森川智之プライベート・コレクション

「Original Entertainment Paradise "おれパラ" 2010」


「Original Entertainment Paradise "おれパラ" 2010」
日時:2010年12月25日(土)
昼公演:12:05〜15:40(オープニング:12:05〜12:20/2HEARTS:13:40〜14:00/アンコール:15:10〜15:40)
夜公演:18:05〜21:50(オープニング:18:05〜18:20/2HEARTS:19:40〜20:10/アンコール:21:10〜21:50)
場所:両国国技館
出演:岩田光央・鈴村健一・森久保祥太郎・小野大輔・G.Addict(梶裕貴・阿部敦・寺島拓篤・堀江一眞)・2HEARTS(立木文彦&森川智之)

SET LIST

昼公演夜公演
演奏順
1.オープニング
2.小野大輔森久保祥太郎
3.G.Addict
4.森久保祥太郎鈴村健一
5.2HEARTS
6.岩田光央小野大輔
7.鈴村健一岩田光央
8.アンコール
オープニング
1.おれパラップ
MC
2HEARTS
1.Dearest Youギャンブラー!
MC
2.約束の地へ
MC(タオルの使い方講座)
3.Do Me Baby
アンコール
MC
1.サンタが街にやってくる
-MC(ドッキリ)
2.眠るものたちへ

BAND MEMBERS

Guitar鈴木マサキ
藤澤健至
Bass田辺トシノ
Drums板垣正美
Keyboards宇田隆志
Manipulator大串友紀

COSTUME
Fu-min:
昼公演は、赤のカットソーに黒革ベスト、茶色のパンツと白い靴。 黒ハット、黒サングラス、シルバーのペンダント。
夜公演は、赤と黒のドレープの入ったカットソーに黒革のパンツ、黒革靴。 オープニングでは、それに黒革ベスト。
Toshi:
オープニングは、赤エナメルブルゾン、インナーは黒のVネック。 黒のパンツ、裾はエナメルのブーツにイン。 右腰に3連のウォレットチェーン、左腰には黒に白のスカル模様のスカーフ。 ペンダントは短め、丸っこいシェイプのトップ、下に何か出ていて、 カップみたい感じ、以前にも見たことがある気がするが思い出せない。 それとロケット(夜公演の本編でだけ、インナーの中に)。サングラスはなし。
本編では、Vネックのインナーとボトムは同じ。五分袖の光沢のある生地の黒シャツ、 前は開けている。襟にはキラキラの付いたピン。 ポケットにチェーンの付いた黒のペスト。首筋や腕にタトゥーが見える。 昼公演だけ黒のテンガロンハット、左にキラキラした飾り付き。 夜公演は前髪を上げた髪形だった。珍しい。
アンコール:
ふたりとも、ボトムはそのまま、トップはピンクのライヴTシャツ。 右手首にグッズのリストバンド。頭にはサンタ帽、夜公演ではさらにクマ耳(全員)。 Toshiは黒縁眼鏡。

MC

「おれパラ」は、ホストでも4曲30分。ゲストだとそれよりさらに短い。 当然、トークもあまり多くない。 が、オープニングで全員が揃い、ゲストも呼び出して紹介してくれる。
そんなMCの中から、印象に残ったものをいくつか。順番等はぐちゃぐちゃ。

昼公演のオープニングで、ゲストとして紹介され、ものすごくテンション高く挨拶。
Toshi「お招きありがとー!!(ハイトーン)」
鈴村「そんな感じだっけ?」
Fumin「徐々に、ね。新参者だから。」
Toshi「徐々に場に慣れてくるから。まだ借りてきた猫みたいなんで。」
岩田「何を言ってるんですか、まったく。メタル!」
Fumin「メタボ!」
Toshi「(みっちゃんを制して)ちょっとやめてください! イメージがあるんで。」
鈴村「やったのはそっちじゃないですか!」
夜公演では、前回からゲスト出演しているG.Addictが、先輩だからと、 「楽屋でG兄さんにいろいろ教わってる」と発言。「ジー兄さん」という言い方を、 じいさんなのか兄さんなのかわからない、とツッコまれる一幕も。

本編はほとんど挨拶とお決まりの煽りのみ。特に昼公演は、時間を気にしたのか、 MCもさらっと。夜公演のほうが多少は脱線トークもあり。
夜公演、1曲目後の挨拶で、トシがラップ風にしゃべり始めたら、 それにフーミンが乗ってきてしまい、 何故かラップではなくミュージカル風で、歌でトークを始める。
Toshi「いつまでやるんですか?」
と言われても、かまわず続けるフーミン。相変わらずマイペース。
Toshi「うちの相方のフーミンのトークは、いろんなところを飛び回ってますけど、 2HEARTSは基本的にだいたいこうなので、驚かないでください。」
Fumin「曲でビシッとさせますんで。」

