森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」第14弾 夜の部
「真夏の夜の音物語」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第14弾 夜の部「真夏の夜の音物語(ねものがたり)」
日時: 2000年8月27日(日) 17:00〜19:20
場所: abc会館ホール (東京・芝)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之、陶山章央、石塚堅
ゲスト: 堀内賢雄

前説
開演5分前、下りた幕の前に石塚堅登場。簡単に前説を済ませ、葉書の質問を読む。 葉書を書いた人には、「楽屋で大人気の」チオビタをプレゼントとして持って来ている。 そういえば、昼の部では、差し入れのおまんじゅうを持って来ていたけど、 いらない、って言われてたなあ。(かわいそうに)
「檜山さんと飲みに行ったときに、ご飯を頼んだそうですけど、 石塚さんにとって、お酒がお茶代わりなのですか、ご飯がおつまみなのですか?」
「檜山さんを『連れて』」などという失言があって、必死に取り繕ったりしながら、 「両方です」。陶山さんがいないぶん、ひとりでがんばっていた。
今回はメイク落としの必要がなかったため(!?)、さっさと退場。

「真夏の夜の音物語」
前々回、「クリスマス・キャロル」のときのような静かな幕開け。 今度は客席も、よくわかっていて、静かに始まるのを待っている。
舞台向かって左から、森川、堀内、檜山、の順。3人の衣装は、
森川: 白の無地のTシャツ、黒のパーカー付きの半袖の上着、 合わせのマジックテープ(?)だけが真っ赤で、それがとてもよいアクセント。 前は開けている。ベージュのパンツ、黒の靴。靴紐が結ぶタイプではなく、 スライドする留め具のようなもので留めるタイプ(このことは後のトークの合間に、 「靴紐がほどけている」という会場からの指摘で判明した)。金髪、眼鏡。
堀内: グリーンのポロシャツ、ダークグレーの3つボタンスーツ。
檜山: 赤のTシャツ、 れんが色の長袖(五分丈ぐらいまでまくっている)の丈の長いシャツ襟のブルゾン、 前は胸元まで止めている。オフホワイトのパンツ。

賢雄さんのナレーションで始まる。
音をテーマにした朗読。エアコンの音、風鈴の音、甲子園の音、花火の音。
堀内賢雄が「ドラキュラ」と名乗って、ちょっと気取った、 でもコミカルな朗読を始めると、会場からちょっとだけクスクス笑い。 そこに、ドラキュラが血を吸いに来た、 檜山修之演じる男の子が入って掛け合いになると、楽しい展開にワクワクしながらも、 会場は笑いの渦。マセた男の子が、とてもナイスでかわいい。
「目を見ろ、っていうけど、僕、近視だから、焦点合わないよ。」
「血液型は? 僕、AB型なんだけど、凝固したりしないの?」
「ニンニクは臭いが嫌いなの? 味は大丈夫? 無臭ニンニク食べたけど。」
「十字架は、おねえちゃんがビジュアル系のバンドにハマって、たくさん持ってるよ。」 「おねえちゃんのほうがいいんじゃない? 一応、若い女の子だし。 あ、でも、処女の生き血じゃないといけないんだっけ。 それじゃ、やめといたほうがいいね。だいたい日本に来るなんて、間違ってるよ。」
一転して、家出したタクロー(森川智之)と公園友だちのコージロー(檜山修之)の、 とってもかわいい、ちょっとせつない、ほのぼの物語。
「あいつ」が来てから、タカノリもママも、僕のことをかまってくれなくなった。 暑い日に散歩から帰ったら、僕のお茶碗に水が入ってなかった。ママが忘れたんだ。 ママが食べたアイスクリームカップをもらってペロペロなめるのが好きだったのに、 ちょうど「あいつ」が泣き出したから、ママはカップをゴミ箱に入れちゃった。 だから僕は、家を出て来たんだ。コージのように、ひとりで生きて行くんだ。
そんなタクローを、「ひとりで生きて行くって、 そんなに簡単なことじゃないよ」とやさしくたしなめる、先輩格のコージロー。 そのうち、「あいつ」に名前が付いて、嫌でもキミにちょっかいを出すようになるよ。 キミが彼らと過ごせる時間は、そんなに長くはないんだから。
最後は順々に、少しずつしめて、幕。

