森川智之プライベート・コレクション

「おまえらのためだろ!」第9弾 追加公演
「初笑いスペシャル!としこ&のぶこ」


森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第9弾 追加公演「初笑いスペシャル!としこ&のぶこ」
日時: 1999年1月17日(日) 12:45〜16:00
場所: 芝青年会館ホール (東京・芝)
主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
出演: 森川智之・檜山修之 (陶山章央・石塚堅がアシスタント)

「初笑いスペシャル!としこ&のぶこ」は、 早々にソールドアウトになった第9弾本公演の追加公演として企画されたもの。 予定では3時間のロングライヴ。
この公演は、ビデオが入り、入場前から観客の様子を撮影している。 公演の様子がビデオになって販売されるらしい。 ということは、タイトルから考えても…あれが…。(爆)

さらに驚天動地のオープニング
最近は、「おまえら」ファンも、めったなことでは驚かなくなった(笑)。 タイトルから予想していたとおり、前説の前に幕が上がり、としことのぶこ登場。 第7弾で初めて登場したときに比べると、客席はみんな、やんややんやの喝采。
おそろいの白いロングドレスで、ウエストから上が、としこちゃんは赤、 のぶこちゃんはピンクのレース。そして、なぜか仁王立ち。
としこちゃんは、せっかくのレースの袖の下に、黒いTシャツが透けて見える。 いつものひまわりの髪飾りや赤いリボンではなく、代わりに銀のリボンと、 衣装にコーディネイトして、としこちゃんは赤、のぶこちゃんはピンクのリボン。

まずは1曲、としこちゃんによれば、「チープな曲」。そして、トーク。
としこ「明けましておめでとう」
のぶこ「明けた早々、悪夢だわね」
としこ「そうね。世紀末だからね。そういえば、年が明けて衣装も変わったんだけど、 この衣装、ファンの方から送っていただいたのよ」
のぶこ「(地声に戻って、ドスをきかせて)余計なことしやがって」
としこ「もう、どんどん、衣装、受け付けてるから」
のぶこ「受け付けてんの?」
としこ「受け付けてんの」
のぶこ「(いまいましそうに)ちっ」
としこ「サイズはね、大、大(とそれぞれを指さす)だから。 布地を余すところなく使ってもらえれば、とりあえず我々は入りますからね」
そりゃ、入るだろうけど。入ればいい、ってもんではなかろう?
さらにもう1曲。これもとしこちゃんによれば、「さっき30分で作った曲」。
としこ「ほたて…じゃなくて」
のぶこ「できたてのほやほや、でしょ」
としこ「そ。忘れないうちにね…どんなんだっけ」
のぶこちゃんがとしこちゃんのほうに行き、マイクオフで耳打ち。
のぶこ「ステージ上で打ち合わせをするんじゃねえ、って感じね」
ふたりで歌う。あれはハーモニーと言えるのだろうか。で、スローバラード?
のぶこ「なんか、リハよりずいぶんスローテンポだったんじゃない?」
としこ「さぐりながら歌ってたわね」

開運おまえらのためだろ'99占います
としこ&のぶこのまま、コーナー突入!!(驚)
「祈祷師」としこが、会場のみんなを含め、全員の1999年を占う。 念をこめる(?)としこ。おもむろに、
としこ「みなさん、パンツを履いて来てますね」
のぶこ「(地声で)なんやそれ。(のぶこ声に戻って)なんなの、それ」
我々も同じ思いです、のぶこちゃん。
としこ「99年、パンツ占い〜」
のぶこ「いいけど、客席の半分引いてるわよ」
占いの結果は、
パンツの上のゴムがおへそより上の人: 大吉。向かうところ敵なし。
パンツの上のゴムがおへそより下の人: (顔を覆う、首を切るなどのしぐさ)

そして、「いつもの曲」。「おまえら娘のテーマ」を歌って、幕が下りる。 幕が下りる間、またまた仁王立ち。怖いよ、あれ。
しかし「4月4日に会いましょう」って言って引っ込んだけど、またやるつもり?