アンコールでは、みんなサンタ帽をかぶって出てくるのだが、 ぺたんと後ろに倒している中、フーミンが真っ直ぐ上に立てていて、 みんなにいじられる。
Toshi「本当のサンタだよ。」
鈴村「違うよ。それじゃピクミンだよ、立木さん。」
大爆笑。確かに。でも、それがすぐに出てくるスズもすごい。 そんなわけで、2HEARTSの挨拶では、
Toshi「ピクミンと……フーミンと。」
鈴村「『ミン』は合ってる。」
Toshi「トシでやってる2HEARTSですけれども。」
と、ピクミン立木を横にトシが続けるが、 その最中に小野くんがサンタ帽を立てることに成功し、 それを真似てみんなも立て始めて、ピクミンが増えた、と大騒ぎ。
Toshi「あの、すいません。2HEARTSがしゃべってるんですけど。」
夜公演のアンコールは、サンタ帽の上にさらにクマ耳を着けている。
鈴村「世界でも、グラサンとミミを併用した人は、立木さんぐらいですよ。」
ここでもフーミンがいじられ役に。いちばんかわいいおじさんだからだろうか(笑)。 愛されてるなあ。


IMPRESSIONS

今回のいちばんの驚き、というか、まあヴォーカリストとしては当然のことなんだが、 ステージには歌詞モニターがない。当然全員、自分の曲の歌詞は全部覚えてきている。 もしかしたらどこかにカンペ貼っていた人もいるのかもしれないが、 それは本人が白状しない限りわからない(笑)。
そして、いつもうつむきがちで歌詞モニターに頼りっきりの、 おじさんふたりのユニットも同じで、3曲といえども(昼夜の曲違いを入れれば4曲)、 歌詞モニターはない。間違えたら誤魔化さないといけないわけだが、 ひとりで歌っていればいざ知らず、ふたりで歌うパートはなかなか難しい。

曲によっても覚えやすいとか間違えやすいとかあるだろうが、 昼夜とも2曲目に歌った「約束の地へ」は、 フレーズを分けて歌ったりするところも多いからなのか、ふたりには難しかった模様で、 昼公演は歌詞がボロボロ。ふたりで違う歌詞を歌ってみたり、 歌えなくてもごもごしてしまったり。だいたいが声の出にくい高さと曲調で、 さらに「聴かせる」曲なので、それが目立ってしまった感じ。
それが夜公演では、お互いに相手を確認しながら、きちんと歌詞を歌いきった。 昼公演にダメダメだった箇所を歌いきったとたん、フーミンに向かって、 にっこり微笑みながら、小さく、親指を立てたガッツポーズするトシ。 きっと昼に歌えなかったことが悔しくて、間に練習したんだろうなあ。

夜公演の1曲目は、まさかの「ギャンブラー!」。 そうくると思ってなかったのでちょっと驚いたが、他の曲とのメリハリから考えると、 いいバランスだったかも。
でもこの曲は、飯塚さんの色がすごく出ている曲だからなのか、 バンドがBloody Rubyでないことを痛感した。アレンジは基本的に同じはずなんだが、 全然音が違う。どっちがいいとか悪いとかじゃなくて。 他の曲はこの曲ほど感じなかったんだけど。
ブラルビの「ギャンブラー!」しか聴いたことがなかったから、 ある意味すごく新鮮だった。

アンコールの「サンタが街にやってくる」の途中で、バンドメンバーを紹介するのだが、 ゲストも含めて、出演者たちがひとりずつ紹介していく。 ホスト4人、ゲスト2組で6人のバンドメンバーを紹介する趣向。 そして、それぞれのバンドメンバーは、 紹介してくれる出演者のライヴTシャツを着ているのだ。
紹介順は、ドラムスの板垣さん(祥ちゃん)、キーボードの宇田さん(小野D)、 ギターの藤澤さん(G兄さん)、マニピュレータの大串さん(2HEARTS)、 ベースの田辺さん(スズ)、バンマスでギターの鈴木さん(みっちゃん)。 なので、2HEARTSのピンクのTシャツを着ていたのは、大串友紀さん。

夜公演のアンコールでは、直前の待機時間にスクリーンに文字が表示され、 みっちゃんに対してドッキリが仕掛けられた。 みっちゃんには、スズをはめる、と言って企画していたとか。 そのあたりの舞台裏は、DVDで詳しく明かされるらしい。

公演前に、本人がブログ等でももらしていたとおり、アウェイ感満載(笑)。 トークも、自己紹介や説明が多い。ホストの4人は3回目、G.Addictも2回目のゲスト、 客層もいつもの自分たちとは違う、ということを感じていたんだろうなあ。 若いファンたちが、おじさんユニットの魅力を感じてくれてるといいんだけど。
やっぱり緊張していたのか、オープニングでも本編でも、 けっこう険しい表情が多かったが、夜公演のアンコールは、ものすごい笑顔だった。

2HEARTSが舞台上にいる時間は短かったが、オープニングがあって全員集合、 ちゃんとゲストも紹介してくれて(ラップパートがなかったのは残念ではあるけれど)、 長いけれどまとまりのある、楽しいステージだった。 1日に約4時間×2回は、けっこうたいへんだったけど。
ホストのファンからすれば、 ホストなのに持ち時間が短くなっているのは不満かもしれないが、 バンドが全部同じこともあって転換の時間も短く(バンドはたいへんだろうけど)、 そのぶんテンポよく楽しめた。次から次へと、 手を替え品を替えお楽しみを繰り広げてくれるので、飽きている暇がない。
明確な動機なく観に来るには敷居の高いライヴなので、 そうでなければ観られなかったステージも観られ、 新たな感動(!?)をもらって帰ったり。


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