オープニングトーク
幕が下りてすぐ、林原めぐみのアナウンス。 そして、あらためて登場した森川・檜山の衣装は、上に同じ。 衣装替えの時間はなかったからね。

夜の部のテーマは、「夜の音」。
檜山「夜といっても、お前は、夜は早く寝るんだろう?」
森川「うん。早寝して、早起きするからね。」
檜山「俺にとって、朝の4時というのはまだ夜だけど、こいつには朝なんだよ。 俺が飲んで帰る頃、こいつは起き出して来る。」
森川「12時より前に帰れたら、すぐ寝てしまうんです。 明日の準備ができていなくても、寝てしまうんです。」
檜山「それはそれで問題だろう。」
森川「だって、夜は誘惑が多いじゃないですか。 テレビとか、テレビとか。……テレビとか。」
檜山「テレビばっかりじゃないか。」
森川「うち、テレビ3台あるからね。」
檜山「3台あったって、やってるのは同じだろう。」

森川「『早起きは三文の得』って言いますからね。一文目はね。」
檜山「1モン目、って、クイズじゃないんだから。」
森川「うち、線路のそばなんですよ。朝、缶コーヒーでも飲みに行こうかな、と思って。 あ、飲みに行こうかな、じゃなくて、買いに、だ。」
檜山「まあ、いいや。同じことだから。缶コーヒー食べに、だったら問題だけど。」
森川「缶コーヒーを、外の自販機まで買いに行くんですよ。 線路の近くを通ると、線路の上をトラックが走っている。」
檜山「それって、JRの…。」
森川「JRって、E電のこと?」
檜山「もう誰も言わねえよ。で、線路の上を走ってる…。」
森川「菅原文太?」
檜山「トラックだろう。だれもわからねえよ、『一番星』なんて。 で、そのトラックは、路線整備用とかのちゃんとしたトラックなの?」
森川「そうです。車輪が2段になってるんですよ。 下の車輪が線路にはまってて、上の車輪がその上に乗っかってて。 ということは、あれ、バックで走ってるんですね。」
ふたりでひとしきり、両手を丸く握って、重なった車輪の動きをシミュレート。
檜山「話が難しくなったから次に行こう。」

檜山「で、二文目は?」
森川「僕、朝、ジョギングしてるんですよ。近くの公園に行くと、 いっぱいジョギング仲間がいるんです。首輪はずされて、放し飼いにされてね。」
檜山「ははあ。そのジョギング仲間って、けっこう毛深かったりする?」
森川「毛深いのもいるし、珍しいのでは、全然毛がないのもいるね。 みんなが集まって、思い思いにいろんなことをしてるんですよ。 朝っぱらから、あらぬことをしている姿も見られるんです。」
檜山「それを見られるのが、二文目か?」
森川「犬の鳴き声がうるさい、って言われるから、朝早く散歩に来るんですよ。 飼い主と一緒にジョギングしてたりしてね。真っ暗な中で、ハッハッ。」
と、左右に息が通り過ぎて行く様子を、マイク前で演じる。
檜山「犬がハアハアいうのはいいよ。なんだよ、そのドップラー効果は。」
森川「公園にジョギングコースがあるんですよ。そこを回ってるんです。」
檜山「お前のまわりを、犬が回るってことか?」
森川「そうそう。」
檜山「犬がお前のまわりを回る、ってことは、お前は走ってないのか?」
森川「走ってますよ。」
檜山「それじゃ、太陽のまわりを回る地球の、そのまたまわりを回る月みたいに、 こう(と、指でぐるぐる軌道を描く)回ってるってことか?」
森川「犬たちは、一緒に走ってるやつが誰か、確かめたいんです。 でも視線が低いでしょ。だから、前にまわって、顔を見上げて、確かめるんです。 知ってるやつだったらしっぽを振る。知らないやつだったら、がおーっ。」
檜山「わかりやすいやつだなあ。」

