日時: | 2007年2月18日(日) 1st:15:05〜15:40・15:50〜16:25・16:35〜17:45 2nd:19:00〜19:35・19:45〜20:20・20:30〜21:40 |
場所: | YOKOHAMA BLITZ |
出演: | 2HEARTS(立木文彦&森川智之)・岩田光央・GRANRODEO(谷山紀章&飯塚昌明) with BLOODY RUBY |
スペシャルゲスト: 森久保祥太郎 |
1st | 2nd | |
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GRANRODEOパート(6曲、詳細略) | ||
休憩(10分) | ||
岩田光央パート(7曲、詳細略) | ||
休憩(10分) | ||
1. | Dearest You | |
2. | 賽を振れ | ギャンブラー! |
MC | ||
3. | 夢のありか〜realize your dream〜 | 永遠の夏 |
MC | ||
4. | ALL MY LIFE | |
MC | ||
5. | MOON VENUS | 雨音のRegret |
6. | 約束の地へ | |
アンコール | ||
MC〜メンバー登場〜MC | ||
7. | メドレー Infinite Love(GRANRODEO)/Show must go on(岩田光央)/Dearest You(2HEARTS) | |
8. | 僕たちのAnniversary |
BLOODY RUBY | |
Guitar | 飯塚昌明 近藤尚如 |
Bass | 瀧田イサム |
Drums | 市川義久 |
Keyboards | 高山淳 |
Piano | 川勝陽一 |
Chorus | 宮崎達也 |
Guitar | 飯塚昌明 |
Bass | 瀧田イサム |
Drums | 長井"VAL"一郎 |
時間も短かったこともあり、MCも少なかった。2HEARTSはそれでも多いほう。
そんなMCの中から、印象に残ったものをいくつか。1stと2ndはぐちゃぐちゃ。
最初のMCで。1stだったから、登場した最初、ということになる。
森川「どうも。(カッコつけて)待たせたね。」
ステージの上ではカッコつけてるけど、でもやっぱり照れるようで、軽く笑う。
森川「待ってる間にだいぶ緊張ました。」
立木「もうみんな帰ってるんじゃないか、ってね。」
森川「でも、もう最高ですね。」
立木「最高。今日もまた伝説作りましょうね。」
森川「フーミンは伝説好きだから。」
「永遠の夏」を歌い終えて。(2nd)
森川「いい歌ですね。これ、誰が作詞だっけ?」
立木「そういえば俺だった。
あの頃俺は、青春の真っ直中で。30年ぐらい前だけど。」
森川「え? あ、『永遠の夏』の思い出がね。」
森川さんは(会場も)、作詞したときの話を聞いていたつもりだったので、「?」が。
立木「また恋したいね。」
(間)本当に会場も一瞬シンとした。
立木「…また変なこと言っちゃったかな。」
森川「またすごいところにいきますね。」
「ALL MY LIFE」の前だったかな?(確か1st)
立木「(誕生日を迎えた森川さんに)40代の世界へようこそ。」
森川「ますます張り切って、頑張ります。」
立木「俺、モリモリの食欲、大好きなんだよ。全部好きなんだけどね。」
立木「まだ誕生日のお祝い、やってないね。」
森川「誕生日といえば。」
と、ジョニー(飯塚昌明)を振り返る。
飯塚さんは22日が誕生日で、森川さんと同い年。
飯塚「悪いけど、俺はまだ30代だから。」
立木・森川「ふざけんなよ。」
飯塚「先輩。」
森川「知らないよ、そんなの。」
飯塚「モリモリ、やせたね。」
立木「本当だよね。」
森川「僕、まだ改造中なんで。」
立木「しゃぶしゃぶでやせたんだよね。」
「ガチで行け!」のテーマ曲、「ALL MY LIFE」の紹介として。
立木「ふたりでラジオもやらせてもらってます。」
森川「その名も、『ゴチで行け』。」
立木「おいおい、『ガチ』だよ。」
森川「フーミンは先輩だから、いつもレコーディングとか終わると、トシ、
飯食いに行こう、って誘ってくれるんです。
いいでしょ? いつもゴチになってます。」
「ALL MY LIFE」を歌い終えて。
森川「2HEARTSの曲はバラエティ豊かだよね。」
立木「歌の大サーカスだね。」
森川「どんなジャンルでもやります。
但し、2HEARTSが歌うと、2HEARTSの色になる。」
立木「みんな、元気になるでしょ?」
アンコールで、飯塚さんに感想を聞いている最中。
飯塚「2HEARTSも、単独ライヴやらなきゃ駄目じゃないか。」
これは、その前の紀章くんとみっちゃんの挨拶のときに、2HEARTSのふたりが、
単独ライヴやれ、とけしかけたから。
森川「単独ライヴか。」
飯塚「単独ライヴって、ひとりずつっていう意味じゃないよ。」
立木「ジョニーが忙しすぎるんだよ。」
1stでの感想。
「今回は『ROCKET★PUNCH!』っていう、パンチのきいたタイトルが付いてるんですけど。
オープニングの映像もすごく楽しかった。
どんどん続けていきたいなと思うんで、みなさんどうぞよろしくお願いします。」
2ndでは結局、森川さんは告知をしただけで、感想はなかった。
1stは、ちょっと高音がキツそうだな、と思った。
張るときもかなり無理をしている感じがした。シャウトはさすがだけど。
2ndでは綺麗に声が出ていて、本当に飯塚さんの言うとおり、
