森川智之プライベート・コレクション
「おまえらのためだろ!」第11弾 昼の部
「本当は怖いオマエラ童話はどうだ」
- 森川智之・檜山修之の「おまえらのためだろ!」第11弾 昼の部「本当は怖いオマエラ童話はどうだ」
- 日時: 1999年8月22日(日) 13:00〜15:30
- 場所: 東邦生命ホール (東京・渋谷)
- 主催: HEAVEN'S DOOR (森川智之オフィシャルファンクラブ)
- 出演: 森川智之・檜山修之 (陶山章央・石塚堅がアシスタント)
昼の部の話の中心は「怪談」。なのでレポートが書きにくい。
けっこうストレートな表現とかするところもあるかもしれませんが、ごめんなさい。
- ・オープニング
- 既に恒例になった(レギュラーか?)、
林原めぐみによる諸注意のアナウンスに続いて、「待ってるよ」がかかる。
嫌でもかき立てられる期待感。
4か月半待った、「おまえらのためだろ」が始まる〜。
- ・「本当は怖いオマエラ童話はどうだ」
- 林原めぐみのタイトルコールで幕が上がると、そこは「オマエラ童話」の世界。
舞台下手(向かって左)に椅子に座ったとしこ。
もはや「新」ではないと思うけど白いロングドレスに赤いレース、足には草履。
草履ぃ〜? それに、なんか、いつにも増してお化粧がすごいんですけど。
唇が頬の辺りまで描いてあったような。そのうえ、頭には、角…じゃないな、触覚?
台本を手に、静かに語り始めるとしこ。
「昔昔ある国に、のぶこ姫というそれはそれは美しいお姫様がいました」
舞台上手から、スーパーの店内用のような買い物籠に花束を入れた、「のぶこ姫」登場。
こっちのお化粧も、としこ同様すごい。もちろん触覚もある。
いつもの白いロングドレス、今日はピンクではなくて白のレース。足は雪駄。
のぶこは台詞はなし。としこが何役かを演じ分けながら読む台本に、
パントマイムで合わせながら話が進む。
話は、世界中の童話やらお伽噺やらを適当につなぎ合わせたもの。
いくつの童話が入っていたか、数えてみるのも面白いかも。例えば。
「昔昔ある国に、のぶこ姫というそれはそれは美しいお姫様がいました。
ある日としこ王妃は鏡に聞きました。『鏡よ鏡、この世でいちばん綺麗なのは誰?』
『それはのぶこ姫です』『なんですってえ?』」
「1枚、2枚、3枚、パリーン。さあたいへん。
のぶこ姫は、としこ王妃が大切にしていたお皿を割ってしまいました。
怒ったとしこ王妃は、『のぶこ姫を鬼ヶ島へ連れて行って殺してしまえ』。
家来はのぶこ姫を鬼ヶ島へ連れて行きましたが、姫を殺すことができません。
バシッ、ビシッ、ブシュッ
(のぶこはナイフのようなもの(手刀?)で相手を斬りつけるしぐさ)。
家来は逆に姫に殺されてしまいました」
「のぶこ姫は、鬼ヶ島にひとり残されてしまいました。お腹がすいたのぶこ姫は、
食べ物を探して島を歩き回りました。わらの家を見つけ、扉を叩きます。『頼もう』。
すると子豚が出て来て、『あれ、赤ずきんちゃん?』
バシッ、ビシッ、ブシュッ、むしゃむしゃむしゃ。子豚を食べてしまいました」
「のぶこ姫は木でできた家を見つけました。
そこには、お城でのぶこ姫にいびり殺された猫の怨霊が棲んでいました。
『いつか必ず仕返しをしてやる』。むしゃむしゃむしゃ。
のぶこ姫には祟りも怨念も効かないようです」
「歩いていると、眠り王子様がいました。
その日はちょうど王子様が眠って100年目の日でした。
『よーし、私の濃厚なキッスで起こしてあげるわ』(舌なめずりするのぶこ)。
バシッ、ビシッ、ブシュッ、むしゃむしゃむしゃ。
なんということでしょう。呪われたのぶこ姫は、食欲には勝てなかったのです」
「その後も、七人の小人を食べ、
人魚姫を食べ(なんとのぶこは人魚姫を三枚に下ろしているではないか(笑))、
お菓子の家を見つけて隣にいたヘンゼルとグレーテルも、
バシッ、ビシッ、むしゃむしゃむしゃ。
のぶこ姫は、世界一美しいデイダラボッチとなって行ったのです」
(注:「デイダラボッチ」とは「ダイダラボッチ(大太法師)」のことで、
山などに現れる巨人の妖怪。
「ディダラボッチ」の名前は「もののけ姫」で用いられて有名になった。
実体はダイダラボッチとはちょっと違ったけど。)
「お城では、としこ王妃が鏡に聞いていました。
『鏡よ鏡、この世でいちばん綺麗なのは誰?』
『いちばん美しい人間はとしこ王妃ですけど、
いちばん美しいデイダラボッチはのぶこ姫です』。それを聞いたとしこ王妃は、
おじいさんとおばあさんに毒入りキビだんごを作ってもらい、
サル、カニ、キジ、ロバ、雄鶏、犬、リス、の七銃士を連れて、
鬼ヶ島の湖で石投げに興じているのぶこ姫の前に現れました」
としこが席を立ち、のぶこの前へ。
「シンデレラに化けたとしこ王妃が、湖の中から、ボコボコボコボコボコ…」
「わお」(これがこの日の檜山さんの第一声)
「あなたが投げたのは、このガラスの靴?
