森川智之プライベート・コレクション
「おまえら外伝」月組の部
- 森川智之・檜山修之の「おまえら外伝」月組の部
- 日時: 2003年12月27日(土) 18:00〜20:10
- 場所: 京都教育文化センター
- 主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
- 出演: 森川智之・檜山修之、林原めぐみ(声の出演)
- ゲスト: 矢尾一樹、石川英郎
- ・前説
- 林原めぐみの前説(星組と同じ)に続いて、下りた幕の前に、矢尾さんと石川くんが、
ビールを持って登場。石川さんはYEBISUの黒、矢尾さんのは判別できなかった。
衣装は、矢尾さんは花組、石川くんは星組と同じ。
石川「前説やて。」
矢尾「めぐが言っちゃったからね。ただし、場内は飲食禁止。」
と、わざとらしくビールの缶を持ち上げてみせる。
石川「ステージ上はいいの。非常口は、非常口って書いてあるとこ。」
矢尾「本番中、劇場の裏が火事になったことがあるんだよ。
お客さんが車を路駐させてて、消防車が入れなかったから、俺、出番じゃないのに、
出てって車移動してもらった。後で出づらかったよ。」
石川「トイレは、受付の左右にありますからね。けんかしないように。」
矢尾「受付で整理券もらってね。」
- ・オープニングトーク
- いつもの出囃子にのって、おふたりが登場。衣装は、
森川: ベースは同じ。インナーは、
白でハートの輪郭に絵の具を散らしたようなプリント(中心に英字あり)の入った、
黒のTシャツ。黒のジャケット。
檜山: レザーパンツだが、光沢があり、花・星とは違う。黒のTシャツ、
がばっとしたラインの臙脂のシャツジャケット、第2ボタンまで止めている。
ペンダントも花・星とは違うようだったが、よく見えなかった。
森川「とてもスムーズに進行する前説だったね。」
檜山「前説というものに対する認識が変わりましたね。」
森川「もともとはあれが、普通の前説なんですよ。」
檜山「そのとおりだ。でも、先輩に前説やってもらっていいのか?」
3ステージ目ということで、来年の抱負。
森川「何をしたい? 城を建てたいとか。」
檜山「城は、今年は是非とも行きたいですね。あと、バスツアーで金沢に。」
森川「金沢は、僕の第二の故郷ですよ。母方のね。森川家は北陸なんです。」
檜山「森川家? おかあさんじゃないの?」
森川「母方が森川家。」
しーんとする客席。へえ、そうなんだ。
森川「え、なんで? 婿養子じゃ駄目なの?」
知らなかったから驚いただけです。自覚ないだろうけど、言ったの初めてでしょ。
檜山「お土産は、何がいいかな。」
森川「兼六園。」
檜山「兼六園は持って帰れない。売ってもないし、買うとしてもえらい金額になる。
俺とお前が一生がむしゃらに仕事しても払えないよ。」
森川「おみやげ買ってきてくれるの? ふだんの行ないによる?」
「ふだんの行ない」って、何か自覚があるんですか、森川さん。(笑)
檜山「これがいいな、というがあれば、買って来ないでもないよ。」
森川「海のものがいいね。今の時期だと、カニかな。
香箱蟹っていって、卵を三杯酢につけて食べるとうまいんだよ。」
檜山「わかりました。それね。」
森川「金沢では、味噌汁の中にキュウリが入ってる。」
檜山「わかりました。それもリサーチしてきます。」
とりあえず、金沢から来たという人に訊いてみるが、あっさりと「入ってません」。
檜山「現地でリサーチする前に、このレポートは終わってしまいました。」
