作詞 | 峰倉かずや |
---|---|
作曲 | 西岡和哉 |
編曲 | 西岡和哉 |
共演 | 石川英郎 (デュエット) |
曲調 | スローテンポ、シリアス、高音域、ニューミュージックテイスト |
収録 |
2008/8/27 WILD ADAPTER 06 2012/7/25 執行部+WA WILD EXECUTION 2013/1/23 私立荒磯高等学校生徒会執行部+WILD ADAPTER LIVE GO轟音ON (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「WILD ADAPTER」の久保田誠人(「私立荒磯高等学校生徒会執行部」と同一人物)としての曲。 |
この歌い出しの声は何ごと。しかも、いつもはどっしりしてる石川くんまで。
いつもの頼りなげな久保ちゃん、とかいうレベルでは済まないほど、
細く弱々しい。それでも、サビで少ししっかりしてきて、2コーラス目には、
時任は足を地につけた感じだけど、久保ちゃんは相変わらず。
結局最後まで、やっぱりどこか透けて見えるような、寄る辺ない雰囲気のまま。
歌詞はいつもの久保時の世界。現実感のなさ、周りからの隔絶、孤独。
薄暗いライヴハウスで、弾き語りで歌っていそうな曲調だが、
アレンジがいい意味で芝居がかっていて、単に暗い孤独感だけでなく、
作りものののような世界や、そこで繰り広げられる、
自分はいるのに受け容れられていないかのような出来事を見せつけられる、
よく考えるととても怖ろしい、でも逃げようのない不安感を突き付けてくる。
ベースの動きが面白い。全体的に低めの響きなので、
ベースが活躍する余地が多くあるのかもしれないが、久保時でも、
他の曲ではあまり覚えがないほど、自由自在に踊っている。
ヨシキくん(まあ、ブラベルのprosくんだ(笑))のベースは、
バリバリのパワフルな曲では、ちょっと控えめすぎるのでは、と思わないでもないが、
このベースは、本当に色っぽく、妖しげに響いて、
この世界をより現実感のないものにしている。Off Vocalが聴きたい。
物静かな曲だけれど、体力を付けてから挑むことをお勧めする。
作詞 | 尾崎雪絵 |
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作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ、シリアス、中音域から高音域、タイトなロック |
収録 |
2008/9/24 BLUE STEEL KNIGHT 2008/9/24 BLUE STEEL KNIGHT (OFF VOCAL) 2008/9/24 2HEARTS BLUE STEEL KNIGHT MUSIC CLIP DVD (MUSIC CLIP) (DVD) 2009/1/28 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴ ROCKET★PUNCH! 3 (ライヴ・バージョン) (DVD) 2010/2/10 2HEARTS 2nd LIVE "BLUE STEEL KNIGHT" DVD (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
銀青色のロボットが剣を手に、稲妻と共にカタパルトから飛び出していく…?(笑)
サビは、そんなロボットアニメの挿入歌になってもおかしくないような、
ポップでリズミカルな感じなのだが、それとは対照的に、メロディ部分はシブい。
カタパルトの開く音(笑)で始まるイントロから、
シンプルな音がドスドスと響くAメロに入ると、一瞬、あれ、敵側の曲だったっけ、
などと思ってしまうのだが、そこからどんどん強く立ち直り、
前向きな正義の味方ならぬ愛の味方に。そのあたりの変貌も面白い。
全体的に電子音を多用していて、メカニカルでメタリックな印象が強い。
固く揺るぎない、力強い音。ギターの音もあまり歪めずに、真っ直ぐに突き進んでくる。
これでもかというほど、うるさいくらいに細かいビートのドラムが、
忙しないほどのリズムを全編にわたって刻み、単なるポップソングにとどまらない、
ハードな仕上がりにしている。そして、それにからむ、本当に惚れ惚れするような、
踊りまくるベース。ベースはリズムを刻むもの、なんていう常識など知るか、
とでも言いたくなるように、自由奔放に変幻自在、走り回っている。