それとも、この、ど…どっきりするほどおいしい、キビだんご?」
「うーん(と考え込むのぶこ姫)」
「早く決めて」
「ぐーぐー(お約束どおり寝るのぶこ)」
「寝るなっ」
「ガラスの靴っ!」
と叫んだのぶこ姫、あっけにとられているとしこの手からガラスの靴を奪い、
なんとそれをむしゃむしゃと食べてしまう。
と、ガラスが咽喉に刺さり、苦しみながら倒れるのぶこ姫。
「やーい、間違ってんの」
と言いつつ、としこも思わず毒入りキビだんごを食べてしまい、倒れる。
暗転。
- ・おまえら娘オンステージ
- ここで、としこのぶこの出番は終わりかと思いきや。
地の底から聞こえてくるような声で「ルルルラララおまえら娘」を歌いながら、
ふたりが起き上がる。怖いよー(笑)。ふたりとも、口が耳まであるんだもの〜。
おまえら娘に戻ったふたり、前回の「新奇劇」で女優デビューして、
2ステージ目に当たる「本当は怖いオマエラ童話はどうだ」について語る(?)。
としこ「たぶん、だいぶ怖がってるんじゃないかしら」
のぶこ「背筋が凍るような感じになってると思うわよ」
としこ「今回こういう話をするので、お守りを持って来るように、
チケットの裏に書いてあったと思うけど」
思わずチケットの裏を確かめる観客たち。やっぱり書いてないじゃないか。(笑)
としこ「私たちはちゃんと持ってますからね。ズルですか?
しかたありませんね。お祓いを兼ねて、私たちの歌声で、悪いものたちを」
のぶこ「このステージから客席へ、落とす」
のぶこのリードで、「恒例のあの歌」、『ルルルラララおまえら娘』を歌う…
が、客席は案の定、恐る恐る、という感じ。一緒に歌え、と言われてもねえ。
としこ「みなさん、恥ずかしがらないでね。
あたしたちがいちばん恥ずかしいんだから」
のぶこ「置いてかれると淋しいわ」
さらに少し歌うが、やっぱり客席はノッて来ない。
としこ「みなさん、ちゃんと歌ってくださいね」
のぶこ「引かないでね。みんな、金縛りにあっちゃって、息してないみたい」
「みんな歌わないと、2時間半ずーっとこれよ。お客さんもつらいけど、
こっちもつらいのよ」というのぶこの言葉に、同情したのか恐怖を感じたのか、
ようやく客席からも声が聞こえるようになる。
どうにか歌い切って、またまた仁王立ちで、幕。
- ・前説
- 閉じた幕の前に、陶山章央と石塚堅登場。
ムーミンの髪が短いぞー、なんか垢抜けて来たし。陶山さんの髪はツンツン。
それぞれが用意して来た「怖い話」に続いて、ちゃんと芝居仕立ての、
「スーくんとカタちゃんの、ちょっとおかしくて怖い話」。
酒飲みでどうしようもない男(石塚)が貢がせていた妊娠中の女(陶山)を、
なじられたために突き飛ばし、殺してしまう。死体を埋めて、
何事もなかったように暮らして10年後。公園で小さな女の子に出会う。
男(石塚)「お嬢ちゃん、歳はいくつ?」
女の子(陶山)「10歳」
男「ご両親が心配しているだろう。ママは?」
女の子「死んじゃった」
男「パパは?」
女の子「お前だ!!」
けっこう空振り(笑)。先が読めたから? タイミングの問題?