城仲間ということで、遠近(孝一)くんの、異常なまでの城好きぶりを披露した後、
檜山さんの来年の抱負は、「趣味を満喫したい」。
森川「僕は、アクセル連れてどっかに行きたい。
というか、彼が自立してくれれば楽なんだけどなあ。」
檜山「アクセルが稼いでくるのか?」
森川「トイレの始末がたいへんなんですよ。だから、自立して、自分で。」
檜山「それは、お前の希望。というか、アクセルの抱負。」
森川「自分の抱負は、やっぱりどっかに行きたいね。温泉とか。
ま、毎年同じだけど、『有言実行』ですね。免許は取ってませんけど。
来年は、やることいっぱいで、眠れない熱い夜…。」
檜山「いやいや、夜に仕事してるわけじゃないからね。眠れない熱い夜は、
遊んでるんだよ。でなけりゃ、なんで新宿で職質に遭うんだか。」
森川さんの職質記録は、今も更新中とか。もうネタになる話はないのかな。
森川「たまにはのんびりしたいね。BLの合間に温泉行って。」
檜山「なんか、BLにこだわるね。」
森川「いつの間にか埋まってる。もういいんじゃないか、と思ってるんだけどね。
若い人にがんばってもらいたいね。帝王の座をゆるがすぐらいに。」
森川「林原にも聞いてみましょうか。」
林原「果報は寝て待て。」
檜山「来年は寝て待ってる、ってことかな。」
森川「寝たきり?」
- ・葉書コーナー
- 檜山さんのプレゼントは、「ときめきメモリアル」の名刺入れ。
-
サンタクロースになって、僕がプレゼントだよ、とアピールしてください。
- 檜山「帝王っぷりを見せてくれよ。」
と言われた森川さん、何を思ったか、扉を開けるところから始める。
檜山「時間的な問題があるから、サクッとやってくれ。」
森川「シチュエイションコメディじゃないの?」
彼女の部屋に忍び込み、自らラッピングされ、「僕がプレゼントだよ」。
檜山「お前、『僕がプレゼントだよ』ってやったまではいいさ。
その後に、なんとかしてくれ、って俺のほうを見るなよ。」
檜山さんは、「やりにくいなあ」と言いつつ、胸もとのピンマイクをつまみ上げ、
ささやこうとするが、照れてしまい、吹いてばかり。それでもぼそっとつぶやく。
台詞では慣れているだろうに、いつも照れる檜山さんがカワイイ。
この後、森川さんが、置鮎龍太郎、保志総一朗の真似で、この台詞を披露。
もちろん最後は、滝口順平で仕上げ。「おやおや、私でいいんですか?」。
-
私の重大ニュースは、誰が何と言っても、阪神タイガースのセ・リーグ優勝。
- 森川「阪神、よかったですね。大阪も盛り上がってましたしね。
来年は、ジャイアンツでしょうけどね。そういえば、最近、賭やってないね。」
檜山「お前、卑怯だよ。ベイスターズが強いときには、賭、って言ってきて、
弱くなったら言わないんだもん。」
森川「私は勝負師ですから。勝てない勝負には出ません。」
檜山「今ならいい勝負になるよ。壮絶なるドベ争い。」
- 檜山さんがプレゼントを届けに行っている間に、
森川さんが、手に持った葉書をまぜてしまう。
あれじゃ、どれ読んでたかわからなくなるのでは、と思っていたら、案の定。
いざ読もうとして、どれだかわからなくなり、あちこちひっくり返す。
客席のほうがよく見ていて、「違う」「そう、それ」などと声がかかる。
-
アイケル(「愛犬のアクセル」を言い間違えた)くんが、
「ツケ」ができるようになったと言ってましたが、
「ツケ」とはどういう状態のことですか。
- 檜山「ツケって、飲み屋で金払わずに飲むことだろ?」
はいはい。
森川「うちのアクセルは、ツケがきく犬なんですよ。」
