは子安武人が明智警視をやっていました。
すごーーーくしっとりしたバラッドで、森川さんのやさしい高音がとても伸びて、 タイトルどおり静かですーっと引き込まれて行く感じがする曲。 ちょっと傷ついた気持ちのときに聴くと、知らないうちに涙がこぼれている、 という感じかもしれません。歌詞は、ちょっとせつないんですけど。
勢いと声の張りで聴かせるようなわけにはいかないし、最初から最後まで、 本当に静かな曲なので、それを飽きさせずに聴かせるには、 歌い方に表情がないと、単調になってしまうんですよね。 最初に聴いたとき、思わず、「森川さん、また、歌、 うまくなったんじゃないですか」とつぶやいてしまいました。
森川さんのやわらかい歌声に、静かに静かに包まれていたいときには、 はずせない1曲。


君がいるから‥ [00.04.16掲載]

作詞西脇唯
作曲西脇唯
編曲水島康貴
共演松野太紀、中川亜紀子、池澤春菜、小杉十郎太 (合唱)
曲調アップテンポ、シリアス、中音域なのかな?、ポップ
収録 1998/8/26 金田一少年の事件簿オールスターズ ソングアルバム「THE SCHOOL DAYS」
備考「金田一少年の事件簿」(TVアニメ版)の明智健悟警視としての曲。

一緒に歌っているのが、はじめちゃん、美雪、フミ、剣持警部で、 基本的にはじめちゃんと美雪のデュエットみたいな曲。 サビにちょこっとフミと美雪がからむだけで、大人の男性陣(笑)ふたりは、 1コーラスに8小節程度、サビを5人で合唱するのみの参加。
なので、ソロはありません。一生懸命聴かないと、森川さんの声は聞こえません。 でも、よく聴くと、とても澄んだ声が、ちゃんと綺麗に聞こえます〜。 響く女の子たちの声と剣持警部の低音を耳から締め出して、聴いてみてください。
この曲は、一時期、オープニングに使われていた曲で、ポップで、メリハリがあって、 とても覚えやすい、いい曲。オリジナルの西脇唯の歌もよかったけれど、 不純な動機で聴くには、こっちのバージョンもいいかも。
とりあえず、このアルバムは、もう1曲用、というか、 「蒼い静寂」のためにアルバムを入手するとついて来る曲、 なので、適当に楽しんでください。


夢のありか [00.03.12掲載]

作詞森由里子
作曲飯塚昌明
編曲飯塚昌明,丸尾めぐみ(2HEARTS)
共演立木文彦 (デュエット)
曲調バラッド、シリアス、中音域から高音域、熱く歌い上げる
収録 1998/12/2 アンジェリーク White Dream
2001/9/21 アンジェリーク メモワール2001 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2003/3/26 ネオロマンス・フェスタ4in大阪 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2003/10/8 ネオロマンス・フェスタ5 LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2004/1/21 Two my self 〜realize your dream〜
2004/2/25 ネオロマンス・ライヴ 2003 Autumn LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン) (DVD)
2004/3/17 OVAアンジェリーク 上巻 〜realize your dream〜 (ショートバージョン、OVAエンディング) (DVD)
2004/5/26 OVAアンジェリーク スペシャルビデオ 〜realize your dream〜 (DVD)
2004/7/21 OVAアンジェリーク 中巻 〜realize your dream〜 (ショートバージョン、OVAエンディング) (DVD)
2004/11/21 ネオロマンス・ライヴ 2004 Summer LIVE VIDEO (ライヴ・バージョン、抜粋) (DVD)
2004/11/21 Miracle Beat Summer ネオロマンス・ライヴ 2004 Summer (ライヴ・バージョン)
2005/3/23 OVAアンジェリーク 下巻 〜realize your dream〜 (ショートバージョン、OVAエンディング) (DVD)
2005/11/23 LIVE VIDEO The "GAMBARE" Live〜元気になりに来い!〜 〜realize your dream〜 (ライヴ・バージョン) (DVD)
2007/5/23 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴHOT!10 Countdonw Radio ROCKET★PUNCH! 〜realize your dream〜 (ライヴ・バージョン) (DVD)
2007/8/1 Brand-New Future〜2HEARTS BEST ALBUM〜 〜realize your dream〜
2010/5/19 2HEARTS 2nd LIVE "BLUE STEEL KNIGHT" DVD 2 〜realize your dream〜 (ライヴ・バージョン) (DVD)
2012/7/25 森川智之ディナーショー 冬の陽の暖かさに包まれて2012 in グランドプリンスホテル新高輪 飛天の間 〜realize your dream〜 (DVD)
備考「アンジェリークSpecial2」のエルンストとしての曲。