歌うベース好きには、相変わらずたまらない。
最近の2HEARTSの歌は、
ToshiのセクシーさとFuminのシブさがクローズアップされているが、
この曲は、ふたりともストレートでパワフルなヴォーカルを聴かせてくれる。
後半には、かなりのハイトーンで、ちょっとやわらかく歌うパートもあるのだが、
俺がこんなに力強いのはお前のためだ、と主張するだけ。
もちろんそう言われればぐっとはくるが(笑)、ちょっとこっちを向いて微笑んだら、
また敵のほうを向いて戦いに戻っていく。色気も何もあったもんじゃない。
元気を与える応援歌、というのが2HEARTSのコンセプトだが、この曲が伝えてくるのは、
迷いのない強さ。たぶん、足元にいる小さな我々のことなんか見えてないだろうな、
とは思うのだが、そんな強く大きな存在が、雄々しく立ち向かっていく様は、
やっぱり安心できて元気をもらえるものなのかなあ、とは思う。
いろんな世界観を考えて聴くのもよし(たぶんいろいろ想像できる)、
単にストレートでタイトなロックと思って聴くのもよし。
いろいろな楽しみ方ができる曲。
作詞 | 尾崎雪絵 |
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作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域から高め、ムーディなロック |
収録 |
2008/9/24 BLUE STEEL KNIGHT 2009/1/28 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴ ROCKET★PUNCH! 3 (ライヴ・バージョン) (DVD) 2010/2/10 2HEARTS 2nd LIVE "BLUE STEEL KNIGHT" DVD (ライヴ・バージョン) (DVD) 2010/6/23 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴ ROCKET★PUNCH! 4 (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
最初から最後まで、「色っぽい」以外の形容が見つからないほど、
色気ムンムンな曲。歌詞はもちろん、ところどころ息切れしたようなメロディ、
不要な装飾をすべてはぎ取って身体のビートだけを表現したようなアレンジ、歌い方、
どれをとってもセクシーで、当てられて熱が出そう(笑)。
歌詞は、聴くほどに読むほどに、本当に色っぽい言葉が並べられている。
でも、直接的な言葉はないので、下品さはなく、ねっとりと美しい。
メロディラインも、短く息継ぎが入れられる構成で、余裕があるように見せかけながら、
かなり切羽詰まっているんじゃ、などと、いらないことを考えてしまう。
ギターも、イントロや間奏で少しリードが入る程度で、
基本的にリズムに専念し、それにちょっとオカズを入れているくらい。
それよりも、ユニゾンで刻むリズムセクションが、身体全体を揺らすよう。
自分の心臓のビートと合うと、ドキドキが増幅する感じ。
森川さんの歌声は、セクシーさを充分に意識した、厚みのある響き。
高めの声も細くなく、切なげでもないが、巻き舌やファルセットなど、
細かく聴けばあちこちに、ドキッとするポイントが散在する。
間奏での台詞は、ちゃんと両側から、ふたりの男の声が耳に飛び込んでくる。
その後のヴォーカルリフも、ふたりバラバラで、両側からささやかれている感じ。
これはけっこうヤバいかも(笑)。
女の誘惑と挑発に乗る気満々な男は、その男自身が魅力的であればあるほど、
セクシーさを増す。映画などではよくありそうなシーンで、
どんなに色っぽくてもいやらしくなく、うっとりできるものだが、
実際に目にしたらどんなもんなんだろう、とは、思ったりもしなくもない。
そんな、現実感がないほど情熱的でセクシーで挑発的。やっぱ熱出そう。
作詞 | 尾崎雪絵 |
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作曲 | 飯塚昌明 |
編曲 | 飯塚昌明 |
共演 | 立木文彦 (デュエット) |
曲調 | スローテンポ、シリアス、中音域から高め、バラッド |
収録 |