そこで、「じゃあ、ひーちゃんが犬で」と、「ツケ」の説明を始める。
ちゃんと「お手」「おかわり」に律儀に応じる檜山さん。
森川「ツケっていうのは、主人より先に行っちゃいけないんです。」
檜山「付くってことか。」
森川「犬が先に行って、人間がそれに従っちゃうと、順位が変わっちゃうから。
それに、たまに犬が、どっち行くの、って、主人の顔を見るんですよ。
それがまた、かわいいんです。」
-
今までの長いおまえらの歴史の中で、特に記憶に残ったキャラクターはありますか。
- 森川「やっぱり、山川イリュージョン兄弟かな。」
檜山「俺は、朗読で、犬やったじゃない。あれかな。」
森川「ああ。コウジロウね。俺はタクロー。全部野球選手の名前なんだよ。
あれも、ライヴだけじゃなくて、CDとかにすると楽しいかもね。」
- ・ゲストコーナー
- ゲストのおふたりの衣装は、
矢尾: 黒(濃紺?)にブルーのスパンコールがいっぱいついた、キラキラブルゾン。
パンツとオーバースカートは黒、左膝とスカートに、銀のキラキラ付き。
石川: ブルーと紺の細かい幾何学模様のジップアップブルゾン、他は花組と同じ。
矢尾「これは、さっき見つけたやつの隣にあった。」
森川「来年はどんな年にしたいですか。」
石川「バレーボールは、言うな。二度とやるか。」
と、またここで、花組にいなかった人のために説明をするうちに、愚痴になる。
石川「選手の名前が書いてある台帳もないんですよ。どうするのかと思ったら、
始まる5秒前に、はい、って渡される。読みにくい選手もいるんですよ。
スターティングメンバーの紹介で、言えなくて苦労しました。
だから、やりません。来年の抱負は、バレーボールをやらない。」
矢尾「そうくるか。やらない、ね。何をやらないんだろうな。」
森川「やりたいことはすべてやっちゃった?」
矢尾「全然。まだまだ。いろんな演出家や俳優と知り合いたい。
究極の選択で、ひとつの仕事しかできないとしたら。我々の場合には、
声優や俳優、テレビ、映画、とかあるけど、ひとつしかできないとしたら。
俺は、映画もやりたいけど、やっぱり舞台かな、って。
ちょっと前向きだね。でももう、ロシア人の演出家はいいや。」
-
京都で、大人の遊びのできる場所に行ってみたいのですが、
どこか楽しい場所を教えてください。
- 矢尾「そういうところは、一見はお断りだからね。」
石川「以前三木眞一郎と酒を飲みに行ったとき、店の雰囲気が気に入らない、
って、本当に1杯だけで出てくるんだよ。10分ぐらいで。
それの繰り返しで、20軒以上。そういうのが大人の遊びだと思うよ。
別に、チャンネエはべらせなくてもね。君らは、チャンニイか。」
森川「チャンニイ、いいね。」
お約束だ、森川さん。「役作り」とか言われてるし。
石川「俺、昔、ホストやってたことがあるよ。源氏名がジョー、漢字は『錠』。
インディー・ジョーンズのジョーンズから。勝手に決められるんですよ。」
矢尾「ホストは、昼夜逆転するから、たいへんでしょ。」
石川「慣れてくれば平気なんですけどね。昼に動きたくなくなりますね。」
矢尾「でもナンバーワンは、昼間にもご飯食べに行ったりしてるんだよね。」
森川「ジョーは?」
石川「俗に言う、ヘルプでしたから。
ナンバーワンはヒカルさんっていう人だったんですけど、すごかったですよ。」
森川さんの提案で、みんなに源氏名を付けることになる。
矢尾: 二代目「ヒカル」(ナンバーワン!!)
森川: 帝王→カイザー→「カイ」(漢字で書くと「櫂」)
檜山: 「殿」(客席からのコールに何の異論もなく決定!?だったのか?)