前説
石塚堅登場。 「今年厄年の方もいらっしゃると思いますが、厄が落とせたと思います」
本当か? 余分に厄を背負ったんじゃなくて?
さらに、今回の公演がビデオになる、という告知がある。
「ということは、あのおふたりが、みなさんのお手元に、保存版で」
はいはい。そゆことですね。恐ろしいことですねー。

幕間?
としこ&のぶこのお召し替えのためか、少しお休み。 会場には、開演前に続いて、アニメソングが流れる。けっこう懐かし系の 曲が多いらしく、ちょっと年齢層高めのあたりが楽しんでいる様子。

オープニングトーク
テープでの会話の後、タイトルコールに乗って、登場したふたり。衣装は、
森川: 黒のTシャツ、黒の光沢のあるパンツ、黒の編み上げブーツ。眼鏡。 黒のフード付きカーディガン(のようなもの?)、前はファスナーで、 胸元まで止めている。髪のオレンジ色はちょっと落ちたかな?
檜山: 白のハイネック、長袖のセーター、えんじ色のシャツ仕立てのジャケット。 銀色のトップのペンダント。黒の靴に、黒のズボン。

出て来たふたりを見て、客席がなんとなくくすくす笑い。 森川さんの前髪が立っているのが原因らしい。 檜山さんに、「中途半端な花形満」と評される。 さっきまでソバージュのカツラをかぶってたからね。
檜山さんも、縦ロールのカツラの影響か、なんだか髪がぺったりとしている。 今回は後ろでは結ばず、かといって切った様子もないぐらいの長さの髪。

森川さんが、4週間前の本公演のときと比べても、ずいぶんスマートになっている。 どうも、この後のトークから察するに、年末年始風邪で寝込んでいたためらしい。 思わず、昔騙された、あの「GARDEN OF EDEN」のジャケット写真を思い出すが、 ロクにものも食べてないのではないんですか、森川さん。大丈夫ですか?

販売用ビデオのお知らせの後、トークの最初は、やっぱり「世紀末」。 ノストラダムスの大予言に触れ、
森川「1999年7の月、恐怖の大王、檜山が下りて来る」
檜山「俺かい。もういるじゃないか。まだ1の月だぞ」
「恐怖の『女王』ならさっきいたけどな。それもふたりも」と檜山さん。
檜山「もし大地震が来たら」
森川「倒れないように」
檜山「もし大洪水が来たら」
森川「溺れないように」
檜山「もし明日までの命だとしたら」
森川「明日までの命?」
檜山さんの目の前で手を合わせて拝む森川さん。
檜山「俺じゃないよ。お前」
森川「俺?」
檜山「うん」
森川「人助け」
檜山さんを含め、会場中が「ええーっ」。檜山さんは舞台の端まで引いてしまう。
森川「お前ねえ」
檜山「(気を取り直して)もし明日までの命だったら」
森川「改心して」
檜山「自覚あんじゃねえか」
森川「人助け」
檜山「もし宇宙人が飛来して来たら。恐怖の大王が宇宙人だったら」
森川「(声を作って)あれはジェニファーとバーガーショップにいたときだった」
檜山「誰がヴォイスオーバーせい、って言ったよ」
このネタ、どこかでもやったよね。
森川「おばあちゃんをね、こうやって連れて行ったんですよ」
檜山「宇宙人がか?」
森川「じいちゃんが」
檜山「お前のじいちゃんは宇宙人かい」
「どうもありがとうございましたっ」と、舞台の袖あたりまではけるふたり。 漫才だったのか?

久川綾の結婚披露パーティの話題。この正月に結婚した久川綾の、 結婚披露パーティの司会を、彼らふたりが頼まれた、とのこと。
その勇気には感服するわ、久川さん。
しかし、頼まれたほうも驚いたでしょうねえ。 ちゃんと、「堅い司会はできないよ」と断ったら、 「トークライヴのノリで楽しませてくれれば」。
さらに感服しますわ、久川さん。
本人たちも、「普通の感覚から逸脱した人選」と言ってました。 何にせよ、いちばんの驚きだったのはその「事実」かな。