森川「三文目は15弾で。」
檜山「15弾までに考える、ってことだな。」

森川「ジョギングから帰ったら、テレビ始まってますから。」
檜山「結局、見るんじゃないか。」
森川「ニュースだからね。見ていいんですよ。アニメは30分まで。」

森川さんはちっとも「夜」じゃなかったけど、檜山さんの「夜の音」。
檜山「朝方家に帰って、寝付かれないで、もぞもぞしてると。」
森川「お前、ふとんの中でもぞもぞするのか? 何してるんだ?」
檜山「寝付かれないんだよ。何考えてんだ。」
「あれ、面白いね。時間によって、音が違うんだね。 まず、4時頃になると、鳥が鳴き始めるね。」
森川「鳥が、(えーん、えーんと泣き真似)」
檜山「さんずいに立つ、じゃねえっ。口偏に鳥だっっ。」
「で、5時頃になると、犬が鳴き始めるね。あれはちょっと、迷惑かな。」
やっぱり「夜」じゃなくて、「朝方の音」だね。

檜山「あと、俺は自分では聴けないんだけど、いびきをかくそうです。」
森川「あ、僕もときどき、スタジオでいびきかいてるよ。」
檜山「そりゃまずいだろう。」
森川「緊張してると、眠くなるじゃないですか。舞台やってた頃、袖で出番を待ってて、 緊張のあまり、居眠りとかするんですよ。眠ったまま舞台に出て行ったりしてね。 だから、今も、もしかしたら寝てるかもしれません。」
檜山「それは夢遊病だよ。」
森川「僕、夢遊病なんですよ。養成所の頃、友だちにも夢遊病関係の人がいて。」
檜山「夢遊病『関係』って。職業かよ。」
夢遊病の話は、第6弾の座談会で陶山さんが話した話と同じなので、省略。

葉書コーナー
プレゼントは昼の部と同じく、 堀内賢雄・森川智之・檜山修之の寄せ書きサイン色紙(夜の部は普通サイズ)と、 森川さんのサイン入りポスター。
檜山「そういえば、葉書に行く前に、クレーム来てるよ。お前がよく言ってる、 ゴディバの焼きプリン。そういうメニューはございません、って。 クレームブリュレとか言うんだろ?」
森川「そうですよ。でも、だって、あれ、表面をバーナーで焼くんだよ。 焼きプリンと言わずして何と言う。」
檜山「『焼きプリン』っていうメニューがあると思って、 注文した人がいるんじゃないの?」
森川「そのうち、『焼きプリン』って名前になるよ。」

森川さんが「完璧」と言ってらした速水奨さんのイベント「Hi にっこり」で、 MリカワTシユキさんという人が、Dr.HAYAMIに、相方が怒る、どなる、暴力をふるう、 などと相談していました。相方は、H山さんと言っていました。 MリカワさんとH山さんといえば、私には森川さんと檜山さんしか思いつきません。 でも、Mリカワさんの職業は、上方漫才師と言ってました。 檜山さんの職業は漫才師ではないと思うのですが、 檜山さんには心当たりはありますか。
森川「速水さんのライヴって、すごいんだよ。統率がとれてる。 一糸乱れぬ、って感じで。ラジオ体操、やるんですよ。」
檜山「ラジオ体操って、あの、ラジオ体操第一〜、のか?」
森川「そうそう。『ラジオ体操第一〜、手を前からはずして、右に付けて』。」
檜山「右手2本かいっ。そんなのが統率取れてたら、怖いよ。」
「上方漫才師」のMリカワさんと、相方のH山さんには、
檜山「心当たりはありません。」