スロースターターなんだなあ(笑)、と思った。
でも、2ndも、地声で張るときにはよく声が伸びていたが、
細く裏声にひっくり返すときには、まだもうちょっと声が出ていない感じだった。
勢いで張れる地声とは違って、また違った発声が必要なので、前回のライヴのように、
また喘息とかが出ていないといいんだけど。
GRANRODEOだけ、バンドのセットが違う。ドラマーも別の人。なので、舞台上には、
ドラムセットが2つ。アンコールではツインドラムが聴けた。カッコいい。
バンドメンバーの紹介は、メドレーの各曲の終わりに。
アンコールは、まず2HEARTSのふたりだけが出てきて、ひと言ふた言しゃべってから、
他のメンバーを呼び出す。1stは、メインメンバー+森久保祥太郎のみでトーク、
メドレーの前にバンドメンバーを呼び出したが、2ndでは全員一緒に登場。
「今日ステージ上で何かやったと思われる人」と呼び出してみたり。
アンコール時のトークの仕切りは森川さん。そういうポジションなんだ…。
谷山、岩田、森久保、立木、飯塚、の順で、感想を聞いていく。
残念だったのは、森川さん自身の感想はあまり聞けなかったこと。
まさか「僕たちのAnniversary」をやるとは思わなかったが、考えてみれば、
このメンバーで共通で歌えるのはこの曲ぐらいなものか。飯塚さんの作曲だし。
今回のアレンジは、ロックバージョン。パートを持ってる岩田さんと森川さんは、
そのパートを担当する。それを生かして、他のパートを分配した感じ。
Aメロ・Bメロは、岩田、谷山、2HEARTSの順で、サビは全員で。
賢雄さんや井上さんのパートは、ワンフレーズずつ、4人で割る。
ステージ上に並んだ4人が、端からリレーのようにヴォーカルを渡していくのが、
すごくいい感じ。
なんといっても目を奪ったのは、4か月で10キロ落としたという噂の、
スリムなスタイルを強調するファッション。自分でも見え方がわかっているのだろうが、
会場を煽る煽る。胸元を開いてみせたり、投げキッスを連発したり。
ヴォーカリストとしてステージにいる彼は、いつもと全然表情が違う。
「自分がこのステージの中心」「バンドのセンターは俺」
「みんな『俺に』キャーキャー言ってる」「俺がいちばんカッコいい」という、
ロック・ヴォーカリストならそうでなくちゃ、な表情が出るようになった。
「JOLLY ROGER」のときには、自分が頑張らなきゃ、という表情は見えていたが、
ルックスも含めて、それだけ自信がついたということだろう。
森川さんを知るずっと前から好きだったヴォーカリストがいるのだが、彼は、
ふだんはちょっと頼りなげであどけない表情なのに、ステージに上がったとたん、
「俺が最高だろ?」という顔になるのである。そのギャップが魅力でもあり、
あどけない表情が好きな自分としては、ちょっと残念でもあったりした。
テレビドラマでプレイボーイ役を演じてもどこか自信なさげだったり、
誉められると子どものような笑顔を見せるのがきっかけで好きになったのに。
そんな気持ちを、少し思い出してしまった。
本編では、胸元は扇情的にチラチラ見せても、ずっと長袖だったのだが、
アンコールでは半袖。その袖口に余裕があり、明らかに細くなった二の腕が覗く。
「Two my self」での二の腕に驚いた身としては、やっぱりかなりの驚き。
そういえば、「約束の地へ」のPVで着ていたハーフコートは、髪の色にもぴったりで、
とてもよく似合っている。スタイリストが見つけてきた借り物だったら残念だな、
と思っていたが、今回のステージで見られてよかった。
でも、あのコートを着ただけで、表情まで憂い顔に見えるのは何故なんだろう。
持ち時間が短かったこともあり、MCはほとんどないに等しい。挨拶と、
今歌った曲、これから歌う曲に対するひと言ふた言のコメントや紹介程度。
フリーでトークしてるな、という感じなのは、進めようと思って話を振ったはずが、
脱線してしまったときぐらい。
ちょっと長くしゃべると、「こんなにしゃべってていいのかな」と言い出す始末。
MCでは、何かというと会場を煽ることが多かった。
他のバンドで充分に興奮状態の会場はもとより、
本人たちもかなりテンションを上げてきていたんだろう。
そして、煽りに素直に乗りたくなる、素晴らしい演奏だった。
きっと彼らも、その手応えは感じていたはず。
素晴らしいステージではあったけれど、やっぱり、惜しむらくはちょっと短かった。
1stと2ndでは3曲も入れ替えて、持ち歌の多い強みを見せてはくれたけれど、
次は是非フルサイズで。駄目ならせめてハーフサイズ…。
立木さんは「ロックはもう無理」と言っていたけど、
2時間ハイテンションで動きまくり、シャウトしまくりは無理だとしても、
ジャジーなバラッドのコーナーをはさむとか、椅子に座るコーナーを作ってみるとか、
ひとりで歌ってみるとか、そういう構成を考えてもいいから、
素晴らしいブルース・ロックのヴォーカルを聴かせる機会を、
ずっと続けていってほしい。立木さんのパワフルなヴォーカルがあってこその2HEARTS。
森川さんももちろんパワフルだけど、力の向く方向がいい感じに違うところが、
2HEARTSの魅力だと思うから。
とにかく、森川さんのハイトーンが無尽蔵に出るうちに、
どんどんライヴをやってほしいな。
森川さんの喉だったら、もしかしたらいくつになったところで、
今以上に素晴らしいハイトーンシャウトを聴かせてくれるかもしれなけど(と、
ジョン・アンダーソンを思い出して言ってみる)。
それならそれで、ずっと付き合いますとも!!