しし座流星群
「昨年約束したとおり、持って来ましたよ」と、しし座流星群の話題に。 ベランダに落ちて来たのをお風呂で冷ましている、と、前から主張してました。
森川「今朝、瓶に詰めて。 だって、手で持って来たら、後ろから誰かに、ぱっと、とられちゃうだろう?」
檜山「とらないよ、誰も」
みんなに見えるのは、ガラス瓶の中のティッシュペーパー。それを手に、 森川さんが説明に入る。「なんぼでも好きなだけしゃべれ」と檜山さん。
途中、森川さんの手からガラス瓶を奪い取った檜山さん、瓶のふたを見て、 「『しし座流星くん』って書いてある」。
森川「名前つけた」
檜山「まんまやないか」
森川「もう、愛(いと)しいて、愛しいて」
やっぱり愛しいと名前つけるよねえ。(笑)
一度、瓶のふたを開け、うろたえて急いで閉める森川さん。
「森川智之はお酒のつまみが好きなので、よく酒屋でピクルスを買うんですが。 愛しい愛しい、しし座流星くん。入れた瓶が、もとピクルスの瓶だ。 それに気が付いたのが今だ。開けたとたんにツンと匂いが。 めちゃめちゃピクルスの匂い」
そういうことだったのね。森川さんから瓶を受け取り、匂いをかぐ檜山さん。 思わず咳き込み、「これ、ピクルスだけの匂いじゃないだろう。 もう一段上の、ニスのような」。いったいどんな匂いだったのかな。
瓶から中身を出そうとする森川さん。 どうも瓶の中身はティッシュではなく、「ティッシュに包んだ何か」のようである。 が、素直には取り出せず、「出ない」と泣き言。何やらかわいい。
取り出した「しし座流星くん」は、ちょうどこぶし大の丸い軽石のようなもの。 それとも、軽石そのもの? それを手に取った檜山さん、
檜山「これが?」
森川「もう、愛しいて、愛しいて」
檜山「で?」
森川「もう、愛くるしいて」
檜山「形容詞並べればいいってもんじゃないぞ」
森川「投げんなよ。投げんなよ。投げんなよ」
檜山さんが会場に向かって投げるモーションをしているからだが、 ちょうどそれぐらいの形と大きさなんですよね。
「どう見ても軽石じゃねえか」と、客席の感想を代弁してくれる檜山さん。 「大切にね」と言いながら、無造作に瓶に「しし座流星くん」を戻す森川さん。 カラン、という音に、愛は感じられただろうか。

葉書コーナー
採用された人とは「愛のキャッチボール」。「しし座流星群でか?」と檜山さん。 ゴムのボールにサインしたものを、投げて渡そう、ということらしい。
ご希望により森川さんもしくは檜山さんが投げることになるが、森川さんが右投げ。 左利きだと思っていたのに、ボール投げはサウスポーじゃないんだ。

森川家・檜山家のお雑煮はどんなお雑煮ですか。
実家が熊本県で、今は札幌市の方からの葉書。日本縦断だ。
森川「広島はどうだったの?」
檜山「おすまし仕立てかな」
森川「キミがおすましと言っても」(葉書で森川さんの額をバシッ)
森川「キミがおすまし」(葉書で森川さんの額をバシッ)
檜山「お前はどうなんだよ。だいたい、雑煮食ったか?」
森川「今年? 今年はずっと倒れてましたから。うーん、うちも、すましかな」
檜山「餅の形は? 四角いのとか丸いのとかあるだろう」
森川「丸くもなく四角くもなく、中途半端な」
檜山「八角形ぐらいか」
森川「大きいのをパリポリって」
檜山「ああ、適当にその場で割ってね。本当かよ」
森川「おじいちゃんやおばあちゃんに出すのは、喉にひっかからないように、こう、 返りがついているのをね」
檜山「おい、それはむしろ、引っかかるだろう」
森川「だからか」