2008/9/24 BLUE STEEL KNIGHT 2009/1/28 LIVE VIDEO ネオロマンス・ライヴ ROCKET★PUNCH! 3 (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「2HEARTS」(立木文彦とのユニット)としての曲。 |
このマキシシングルは3つの色を象徴的に使い、全然印象の違う曲が収録されているが、
この曲は、とてもやさしく穏やかで、ほっと安心できるバラッド。
ピアノとストリングスの、キラキラ感を感じさせる澄んだアレンジで、
ロック色はほとんどない。幸せいっぱいで、迷いも不安もなく順風満帆、
「Best Partner」に次ぐ、
「結婚式で1曲歌います」な曲(笑)、な感じがする。
ちらちらと雪の降る街角や、つないだ手を一緒にコートのポケットに突っ込む、
微笑ましいカップルが目に浮かぶ。寒そうなのに、とてもあたたかい風景。
大人の男女というより、「これから」を一緒に過ごす約束をする、
若いふたりのように思う。
ふたりの歌い方も、真摯で、崩すことなく優等生風。やさしく包容力たっぷりで、
それでも相手を求める気持ちがひしひしと伝わってくる。
相手がいることの安心感が、この余裕になるんだろうな、と思わせる、安定した響き。
ふっと横を向いたときに、こんな顔で微笑みながらこちらを見ていてくれたら、
驚いて、うれしくて、でも恥ずかしくなっちゃうだろうな、などと、
乙女チックなことを考えてしまうような、つつみこむやさしさにあふれている。
歌詞もメロディもアレンジも歌い方も、ひたすら甘いばかりの曲だが、
さりげないしぐさや言葉がそれを伝えてくるので、ベタベタしない。
高めのパートは少し細めで、やわらかく歌っているので、
何も考えずにこの世界に飛び込んで、やさしさを堪能すると、きっと幸せ(笑)。
作詞 | 森川智之 |
---|---|
作曲 | 森川智之 |
編曲 | 森川智之 |
共演 | 吉野裕行、櫻井孝宏、鈴村健一、福山潤 (合唱) |
曲調 | ミディアムテンポ、コミカル、低音なんだけど…、耳につく |
収録 |
2008/10/29 森川智之と檜山修之のおまえらのためだろ!ハモります!ハマります!鱧!! 爆笑トークライヴ (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「オーマ☆エ☆ラ」のモーリーとしての曲。 |
「ルルルラララおまえら娘」が1曲なら、
このあたりも充分1曲だろう、と、「鱧」に収録された曲たちも取り上げてみた。
この曲はもともと、2007年の「おまえらのためだろ!」(第29弾)で披露されたもので、
「フィンランドの森の妖精」モーリー(赤に白レースのロリータファッション)と、
パンキッシュなヒースケのバンドの持ち歌だった。メインヴォーカルはいないんだが。
それを、モーリーちゃんが「売れる」ことを狙ってメンバーを一新、
ゴスロリファッションに身を包んだヴィジュアルバンドとして生まれ変わった。
でも相変わらず、メインヴォーカルはいない(笑)。
リズム楽器が単調に刻むリズムだけの伴奏に、耳について離れない繰り返し。
新メンバーでレコーディングもし直しているが、あまり変わっていない。
忘れたくても忘れられないメロディライン(とも言えないほどのもの(笑))なので、
聴いてみる場合には覚悟が必要かと。
作詞 | 森川智之 |
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作曲 | 森川智之 |
共演 | 檜山修之 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ?、コミカル、高音域、アイドルソング |
収録 |
2008/10/29 森川智之と檜山修之のおまえらのためだろ!ハモります!ハマります!鱧!! 爆笑トークライヴ (ライヴ・バージョン) (DVD) 2010/8/20 おまえらの本だろ! トークCD (即興、途中まで) |
備考 | アイドルグループ(もうひとりはジョージ巣鴨)のミッシェル松屋町としての曲。 |
「鱧」に収録された3曲の中では、この曲がいちばん歴史(?)がある。
最初に歌われたのは2004年の「おまえらのためだろ!」(第23弾)。
ジョージ巣鴨もミッシェル松屋町も、ふた昔ぐらい前のアイドルをパロったもので、
いろいろなキャッチフレーズも持っている、アイドルグループ。
ワールドワイドに活躍していて、世界中を飛び回っている、らしい。