森川「すごいな。殿がヘルプに入ります、っていうのも。」
矢尾「バカ殿だよね。」(フォローになってない…)
石川「そういう人、いるんだよ。演芸担当っていうか。白塗りしたりして。」
この後も矢尾さんは、「ヒカル」として、持ち前のサービス精神を存分に発揮。
ナンバーワンの底力(?)を見せつけていた。あの身のこなし、さすがだ。(笑)
-
女装について、どういう意見をお持ちですか。
もし女装するとしたら、これだけは譲れないポイントはありますか。
- 檜山「女装はどうですか。」
矢尾「好き。」
石川「微妙。やれるならやりたいですけどね。」
矢尾「網タイツは、すね毛とか始末しなくてもわからないよ。
普通のベージュのストッキングをはいて、その上に網タイツ。後ろのラインは、
絶対にまっすぐにすること。ちょっとでもよれてると、生活感出るよ。」
檜山「女装に関して微妙だというヒデは?」
石川「RoSTのイベントで、三木眞一郎が、ゴスロリの格好したんですよ。
女の子っていうより、でかい女だな、て感じでしたけどね。
細いんですよ。それ見ると、ありかな、って思いましたね。
でも、やるんだったら、中途半端は嫌です。完璧に。」
- ・ゲーム「私はだ〜れ?」
- 頭に声優名の書かれたパネルを付け、他の人のは見えるが、自分のパネルには
誰の名前が書かれているかわからない。その状態で、お互いに質問しあい、
自分のパネルに書かれているのが誰か、当てるゲーム。第22弾で初御目見得だった。
森川さんのパネル → 森川智之 (←最高だ。誰だ、これ考えたの。)
矢尾さんのパネル → 陶山章央
石川さんのパネル → 若本規夫
檜山さんのパネル → 山口勝平
ヘヴンズドアスタッフは、ボスにとても期待しているのか、いじめたいのか、
どっちなんだろう。前回の「檜山修之」パネルといい、いつも最高だ。
質問や答えで、自分とパネルの名前がごちゃごちゃになり、
かなりみんな混乱したことだろう。
いろいろな質問が飛び交ったが、若本さんについて語られることは、
あまり知らないことが多かったので、新鮮だった。
4人が挙げた答えは、檜山:高木渉、森川:石塚堅、矢尾:檜山修之、石川:若本規夫。
石川「すげえ、うれしい。むちゃくちゃうれしい。もう1回やろう。」
森川「じゃあ、これ(パネル)、シャッフルして…。」
ゲストがハケてからも、またまたゲームを引きずる。
檜山「陶山と一緒にやってる、って言ったじゃないか。ずいぶんヒント出したぞ。」
森川「だって、カタシも、前説一緒にやってるでしょ。」
檜山「お前がご飯を一緒に食べるって言ったから、俺がカタシだと思ってた。」
森川「カタシめ。邪魔しやがって。」
檜山「東京に帰ったら文句言ってやる?」
- ・「マッテルヨ!」に振り付けを
- 最後の月組は、ふたりでBメロに振り付ける。
でもそれは、振り付けというよりは、当て振り? と言うと当て振りに失礼か?
袖で見ていた石川くんを呼び出し、あらためて振り付け部分をおさらい。
- ・エンディング
- 矢尾さんも呼び出して、告知の後、後の時間を気にしなくてもいい、
という余裕からか、無駄話に花が咲く。
矢尾さんも石川さんも、楽しんでくれた様子。
檜山さんのバスツアーの告知から発展した話で、ゲストのおふたりの
バスツアーの思い出などを聞くうち、
森川「みんなの意見を聞いて、考えました。バスツアーはありません。」
檜山「みんなで森川を介抱するバスツアーになるからな。」
そして最後は、3回かけて振り付けたダンスを披露する。
森川「ハンドマイク持ってやるのは、初めてですから。」
石川「ものすごい緊張してますね。」
檜山「歌は、ボロボロだと思います。」
森川「がんばります。みなさんも、覚えて帰るんですよ。」
石川「なんで俺ら中心なの?」(立ち位置が下手から、森川・矢尾・石川・檜山)
檜山「頼むわ。本当、頼むわ。」
歌: 「マッテルヨ!」 ダンス付き
幕が下り、花・星のように客席に下りてきてくれるのを待っていると、
林原めぐみの客出しアナウンスが流れ始める。不満の声をもらしつつ、
ロビーに出た観客たちを待っていたのは、出口で握手しながらお見送りを
してくれる出演者の姿だった。思ってもみなかった、素敵な演出だった。
雪は上がっていたとはいえ、気温のかなり下がった夜。
開け放した出口でお見送りをしてくれた出演者も、
彼らを最後までサポートしてくれたスタッフも、本当にお疲れさまでした。
そして、ありがとうございます。
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