おふたりの恋愛の対象年齢、好みの女性のタイプと男性のタイプを教えて。 薔薇族って何?
おふたりの恋愛の対象年齢は、自分の年齢より上下5歳ぐらい、とのこと。 で、森川さんの好みの女性のタイプ。
森川「やさしくもなくこわくもなく。 それでいてこう、日溜まりの中でクッキーを食べながら紅茶を飲む、そんな女性が」
なんや、それ。
檜山「日陰でクッキーはどうだ? もしくは、日溜まりで羊羹」
森川「日溜まりで羊羹は駄目だね。羊羹は、木漏れ日だな」
檜山「日陰でクッキーはストライクすれすれ、って感じか?」
森川「ストライクだね」
檜山「じゃ、日陰でクッキーはストライク、日溜まりで羊羹はボール、と」
男性のタイプは、客席の男性をひとりご指名。(わお)
檜山「で、『薔薇族』って?」
森川「日本にはそうそういないんですけどね」
檜山「日本にはいないのか? 『薔薇族』って、思いっきり日本語じゃないか」
森川「いるんですよ。アマゾンの奥のほうに(だんだん目が泳ぎ出す)。 早くツッコんでくれよ。 これ以上しゃべると、カメラが回ってるという意識がなくなるよ」
そのまま、「さて、次」と行こうとする檜山さんに、客席がいっせいに、 「檜山さんは?」。逃げちゃ駄目ですよ、檜山さん。
「ああ、そうだったな。タイプは、話が合う人。年齢もそうだけど、 話が合うには同世代のほうがね」
檜山「だって、お前、どうするよ。カノジョがベイスターズの前身、 大洋ホエールズを知らなかったら。田代って言ってもわかんないんだよ」
森川「それは教えればいいんだけどね。 でも、ガチガチの巨人ファンだったりしたら、困るね」
檜山「ああ、それは困るな」
森川「だから、対象外は、ジャイアンツファンだね。 あと、広島、中日、阪神、ヤクルト。西武…全部言わなきゃ駄目?」
カノジョになる人は、耳元で「ベイベイベイベイ」って、洗脳するそうです。

のぶ子さんと陶山さんがタイタニックの物真似をやったところを、 テレビに撮られたとか。後日某番組で、おふたりを見つけたという話を聞きました。
「本当? 本当に俺たちだったのかな。あそこは、今、名所らしいよ。 カップルがみんなやってるんだよ。船首に行けるからね」。そうなのか。
「休みの日とか、多いときには、列作って待ってるらしいよ」。ホント?
実はこの葉書の主は欠席。「詳しく聞きたかったのにな」と残念そう。 客席に、「他に知ってる方いますか」と訊くが、反応がない。
結論:「ガセですね」。

仕事以外に旅行には行かないのですか? おふたりで出かけることは?
「ふたりで出かけることは、まずありません。 仕事の帰りに行く飲み屋ぐらいだね」。檜山さん談。
檜山「誘うのはだいたい、こいつだけどね。『ちょっと寄って行こう』って」
森川「ああ。俺、友だちいないからね」
ふたりで時間を合わせて旅行などには行ったことがないそうです。
檜山「お前、旅行は?」
森川「行ってない。旅行。俺、淋しいね」
檜山さんはしょっちゅう、城見に行くんですよね、車で。

森川さんの年賀状の写真を撮ったのは檜山さんですか?
檜山「何、それ。写真の年賀状?」
森川「うん。うちのファンクラブの」
檜山「ああ。私じゃありません」
「あれは神宮球場なんですよ」と森川さん。日付は8/17でしたね。 結局「誰が」撮ったかは分からず仕舞い。
CDの「エデン〜」を聴いて、おふたりの熱演に、いろいろ勘ぐってしまいます。
森川「僕が生き生きと演じてるやつね。そして、キミがキュートに演じてる」
檜山さんは相手にならずに、裏話など。
「あれね、ずっと息が、はあはあ、って続いてるんだよ。で、こいつが、 要所要所で台詞入れるの。それでね、最後の最後に、こいつがとちるんだよ。 そしたらディレクターが、『最初から行きましょう』。またかい、ってね」
森川「できるだけ長く聴きたかったの(はぁと)」
きゃー。(笑)