勢いに乗って、アンジェリークシリーズ。 本当はこの曲を生で聴きたかったんだけど。
まさに夢の競演、と言ってもいいと思う、 歌のうまさでは定評のある立木文彦とのデュエット。森川さんとは違う魅力だけれど、 本当に立木さんの歌ってシブくてカッコいいもんなあ。
曲調は、どちらかというと、立木さんのほうがお得意の、熱く歌い上げるバラッド。 ちょっとハスキーなシブい声ともよくマッチしています。
この曲を聴いて思ったのは、森川さんって本当に歌がうまくて、 どんな曲でも歌ってしまうけれど、もしかするとこのタイプの熱いバラッドって、 苦手なのかもしれない、ということ。あまりにも立木さんがぴったりだったので、 比較してしまったのかもしれないけれど。 でも、熱唱するシャウト系ロックも、アップテンポのポップスも、静かなバラッドも、 みんな文句のつけようがないのに、そういえば、このタイプの曲って、 今まであまり歌ったこともないし、自分のアルバムにもないような気がする。
声が澄みすぎていて、ストレートに想いが出て来るので、 秘めた情熱が抑えきれずにほとばしるような、 そういうシブさの表現には向いていないかもしれない。 でもさすがに、サビの歌い上げるところは、声が綺麗に伸びて、セクシーで、本領発揮、 という感じです。こういうところは、立木さんだってかないません。(笑)
でも、もう完璧に、エルンストじゃありませんね。 「エルンストで」歌えるような曲ではありません。 「森川さんの歌声」の好きな鈴としては、うれしいことですが。(爆)
[2001/9/30こっそり追記]「アンジェリークメモワール2001」のライヴバージョンは、 とにかく素晴らしい。CDではユニゾンだったパートが、 ちゃんとハーモニーになっていたりして、うっとりする以外にありません。 フルバージョン収録でないのが残念だけれど、是非是非聴いてみてください。
[2003/7/27追記]2002/12月の「ネオロマンス・フェスタ4 in 大阪」から、 間奏に、素晴らしいハイトーンシャウトが入るようになりました。 歌っているときの森川さんの表情も、落ち着いて自信に満ちた感じになってきて、 どんどん自分の中に、この曲自体を取り込んできている感じ。 「苦手かも」とか書いてしまったけれど(今でも得意だろうとは思わないけど)、 曲自体を、一度崩して、再構成して、自分のフィールドに引き入れている印象がある。 とうとう、立木文彦と組んでユニットを結成するほどになり、2003年末ぐらいには、 この曲もリメイクとか。どんな仕上がりになるのか、ものすごく楽しみ。
[2004/4/25追記]「Two my self」に収録された「realize your dream」バージョンは、 流れるようなストリングスを使った、静かなバラッド。 ライヴでは「熱い」部分が強調されるけれど、それ以外の美しさを凝縮した感じ。


二人だけの世界 [99.11.07掲載]

作詞新川宗平
作曲佐藤天平
編曲佐藤天平
共演藤野かほる (デュエット)
曲調スローテンポ、ラブラブ、高めの音域、かわいい
収録 1998/12/17 マール王国の人形姫 (PSゲーム)
1999/1/22 マール王国の人形姫 オリジナルサウンドトラック
1999/9/22 マール王国の人形姫+1(たすいち) (PSゲーム)
2001/11/15 マールDEジグソー ゴールデンスペシャルCD
2008/8/7 マール王国の人形姫 天使が奏でる愛のうた (NDSゲーム)
2008/8/7 マール王国の人形姫 the ミュージカルブックレット
2000/?/? RHAPSODY オリジナルサウンドトラック (英語版タイトル「Our World」) [歌:Sara Thomas・Josh Synard]
備考「マール王国の人形姫」のフェルディナンド・マール・E王子としての曲。

「マール王国の人形姫」というのは、ゲームなんだけれど、 実はキャラクターはしゃべらない。
最初、「歌のみ」という情報を得たとき、 森川さんスゴイ、役者としてじゃなくて歌手としての仕事が入って来た、 なんぞと思ったものである(笑)。結局、このゲーム自体の「売り」が、 かわいいチビキャラたちが画面上で繰り広げる「ミュージカル」だったわけで、 「役で」歌わないといけないから純粋な「歌手」ではこなしきれないだろうし、 今後の発展のことを見越して(実際にドラマCDは発売された)声優に歌わせた、 というのが本当のところなんだろうけれど。
フェルディナンド王子は、かわいくて、やさしくて、勇敢で、堅苦しいことが嫌いで、 とても頭が良くて、みんなに好かれる、 既に最近の少女漫画には相手にもされないような、「少女の憧れ」な王子様である。 さらに、とりたてて美人というわけではなく、ドジで、お金持ちでもない主人公が、 王子様に一目惚れして、紆余曲折の後にハッピーエンドを迎える、という、 これまた昨今では少女漫画にすら敬遠される、ベタベタのファンタジーである。
他の登場キャラクター(あえて登場「人物」とは言わない)たちも、 みんなとてもかわいい。主人公や仲間はもちろん、ライバルも悪役もかわいい。 そしてもちろん、王子様は徹底的にかわいい。
この曲は、お妃を決めるお城の舞踏会で、主人公コルネットが王子様に再会して、 ふたりで歌う歌。ゲーム開始後、3時間ちょっとぐらいで見られます(爆)。 曲を聴くだけなら、サウンドトラックで充分なんだけど。
実は王子様も彼女を憎からず思っていて、だから、とてもラブラブです。 そして、やっぱり「かわいい」。ものすごくかわいい歌い方をしています。 わざとたどたどしく歌っているんだろうな、と思うぐらい。 そういう意味では、「歌唱」そのものを楽しむには、ちょっと物足りない。 結局は「王子様、かわいいね〜」で終わってしまうような曲。
でも、本当に、かわいい。


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