子どもの頃、金魚すくいで取った金魚を7年育てました。最後には体長36cmに。
森川「すくったの? 36cmの金魚を?」
檜山「すくったときは、小さかったんだよっ。」
他にも会場から、「うちの金魚は40cmぐらいになった」 「金魚は水槽の大きさに合わせて大きくなる」という声がかかる。
森川「じゃ、池に放したら。」
檜山「池の大きさになる?」
と、ふたりが広げた両手の大きさは、小さな庭の小さな池程度だったけど。
檜山「琵琶湖に放したら、琵琶湖の大きさになるってこと?」
森川「くじらみたいだね。」
くじらは、琵琶湖よりずっと小さいと思うのですが。
会場からの情報で、生物学の研究によれば、金魚は、前後に大きくなれなくなると、 上下に大きくなる、とのこと。 つまり、横から見ると四角い金魚のできあがり、ということになるのだそうだ。
森川「四角い金魚が売ってたら、欲しいね。重ねておけるから。」
檜山「動くんだよ。置物じゃないんだから。」

夏と言えば、海派ですか、山派ですか。
森川「ヤマハは、速水さんです。」
檜山「そのヤマハじゃないだろう。」
森川「僕は、海派ですね。山っていうと、虫に刺されたりするじゃないですか。 昆虫は好きですけどね。蚊とかは嫌ですからね。それに、葉っぱですぱっと切れたり。 そういう悪いイメージがありますね。」
檜山「海だって、貝殻で切ったりするじゃないか。クラゲに刺されたり。」
森川「でも、クラゲは食べられるしね。」
檜山「食うのか? クラゲを?」
森川「俺、貝も好きだしね。」
檜山「貝じゃない。貝殻だよ。中身がないんだ。」
檜山さんは。
檜山「うんと小さい頃は海派だったけど、一度海で溺れたことがあって、 それ以来、海は潮干狩りだけで、泳ぐために海に入ることはなかったね。 泳ぐときは、プール。」
会場「泳げないんですか?」
檜山「泳げないことはないけど、泳ぎたいとは思わない。」
森川「泳ぐとしたら、何? 平泳ぎ? クロール?」
檜山「平泳ぎかな。クロールぐらいはできる。」
森川「背泳は?」
檜山「背泳はできないんだよ。」
森川「俺、できるよ。鈴木大地がやった、潜水で進むやつ、25mぐらい泳げた。」
檜山「あれ、速すぎて、ルール改正になったんじゃなかったっけ。」
森川「何メートル以内に出て来ないといけない、ってね。」
檜山「でも最近は、海水浴に行っても、ビーチで寝そべってビール、って感じだね。 ビーチパラソル立てて。」
と、パラソルを砂浜に突き刺す真似をする。
森川「すごいね、片手でえいっ、と立てられちゃうんだ。 どどどどど(と、道路工事で地面を掘り返す機械を使っているように)、 じゃなくて。」
檜山「そんなに大きなパラソルじゃないよ。」
森川「海の家のおじさんに、『じゃ、ここで』っていうと、どどどどど…。」
檜山「海の家のおじさんは、1日に何本も立てるからね。」
何を思ったか、檜山さん、急に、
檜山「それにしても、海の家のやきそばってなんであんなにうまいんだろう。」
森川「話が飛ぶね。」
檜山「キミほどじゃないよ。」
森川「焼きそばといえば、森川家では、夕飯に出るんです。おかずとして。 みんなにご飯があって、真ん中にどん、と、焼きそばを盛った皿が出る。」
檜山「夕飯にか? うちもあったよ、焼きそばだけど、ちょっと足りないかな、 というときに、ご飯も出る、っていうのが。だけど、昼飯だったよ。」
森川「夕飯に出るんです。で、うちの味噌汁には、キュウリが入ってるんです。」
会場から「ええーっ」という驚きの声。
檜山「他人の家の味に、とやかく言うんじゃないっ。」
味噌汁にキュウリを入れる人、と会場に訊いてみると、けっこう手が上がる。 森川さんが言うように、北陸のほうが多いらしい。
森川「うちの母方は金沢ですからね。」
森川家では、配られたご飯の上に、真ん中の皿から焼きそばを取って、 乗せて食べるらしい。中国の庶民の家の食事風景と一緒だね。 皿の上が焼きそばか青椒肉絲か、という違いだけで。
檜山「焼きそば丼、ってわけか。でも、炭水化物に炭水化物ってのがね。」