ずっと昔のアイドルソングにあったような作りの歌で、
ポーズを取って歌い始めるオープニングから、いきなりサビ。
コール&レスポンスもあり、振り付けも想像しやすい、わかりやすい曲なのだが、
歴史の長いわりには未だに伴奏はない。会場を煽りつつ歌う歌なので、
たぶん、何も制限されずに歌いたいから、なのかもしれない(本当か!?)。
まあ、この3曲の中では、中毒性がいちばん薄いので、安心して聴ける、はず。
作詞 | 森川智之 |
---|---|
作曲 | 森川智之 |
編曲 | 森川智之 |
共演 | 檜山修之、岸尾だいすけ、鈴村健一、吉野裕行、岩田光央、櫻井孝宏、福山潤 (合唱) |
曲調 | ミディアムテンポ、コミカル、低音から中音、耳から離れない |
収録 |
2008/10/29 森川智之と檜山修之のおまえらのためだろ!ハモります!ハマります!鱧!! 爆笑トークライヴ (ライヴ・バージョン) (DVD) 2010/11/24 森川智之と檜山修之のおまえらのためだろ![魚若]-WAKASAGI- 爆笑トークライヴ (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | ユニット「ぐぅれえ」のミッシェル松屋町としての曲。 |
初登場は、2006年の「おまえらのためだろ!」(第27弾)。
このときにはぐぅれえ(この場で名付けられた名前で、
表記ははっきりしていなかった)は、5人組だった。
「七三」のもともとは、STA☆MENの7人のうち3人がゲストだったから、
なんじゃないかと勝手に思っているのだが、そのあたりは明らかにされていない。
歌詞では七三分けのオヤジ(?)のことのようだ。
「おまえら」第27弾で披露したときには、クリス薄野(岸尾だいすけ)、
ジーン気仙沼(鈴村健一)、チッチョリーナ久留米(吉野裕行)のゲスト3人に、
アイドルグループのジョージ巣鴨とミッシェル松屋町を加えた5人で歌われた。
2007年の「おまえら」第28弾や第29弾でもネタに使われ、
2008年の「おまえら」第30弾(それがこのDVDに収録されている)では、
そのメンバーに新たに、デビー岐阜羽島(岩田光央)、アレックス因島(櫻井孝宏)、
シドニー四万十町(福山潤)が加入。ぐぅれえは8人編成となった。
それに合わせて、ワンコーラス追加されている。
「デリハニムーン」同様、
忘れたくても忘れられない、耳から離れない曲調。
というか、こういう頭の中でグルグルする曲はこちらのほうが先で、
「デリハニ」のときには、またか、せっかく「七三」が消えたところなのに、
という感じだった。あ、DVDはなっていないけれど、
丼メンの歌(タイトル不明、「ドンドンドンドドンメメン」と歌う)もあったっけ。
これから先、どんな悪夢が続くやら。
作詞 | 森由里子 |
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作曲 | Ayumu |
編曲 | Ayumu |
共演 | 杉田智和 (デュエット) |
曲調 | ミディアムテンポ、シリアス、中音域、スローなポップ |
収録 |
2008/12/3 ネオロマンスDuet+ アンジェリーク 2008/12/3 ネオロマンスDuet+ アンジェリーク (WithエルンストVer.) 2008/12/3 ネオロマンスDuet+ アンジェリーク (Karaoke) 2009/3/25 ネオロマンス・フェスタ10 LIVE VIDEO 初回限定版 (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD) 2009/12/23 ネオロマンス15thアニバーサリー LIVE VIDEO 初回限定版 (ライヴ・バージョン、ショートバージョン) (DVD) 2008/12/3 ネオロマンスDuet+ アンジェリーク (WithフランシスVer.) [歌:杉田智和] |
備考 | 「アンジェリークエトワール」のエルンストとしての曲。 |
今は離れて暮らす、かつて愛した人の幸せを祈る、
まさに「アンジェリーク」ならでは、の曲。
「アンジェリーク」はヒロインの数も増え(フランシスにとってはひとりなのだが…)、
相手のイメージもしにくくなっているが、
ゲームだけにいろいろなシチュエイションがあるので、
これはこのエンディングの後のことだな、などと考えながら聴けると、
作品好きが聴くキャラクターソングとしては、とてもうれしい。