おふたりの成人の日の思い出はありますか? 成人式には出ましたか?
檜山「俺、成人式出なかったけど、出た?」
森川「出なかった。仕事してたんだよ。もう、忙しくて忙しくて。 あんな一銭にもならないもの、って感じだったね」
檜山「どっかで、5万円出すから成人式出てくれ、って、やったらしいよ」
森川「え、ホント? 間に合うかな」
檜山「間に合わねえよ。もう、時期的にも年齢的にも、間に合わねえ」
そして成人の日の思い出。森川さんは「忙しかった」らしいが、檜山さんは。
「その頃、新聞配達やっててね。店から成人式だから、って、 祝い金もらったんだよ。3万円ぐらいだったかな」
「思いがけずもらった金だから、贅沢に使ってやろう、っていうわけで、 友だち誘って焼き肉食べに行ったんだよ。その頃は、『贅沢』っていうと、 焼き肉だったんだね。で、焼き肉屋なんて行ったことなかったからね」
森川「何を焼いたらいいかわからなかった?」
「いや、それ以前の問題。店の目利きができなかったんだな。店に入ってみたら、 夕方の、けっこういい時間なのに、客が全然いないんだよ。でも、知らないから、 焼き肉屋なんてそんなものなのかな、と思って、入って食べたんだけどね。 …まずかった」
森川「大人の味だね」
「こんな焼き肉屋は絶対潰れる、って思ったけど、11年経って行ったら、まだあった。 入ってないよ。某スタジオの近くで、通り道にあるんだけど」
客席「いくらだったの?」
「いい値段とられたよ。ふたりぶん、友だちにはご馳走するから、って言ったから、 ふたりで1万3〜4千円。当時でだよ。まあ、飲みましたからね」
檜山「だから、成人式の思い出は、『まずい焼き肉』だね」
森川「いいね、思い出があってね」
森川さん、それ、淋しすぎです。

めざせノッポさん'99
タイトルに「'99」がついたんですけど、何か違うんですか? 森川さん。

今回は、販売用にビデオが回っているので、著作権があるものは駄目、 という但し書きをつけて客席からお題を募るが、全然声がかからない。
「うさぎ」(檜山「ああ、今年の干支ね」)
「としこ&のぶこのウエディング姿」(ひえー)
「バニーガール」(檜山「としこ&のぶこの?」)
結局決まったのは、「お互いのバニーガール姿」。檜山さんは、
「ぞっとしねえなあ。そりゃ、著作権は関係ないけど、残るんだぜ、ビデオに」
もっともな意見だと思いますが、森川さんはなぜかとても乗り気。

檜山さんの描いた森川さんのバニーガール、森川さんの一言評は「リアルだな」。
檜山「目が描けてないな」
森川「俺、目が細いからね」
檜山「ああ、山田太郎の目でいいや。山田太郎の。はははは」
眼鏡をかけて、細い目の、ショートカットのバニーガール。 本当にどこかにいそうな感じでした。

森川さんの描いた檜山さんのバニーガールは、もう、大傑作。 檜山さんの一言評は「これ、何」。
「檜山修之バニーガールの図だよ」と森川さんが答えたその絵は、 「おまえら讀本」に描かれていたのぶ子ちゃんが、 そのままバニーガールの衣装を着たもの。ものすごくかわいい。 ちゃんと網タイツで寝そべっている。
檜山「ノッポさん始まって以来だな。森川の絵にこんなに拍手が来たの」
森川「相方の顔ぐらい、見ないでも覚えてますよ」
檜山「俺、こんなに口、でかくないぞ」
森川「似てるよね」
客席「(声をそろえて)そっくり!」
檜山さんは心なしかムッとした様子(笑)。
何回か「ノッポさん」のコーナーは見ていますが、初めて檜山さんの絵より、 森川さんの絵のほうが「似ている」と思いました。
そうか、森川さん、自信があったのでこれを描きたかったのね。 でも、ビデオに残るのがこれでは、なんか、反則のような気がするなあ。 やっと、いつものあのシュールな絵を伝えることができると思っていたのに。

おまえら漫才教室
ここで、レギュラーメンバーの、陶山章央と石塚堅を呼び出す。 このコーナーでは、森川・檜山組と陶山・石塚組で、テーマを決めて 漫才をしよう、という企画。テーマは、シーズン真っ盛りの「受験」。
まずは森川・檜山組から、というわけで、「全然打ち合わせもしてないんだよ」 「ちょっと心持ちマイクオフで打ち合わせするから」 「その間ふたりでしゃべってて」と、舞台後ろに引っ込む森川さんと檜山さん。 残された陶山さんと石塚さんは、心細そうにマイクを持つが、
石塚「お願いしますよ、先輩」
陶山「待ってよ、こんなときだけ。調子いいんだから」
おいおい(笑)。客席から「どっちがツッコミですか?」と声がかかるが、 「そんな高度なことはわかりません」と陶山さん。(爆笑)
打ち合わせを終えて、森川さんと檜山さん復帰。スタッフから受け取った ハリセンとスリッパ(森川さんはスリッパをポケットに、檜山さんが ハリセンを持つ)に、陶山さんと石塚さんが怯えたような表情になる。 檜山さん曰く、「いや、俺ら、どつき漫才だから」。