友だちが、ひとり暮らしなのに、3LDKのマンションを購入しました。びっくり。
森川「3LDKって…。」
檜山「3LDKってことは、3部屋と、リビングとダイニングキッチンだよ。」
森川「LとDとKの部屋が3つある、ってこと? LargeとDeluxeとKingsize。」
檜山「1部屋足りないじゃないか。リビングはどうした。」
だから、「Large」なんです。
森川「ひとり暮らしなんだ。じゃ、今度、行こうか。」
檜山「何しに?」
森川「酒飲みに。」
檜山「でも、愛知県だよ。」
森川「駄目だ。新幹線乗れないからね。」
檜山「新幹線で窓開けろ、って言った男だからね。」
森川「新幹線って窓開くんだよ。」
会場「ええーっ。」
森川「本当。車掌さんのところ。グリーン車の、ね。1か所だけあるんだよ。 そこから、窓から顔出してた。」
檜山「犬じゃあるまいし。」
森川「時速300キロ。」
檜山「風圧で吹き飛ばされるよ。」

めざせ、ノッポさん
夜の部のテーマは、「お祭りの出店と言えば」。
森川さんの描いたのは、「射的をする広島出身の少年」。いつものペースだ。
檜山さんは、思い付いた出店をたくさん並べる。 輪投げ、ヨーヨー、射的、たこ焼き、お面(仮面ライダー)。

ゲストコーナー
賢雄さんの衣装は、昼の部のトークコーナーと同じ。 ダークグレーのスーツは一緒だが、中は白いTシャツに着替えている。 顔はまだキラキラしている(笑)。
堀内「ふたりとも、よくしゃべるね。」
森川「賢雄さんに言われるなんて。」
檜山「ふたりでしゃべっても、賢雄さんにはかないませんよ。」
堀内「さっき袖で、石塚くんがモニター見てたんだけど、 ふたりが何か言うたびに、『うまい、うまい』って。」
檜山「飯でも食ってたんじゃないですか?」(ナイスツッコミ!!)

昼の部で話した話は繰り返してはいけない、と念を押された上で。
「絵日記で、親父がアリの巣を焼き払うのに、石油を撒いている絵を描いたんだ。 でも、それだけじゃ、面白くないじゃない。だから、その後、 寝ている親父が動いている。よく見たらアリが運んでいた。大急ぎでアリを退治したら、 親父が初めて、ありがとう、って言ってくれた、って書いた。 感動的でしょ。誉められると思ったら、いきなりびんたを食らったんだよ。」
檜山「賢雄さんの話って、最後は『助ける』ことが多いですね。」
堀内「俺の中では、ヒーローだからね。」

賢雄さんの話は、とどまるところを知らない。
「友だちがサンルーフから首を出してたら、額にクワガタが刺さったんだよ。」
檜山「クワガタが刺さったら、脳まで達してるんじゃありませんか?」
堀内「メスだったんだよ。」
檜山「メスって、ツノ、あったっけ。」
森川「あるよ。」
堀内「(安心したように)うん。メスだったんだよ。」
「病院に行ったら、クワガタやらカブト虫やらがささったのが、15人も並んでるんだ。 医者もどうしようもなかったらしくて、俺の顔見たら、 『あなたなら何とかできるんじゃないですか』。 ちょうどポケットにオカリナがあって、それを吹いたら、カブト虫、クワガタ、 カマキリの順に踊り出して、刺さったのが抜けて飛んで行ったんだよ。」
檜山「カマキリもささってたんですか? あれは大きくて、すごいですよ。」
堀内「だから、カマキリがいちばんたいへんだったんだよ。」
「それから俺は地元では、オカリナの賢雄、って有名になってね。 関俊彦が『笛はうたう』だっけ、あれをやったときには、もしオカリナだったら、 俺がやってたはずなんだよ。」