イントロはピアノで始まる、静かで落ち着いたアレンジ。ピアノの他には、ドラム、
ベース、ギターなどの電気楽器が中心だが、自己主張せず、伴奏に徹している。
ギターの音もキンキンしないで、少し歪ませてあり、
ちょっと重くたれ込めた冬の空を思わせる。
難しい高低の動きもなく、テンポも速過ぎないので、さらっと歌えそうに思えるが、
微妙なところで4度で動くような取りにくい音程もあり、
意外に歌いにくいのではないか、という印象も受ける。
サビもわりと淡々としているので、盛り上がりのポイントをどこに持っていくのか、
ということを考えると、メリハリを付けるまでが難しそう。
森川さんの声は、全体的に中音域の声が中心で、全てを受け容れた落ち着き、というか、
エルンストのモノローグを思わせる。高めの声もあまり細くせず、少し声を張る程度。
それでもときどき、切なげに声をひっくり返すことも忘れていない。
杉田くんは一生懸命さが伝わってくるような歌い方だが、声の親和性は悪くない。
収録されたアルバムには、Off Vocalだけでなく、
マイナスワン、というか、片方のパートのみのバージョンも収録されている。
コーラスパートでのそれぞれの歌声はもちろん、
メロディパートで付けているハーモーニーもはっきり聴ける。
歌のパートよりも、高めで細くかわいく、ちょっと舌っ足らず。
このハーモーニー、フランシスバージョンにも入っているんだけど、
コーラス扱いだから、両方のパートに残っているんだろうか。
もし森川さんじゃないんだったら(爆)、
えらく声と歌い方の似たヴォーカリストを見つけてきたものだ、と思う。
是非その人の歌を聴いてみたいので、名前教えてください(笑)。
作詞 | 峰倉かずや |
---|---|
作曲 | 西岡和哉 |
編曲 | 西岡和哉 |
共演 | 石川英郎 (デュエット) |
曲調 | アップテンポ、シリアス、中音域高め、ポップ・ロック |
収録 |
2008/12/25 帰ってきた!私立荒磯高等学校生徒会執行部 2012/7/25 執行部+WA WILD EXECUTION 2013/1/23 私立荒磯高等学校生徒会執行部+WILD ADAPTER LIVE GO轟音ON (ライヴ・バージョン) (DVD) |
備考 | 「私立荒磯高等学校生徒会執行部」の久保田誠人(「WILD ADAPTER」と同一人物)としての曲。 |
「荒磯」の久保時だ。こっちの久保ちゃんは、聴いていてほっとする。
こっちでもときどき、危ういかな、と思うこともないでもないけれど。
パワフルで前向きで、できないことなどなさそうだが、それでも、
現実感が薄いところが久保時らしい歌詞。でもそれが夢だろうが何だろうが、
そんなことはものともせずに突き進んでいくんだろうな、と思わせてくれるのが、
執行部のふたりである。
ドラムはちょっとパタパタと忙しないが、
リズムセクションもあまり遊ばず出しゃばらず、ギターもあまり自己主張がない。
それぞれの楽器の音は目立たせずに全体的な音でバックを作り、
ヴォーカルを際立たせている感じ。
メロディラインも、同じフレーズの繰り返しで歌いにくいところもあるかもしれないが、
この雰囲気だと、歌っていると気持ちいいだろうなあ、と思う。
演奏と戦わなくてもよくて、完璧にバックアップに徹してくれている感じ。
ふたりの声も、後ろ向きに引くことなど考えていないように、正面に飛び出してくる。
攻撃的だが、それは何かから逃げるためではなく、新しいものを求めるため。
森川さんの声は、歌い出しのソロパートはセンが細めで、
ちょっとヘタレな久保ちゃん風味かと思ったら、
Bメロからちゃんと足を地につけてきて、
ツーコーラス目では、時任(最初から高校生らしい元気で安定した声)よりも、
力強く落ち着いた「いい声」になっている。
ここで隙を作ってくるかな、と思ったパートも、激しさのほうが表に出ている感じ。
そのぶん、全体的に色気とかとは無縁の元気な歌い方で、若々しい。
けどやっぱり、高校生にしてはトウが立ちすぎている、のか、
彼らが超人的なのか(笑)。高校生の無謀なパワーではなく、もっと安心感がある。
「WA」の久保時ばかり聴いていて、つらくなったときには、
適当に「荒磯」をちりばめると、少し引っ張り戻してくれるので、
沈み込みたいとき以外には推奨したいのだが、この曲は引っ張り戻すどころではなく、
ぶっちぎっていきそう。たぶん、何も考えずにポジティヴになれるのではないか。