森川・檜山組のコンビ名は「おまえらーズ」。まんまや。
彼らのコントまじりの漫才は、文字にしても面白さは伝わらないので、オチだけ。
檜山「言っちゃいけないことってありますよね」
森川「はい、例えば」
檜山「『すべる』」
森川「『すべる』」
檜山「『落ちる』」
森川「『落ちる』」
檜山「『こける』」
森川「『こける』」
檜山「『花散る』」
森川「え?」
檜山「ハナ、チル。花が散る」
森川「あ、『鼻汁』かと思った」
檜山「だいたい『すべる』『落ちる』『花散る』あたりがいけないんですけどね」
森川「ノンノンノンノン。 これだけは押さえておかなければいけないキーワードがあります」
檜山「何? 俺、知らないな」
森川「最後に『ん』がついちゃ駄目」
檜山「そりゃ、しりとりだろうが」

陶山・石塚組はわかりやすい(笑)。森川さんに「ないと駄目だよ」と言われて、 急遽ステージ上で打ち合わせて決めたコンビ名は「スーちゃんカタちゃん」。
陶山「受験といえば、銃の先について…」
石塚「そりゃ『銃剣』やろ、って、早かった、ツッコミが」(会場中、大受け)
石塚「水素と酸素を混ぜ合わせて水を作ることですね」
陶山「それは『実験』やろ」
石塚「泡立てて…」
陶山「それは『石鹸』やろ」
石塚「それだったら、『アタタタタタ、お前はすでに死んでいる』」
陶山「それは『北斗の拳』やろ。いいかげんにしなさい」
石塚「あー、落ちませんでしたね」
陶山「受験だけに、落ちたらあかんがな」
檜山さん評「オチはうまかったけど、そこに行くまでずいぶん苦労してたね」。

おまえら大喜利コーナー
漫才の後は落語、ということで、レギュラーメンバーを並べて、 「笑点」でお馴染みの「大喜利」を、という趣向。 円楽にあたるのは、もちろん(?)檜山さん。
「○○とかけて○○ととく、そのこころは」というなぞかけを、その場で披露。 出来のよかった人には、本日のギャラ(マジ?)、お年玉袋が。1000円入りらしい。
お題は、「野球」「世紀末」「ゲーム」「おせち」「バレンタイン」「おでん」。 最初は順にやっていたが、途中で「何でもいい」ということになる。
トップバッターは、誰も手が上がらないから、と指名された石塚堅。
『野球とかけて、寒空の中のジュースととく。コールドは嫌』。ブラボー。
最初の出来があまりにもよかったからか、そうでなくても同じなのか、 陶山さんがおとなしい。指名されても、 「今考えています」「1週間時間ください」などなどで、全然出て来ない。
一方、森川さんは、ポンポンと連発するが、どれもイマイチの出来。 その挙手の早さと駄洒落オチから、「お前、喜久蔵か?」とまで言われる。 その森川さんのいちばんの出来だったのは、
『ゲームとかけて、不況の嵐が過ぎ去りましたととく。 そのこころは、コナミです』。
結局、陶山さんからはひとつも作品(?)が提出されないまま、コーナー終わり。

クイズ森山修智(もりやまのぶとし)パート2
司会は陶山章央で、森川さんと檜山さんがどれだけ心が通じ合っているか、 をクイズで確かめるコーナー。本公演のときにもあったが、今回は多少趣向が違う。 今回は、客席参加型。 問題は2択で、「ふたりの答えが合うかどうか」を客席の人が予想する。 間違えた人は脱落して行き、残った人に何かあるらしい。
という説明をするのに、陶山さんがものすごく苦労する。 確かに、だいたいのパターンを読んで推測できる人でないと、 あの説明で理解するのはつらいような。