「小学校5年生のとき、クワガタやカブト虫を捕ろうと思って、桑の木に蜜を付けて、 翌日行ってみたら、クワガタもカブト虫も全然いなくて、カナブンばっかり400匹。 せっかくだから、と思って、虫かごにカナブンを入るだけ詰めたんだよ。 そしたら、ブーン、ってすごい音がするから、何だと思ったら、 虫かごごとカナブンが飛んで行くんだ。」
檜山「ずいぶん統率の取れたカナブンですね。同じ方向に飛んで行くなんて。」
堀内「そしたら、こないだ、四国で見た、って話を聞いた。」
森川「え、何年前のことですか?」
堀内「小学校だから、30年以上前だね。」
檜山「カナブンの寿命ってどれぐらいだ?」
森川「500人ぐらいいますから、どこかで見た人がいるかもしれませんよ。 (客席に)見かけたら、ヘヴンズドアに連絡ください。 できればビデオに撮ってくれるといいですね。」
檜山「普通、虫かごは飛んでないから、すぐわかりますよね。」
堀内「取っ手に『けんゆう』って書いてあるから、すぐわかるよ。」

よくテニスプレイヤーは利き腕が伸びるとか、 バレリーナは首が伸びるとかいいますが、 声優をやってて、進化したところはありますか。
堀内「バーとかで、外人を見ると、アテレコやっちゃうね。」
森川「やるやる。」
ホント? 街中でやるの? 知らない外人さんに?
檜山「ニュースとかで字幕が出ると、ついつい読んじゃうよね。」
堀内「映画館で、字幕をずっと、声を出して読んでるね。」
檜山「映画館では、迷惑かな、って思うから。」
堀内「僕はね、そんなの気にしない。」
檜山「賢雄さん、気にしたほうがいいと思います。」
賢雄さんは、喉に結節ができて、8月頭から17日まで、仕事を休んでいたらしい。
「結節って、タコなんだってね。どうしてできたんだろうと思って、 医者に原因を聞いたら、『あなた、おしゃべりでしょ』って言われた。 治療法はしゃべらないことです、って。私語を慎め、って言われたんだよ。 仕事は休めるけど、私語はね。つらいよ。」
森川「それは、賢雄さんには、死ねってことですよね。」
堀内「がまんしましたよ、3週間。手話で話してました。身振り手振りで、 できるだけしゃべらないようにして。やっと治りましたけど。」
だから、今回、賢雄さんの歌はなかったのかな。残念だったけど。