第1問 もしあなたが正義のヒーローになるとしたら
(1)ウルトラマン (2)仮面ライダー
森川・檜山とも: 『仮面ライダー』
第2問 自分が次のキャラクターの声を演じるとしたら
(1)タラちゃんの声 (2)ピカチュウの声
森川・檜山とも: 『ピカチュウ』
第3問 どちらがタイプですか
(1)美人でナイスバディだけど自分勝手で金遣いの荒い女性
(2)ブスだけどやさしくて良妻賢母型の女性
森川: 『美人でNice body』
檜山: 『良妻賢母』
第4問 もしあなたが生まれ変わるとしたら
(1)野生で生きるシマウマ (2)動物園で生きるパンダ
森川: 『シマウマ』
檜山: 『パンダ』
第5問 もしあなたが生まれ変わるとしたら
(1)お金もなく、他人に嫌われ、病気や怪我ばかりで、全然モテず、 一生ひとりきりだけど、100歳まで生きる人
(2)45歳で死んでしまうけど、仕事に成功し、人望を集め、 妻子に恵まれた人生を生きる人
森川・檜山とも: 『45歳』
第6問 もし次のものを食べないといけないとしたら
(1)生クリームとブルーベリーソースのかかったブリの照り焼き
(2)味はおいしいけれど賞味期限が5日過ぎたブリの照り焼き
森川: 『生クリーム』
檜山: 『賞味期限5日切れ』
森川「是非、食べてみたいね、これ」
檜山「俺はね、5日だけなら、このわずかな可能性にかけるね」
第7問 もしあなたが今、恋人に選ぶとしたら
(1)美人で今年60歳になる女性
(2)美人で今年24歳になる性転換したもと男性
「僕、今まで生きてきた中で、いちばん究極の選択だよ」と森川さん。 そんなにせつなげなすがるような目で、陶山さんを見上げないで。(爆)
森川: 『65歳のおばあちゃん』(問題は60歳のはずだったけど)
檜山: 『24歳』(「60歳」を書き直して)
檜山さんが書き直した理由は、 「恋人から入って、すぐに友だちになろうかな、と」ということでした。
第8問 同じ死ぬならどちらの死に方を選びますか
(1)雪山で遭難して10日間さまよったあげく凍死
(2)ビルの倒壊で生き埋めになり10日後に餓死
森川: 『倒壊』
檜山: 『凍死』
そういえば、森川さん、寒いのは苦手なんでしたね。
第9問 もし密室の中で3日間一緒に過ごさないといけないとしたら
(1)知らない人の死体 (2)めちゃめちゃ臭い知らない人のウンコの山
森川: 『ウンコにうもれる』
檜山: 『死体』

この時点で、客席で残った人がひとりだけ。 部屋の入り口に飾るプレートを、レギュラーメンバー4人のサイン入りで。

'99罰ゲーム
森川さんがプロジェクターをセットしている間、陶山さんと檜山さんがトーク。 まずは、12/20の本公演で上映した罰ゲームビデオを上映するらしい。
陶山「リクエストにより、横浜でロケしたビデオを」
檜山「リクエスト、って、誰がリクエストしたんじゃ」
陶山「もう、みんなが」(客席から拍手)
檜山「お前ら、今拍手したお前ら、みんなリクエストしたんだな。覚えてろよ」
陶山「僕もリクエストしました。まだ見てないんですよ」
檜山「そうか。あのときは、最後にしか来なかったからな」
内容に関しては、「第9弾昼の部・森川VS檜山バツゲーム!!」のレポートを 参照のこと。今度は、陶山さんの感想などが入ったのが新鮮だったかな。 「何が最終目的だったか、僕、わかんなくなってきました」。
「いいものを見ました」という言葉には、檜山さんの「ほんとかよ」を 進呈しましょう。

そして、こちらが本題のはず。NHK紅白歌合戦で、森川さんが選んだ紅組が勝ったため、 またまた檜山さんが罰ゲーム。4回連続でお疲れさま。
前々日に、某貸しスペース(地下にあるらしい)で、1時間半で撮った、という、 「ミュージックビデオ」、もちろん出演はのぶこちゃん。 森川さんの歌、といっても即興で作ったような、伴奏も荒削りな演歌に 合わせて、のぶこちゃんが、笑ったり、泣いたり、踊ったり(?)。
森川「うまく行けば、来月、vapからビデオが」
檜山「出ねえよ」
ほんの数分のための1時間半、演じた檜山さんもお疲れさま、なんだけど、 あれを編集した人(森川さん?)は、実はそれ以上に時間がかかっていると思うんだ。 製作スタッフの方々、お疲れさま。