ボーイズラブ系のカラミ、洋画のラブシーン、オスカーのようなキザな台詞、 どれがいちばん恥ずかしいですか。
檜山「オスカーって?」
堀内「アンジェリークの、『お嬢ちゃん』って言うキャラだよ。」
檜山「それが、賢雄さんのアンジェリークでのキャラなんですか。」
檜山さん、アンジェリークのキャスト、これで何人覚えました? (笑)
堀内「やっぱり、男が相手のが、恥ずかしいね。」
檜山「そうですよね。」
森川「(ニヤッと笑って)そうですか?」
「パイオニア」の森川さん、その自信たっぷりの笑顔は確信犯だな。
檜山「自分がやってると、役に入っちゃいますから、そんなでもないんですけど、 周りで見てるほうが恥ずかしいですね。 前後に出番があって、スタジオから出られないとき、あるじゃないですか。」
賢雄さんの自己申告(!?)で、「大きなバイブの舎の下で」(9月発送予定、 通販予約受付中)の話に。おとなのおもちゃ会社のサラリーマンコメディ。
「当日まで相手知らなかったんだよ。どうも俺、珍しくやられるほうらしいよ、 相手は誰なんだろう、って思って。 俺が43歳でその上司だから、俺が従順に従える人じゃないといけないんだよね。 そうすると、たてかべ和也さんとか。」
檜山「ジャイアンじゃないですか。」
堀内「玄田哲章さんとか。」
森川「郷里大輔さんとか、若本規夫さんとか、飯塚昭三さんとか。」
堀内「怖い人ばっかりだね。」
森川「地球と戦うような人ですね。」
堀内「で、行ったら、いましたよ。短パンはいて。」
森川「短パンといえば。」
会場「矢尾一樹。」
堀内「矢尾は年下じゃない。 矢尾にやられるぐらいなら、俺は死んだほうがマシだよ。」
一度やられたことあります、賢雄さん。(笑)
あらかじめ予備知識があったのか(雑誌ではほぼ発表されていた)、 会場から相手役の鈴置洋孝の名前が挙がる。
「そう。よく知っているね。スタジオ行ったら、短パンはいた鈴置さんがいて、 会ったときの第一声が、『世も末だね』。結節できてたときで、これだけは、 って言われて行ったんで、ごめんなさい、ちょっと声がかすれてます。」
堀内「森川と檜山も、やったことあるんだろ?」
そんなあからさまな聞き方(笑)。全然いやらしくないところが、賢雄さんだけど。
檜山「俺、やられるほうだったんですけど、 こいつ、最後の最後でトチるんですよ。」
堀内「カラミのシーンで?」
檜山「そう。息の芝居で、ずーっと続いてるから、戻るときは頭に戻るんです。 もう先が見えたな、もう少しだ、と思ったところで、こいつがトチるんですよ。 それを2度もやりやがった。」
堀内「ああ、そりゃね。」
森川「何度も聞きたいからね。」
檜山「だんだん視界が狭くなって行くんですよ。酸欠で。」
森川「だんだん視界が狭くなって、最後は俺しか見えなくなる。」
檜山「これでどうして、こいつと俺がギャラが一緒なんだ、って思いましたよ。」
堀内「でもさ、ああいうのやると、 なんとなくそういう関係になったような気がしちゃうんだよ。 お疲れさまでした、って言うときに、つい相手の手に触れたりして。 収録終わってるのに、『コーヒー買って来て』って言われたら、 素直に『はい』って買って来たり。そうならない?」
森川「僕は攻めが多いですから。」
森川さん、逃げたな。(笑)
堀内「(檜山さんに)そうならない?」
檜山「俺は、こいつにはそうなりませんよ。」

個人コーナー
森川さんが、自分で持ってハケようと思っていたらしいマイクスタンドを、 スタッフ(♂)が持って行ってしまう。彼の後ろ姿をじっと見つめる森川さん。
檜山「どうしたんだ? なんか、彼のこと、気にしてるじゃないか。」
森川「今、手が触れたときに、彼が、にこっ、って笑ったんだ。」
檜山「あ、そうかい。じゃ、袖で充分語り合ってくれ。」

檜山修之
かなり昔の曲だけど、最近は歌、歌ってないから。
歌:「The Night of Dimention」(アルバム「PROTOTYPE」から)
「この曲は、車のイメージで作った。今でもときどき、曲を覚えるために車で聴くけど、 けっこうイケてるかな、って思う。 でもその頃は、免許は持ってたけど車は持ってなかったから、 今から考えるとカッコよすぎかな、って。信号も渋滞もあるからね。」
「こないだゲームで、このときのプロデューサと一緒になって飲んだんだけど、 今聞いても古くさくないね、って言ってくれた。誉めてくれたんだろうね。」
そして、同じく昔の曲だけど、夏だから。
歌:「両手を広げた太陽」(アルバム「PROTOTYPE」から)