個人コーナー
今回は進行上歌がない、ということで、各個人のコーナーは、 それぞれの告知とプレゼントのみ。ビデオになる関係からか、 ホールの都合かはわからないけれど、歌がないのはちょっと残念だったなあ。

陶山章央と石塚堅
ふたりで「何でもあり」のトーク。実家が近いということと、 声優になったきっかけについて話していました。
プレゼントは、石塚さんが「コジコジ」のカレンダー、 陶山さんは、「サクラ大戦」の大神一郎グッズをサイン入りで。

檜山修之
プレゼントに持って来たのは、「ガンダム第08MS小隊」の劇場用パンフレット、 「同ミラーズレポート」のタペストリー、「Virus」のポスター。 それぞれサイン入り。あのタペストリーはいいなあ。
会場を3つに分けて、それぞれにかなりカルトなクイズを出題する。そこで、 家族のプライベートデータをどんどん暴露してしまう檜山さん。大丈夫なの?
「『火魅子伝』というアニメで、役名は忘れた、敵の四天王をやっています。 もともとゲームだったから、1日だけだから、こんな声(しゃがれ声で、 出すのがつらそう)でやったら、アニメでレギュラー、って聞いて、 青くなりました。レギュラーはもちろん、うれしいんですけどね」
「いつもの檜山とは違う檜山を、聴いてみてください」

森川智之
「クイズやります、クイズ」と言いながら「森川智之カルトクイズ'99」。
プレゼントは、「自分で買ったコミックスの在庫一掃セール」(笑)。
・「遊戯王」第1巻、月天のステッカーと売ってないポスター付き
・「ベルセルク」14巻、紀伊国屋のブックカバーにもサイン入り
・「まもって守護月天」1〜3巻 ステッカー付き

そして、檜山さんを「ピエール」と呼び出した森川さん。 確かに、フランスのちょっと気障な画家の卵あたりが、 あんなジャケット着てそうな気が、しないでもない。白いハイネックだし。

インパクト王
第5代インパクト王は、今回は今までのように見た目ではなく、 そのシチュエイションがインパクトがあった、ということで、葉書コーナーで読まれた、 「海を越えてやって来た、しかも実家が反対に海を越えないといけない」 「日本中が箱庭状態」の北海道の方に。

次回予告
「おまえらのためだろ!」第10弾は、4月4日日曜日、東京サイエンスホール。 ゲストには、三木眞一郎と上田祐司を予定、とのこと。(案の定、会場騒然)
森川「これで漫才が3種類聴けるね」
檜山「みんな、あのふたりのカッコいい部分ばかり見てるからな。 きっと、やつらのトークの面白さを知らないんだよ」
今回撮影したビデオも、なるべく4月4日に、 申し込んだ人にはホールで手渡しできるぐらいにはしたい、とのこと。

エンディング
森川「それでは、『初笑いスペシャル!としこ&のぶこ』」
檜山「と言いつつ、頭しか出てこないけどね」
森川「いろいろ事情があってね。あれが限界だね」
檜山「むしろ長かった、って話もあるね。本人たちがね」
そして、お別れの挨拶をして幕。幕が閉まり始めると、会場に音楽がかかるが、 そのイントロを耳聡くとらえた檜山さん、「バカボンかいっ!!」。
それが最後の言葉でした。 はい。元祖天才バカボン(のパパ?)の歌がかかってました。たりらりら〜ん。

その後、吹きさらしの寒いロビーで、檜山さん、森川さん、陶山さん、石塚さんが、 みんなに握手して送り出してくれました。
檜山さんは上にコートを着ていたけれど、森川さんはステージ上の衣装のまま。 治りきっていない、という風邪が悪化しないように、大切にしてくださいね。
以上、初の「追加公演」で、「おまえらのためだろ!」第9弾は本当に幕。 来られなかった人は、ビデオを楽しみにしましょう。


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