森川智之
歌:「静かな夏の物語」(「アンジェリーク」より)
お仕事の告知。洋画「コン・エアー」、アニメ「闇の末裔」の巽、 洋画「デビル」では主演(ブラッド・ピット)。「金田一少年の事件簿」が終わるが、 明智は最終回も出ている。次は「犬夜叉」、楽しみにしてて。
「ドラマCD『私立荒磯高等学校生都会執行部』では、ラップを歌ったんですよ。 僕、ラップって苦手でね。苦労しました。でも、 コーラスに石川英郎くんが入ってくれて、けっこういい仕上がりになってます。」
「最近では、『はっちゃん』が気に入っます。あれ、 金田一とスタッフが同じなんですよ。是非森川に、って言ってもらえたんです。」
「そろそろ歌も歌いたい、ってずっと言ってるんですけど。 実は、今日、報告できるかなと思ったら、間に合わなかったんです。 もう少し待ってください。ライヴは、まずそれが出てからかな。」
歌:「In the SKY」(アルバム「HEAVEN'S DOOR」から)

「ひーちゃん」と呼び出した森川さんに、檜山さん、「珍しい呼び方するな」。
森川「お誕生日だよね。」
檜山「おとついね。」
「おとつい、誕生日に、リハーサルやってたんですよ。 みなさんわかると思うんですけど、最初の、パラパラの振り付け。33歳の誕生日当日、 大きな鏡の前で、これ(と手を動かして振り付けを再現)ですよ。」
森川「帰り、俺がおごったじゃないか。」
檜山「ああ、ご馳走になった。それは、ありがとう。 というか、(袖を覗き込んで)ヘヴンズドアに、ありがとう。」

インパクト王
さんざん悩んだ末、第15代インパクト王は、「36cmに育った金魚」に。

エンディング
第15弾は、クリスマス頃の予定。
森川「クリスマスですよ。誰も来ないよね。WeissやEMUが復活したら、そっちに流れて、 チケット取れなかった人だけが『おまえら』に来る。」
会場からはもちろん、「来るよ」という声がかかる。
森川「がんばりますよ。面白いこと考えて。ない知恵を。」
と頭を左右に振ってみせる。(カワイイ)
檜山「振るのかい。知恵は絞るもんだろう?」
ゲストの賢雄さんを呼んで、感想をインタビュー。
堀内「また、24弾ぐらいに呼んで。」
森川「賢雄さんは、もう準レギュラーですから。いつでも来てくださいよ。 会場に来てたら、引っ張り上げますよ。」
堀内「じゃ、来たくなったら来てもいいんだね。 あれだ、石塚くんたちがやってる、前説の前説。前説だけで、3時間5分。」
戻って来た陶山さんとカタシくんを呼び出し、みんなで、
歌: 「待ってるよ」
賢雄さんの華麗なステップがまた見られて、場内は大喜び。(笑)

最後にまた、みんなで客席に降りて握手をしてまわる。 やはり、席を立って奥の席から手を伸ばしたり、通路まで出て来たりする客のために、 みんな動きがとれず、スタッフがガードに飛び出して来るほど。
握手したい気持ちはわかるけれど、迷惑をかけてまで、って思ってしまう。 あれは「客席をひとまわりする」というショーなのに、 それの進行を妨げているという自覚、あるのかなあ。 もっとちゃんと彼らとコミュニケーションの取れる機会を、 彼らが作ってくれるのを待ったほうが、みんなが幸せになれると思うのに。
京都では、一緒にまわったのが保志くんだったからか、軽やかに通路を駆け抜けて、 この企画はなかなかうまく行ったけれど、今回は失敗、とみた。

夜の部も、2時間ちょっと(昼よりは少し長め)。トークや葉書コーナー以外は、 今までは1ステージでやっていたメニューを、2ステージに振り分けた感じの構成。
それぞれが濃かったので、時計を見て初めて、 「あ、短かったんだ」と思うような感じだったけれど、 片方しか観られなかった人には、ちょっと残念だったかな。


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