陶山「こんな明るい場所で話したってね」
石塚「そんな、照明のせいにしちゃ駄目です」
陶山「ちゃんと最初に、『おかしくて』って言っといたから」
石塚「でも、おかしかったんですかね?」
石塚さん、そんなこと、自分で言っちゃあ。(笑)
- ・トーク
- 舞台に現れた、森川智之・檜山修之のご両人、衣装は何と、浴衣!!
森川: 紺地に水色の模様、黒い角帯。
襟元をきっちりと合わせ、子どもが着ているみたいな着方。
しかも、ぶら下がりをそのまま着ているのか、
袖丈も着丈も全然足りないつんつるてんなので、ホントにバカボンみたい。
檜山: 黒地に青の模様、黄色の兵児帯。なんか、えらく恰幅がいいんですけど。
サイズはどうにか合ってるかな。なで肩なところも、着物にぴったり。
さすが純和風お侍さん。髪はいつもの赤いゴムでひとつにまとめている。
ふたりとも雪駄だけど、檜山さんのほうはちょっと踵に厚みがある。
注目の森川さんの髪は、「青」。
ずいぶん短くして(2年前の夏頃よりちょっと長いぐらい?)、
かなりゆるくなったスパイラルパーマも名残を残すのみ。
ベースの色は黒で、それに青を乗せている感じ。
森川「前回はお花見でしたから、赤でしたけど、今回は納涼ってことで」
檜山「納涼で青、っていうのもよくわかんないけどね」
とりあえず、夏だし、話題は「夏休み」から、かな。
檜山「我々にはまとまった夏休み、というのはないけど。あった?」
森川「夏休み? ないね」
檜山「あっさりしてるなあ。
それだけ仕事があったということは、いいことかもしれないけどね」
森川「ないよ」
檜山「仕事もないのか?」
森川「ずーっと、ぼーっとしてて動かなかった」
檜山「それ、休みじゃん」
森川「休みじゃないよ。かみん」
檜山「仮眠? 起きてるんだろうが」
森川「冬眠の逆」
檜山「『夏眠』か」
森川さんは夏は「汗をかくから」動かないらしい。
檜山「お前にとっての夏は、夏眠なわけ? 海水浴とかキャンプとか、ないの?」
森川「夏と言えば、怪談ですよ」
檜山「怖い話ね。
ガキの頃はロウソク100本立てて、話が終わるたびに1本ずつ火を消して行って、
最後の1本消したときには、霊がいっぱいいる、っていう百物語があったけど」
森川「キミはガキの頃に、ロウソク100本買えたのか。金持ちだな」
檜山「今から考えるとそうだよな。100本、みんなして持ち寄って来たんだよ」
森川さんの家にはエアコンなんてない。怪談話でいつでも涼やか、なんだそうです。
それも、自分で自分のために怪談話をしゃべるとか。でも、
檜山さん、「それはずいぶん淋しいね」とかいう問題じゃないと思います。(笑)
森川「ひとりで魚飼うゲームがあるじゃない。インカムつけてしゃべるやつ。
あれ、僕が作ったんですよ。」
檜山「嘘付け。お前がゲーム開発やってる話は、ついぞ聞いたことがないぞ」
森川「1000枚2000枚売れましたよ。だからもう、ホクホクで」
檜山「あったかいんじゃないかよ、懐が。今涼しくなる話をしているのに」
森川「こんな、熱帯夜で眠れなくて、本当に熱帯やー、みたいなこと、
僕は絶対に言いませんからね」
檜山「怪談じゃなくて駄洒落で寒いよ。
今、冷気がふぁーっ、と。冷蔵庫のコマーシャルのような矢印が」
森川「上から下から、チルドレ〜ン、ってね」
檜山「『子どもたち』だろうがっ! お前が言いたいのはチルド室のことだろう」
「夜、ひとりで淋しいだろ? ゲームぐらいしかないだろ?」と、
「自分で作った」ゲームを差し出す森川さん。
もちろん、手には何もないけど、「つもり」だけ。
でも、檜山さん、「うるさいな」なんて、マジに受けないでください。(笑)
檜山さんの「スイッチオン、ピ」でコントが始まる。
あ、そうか。このキャスティング(?)は、カーナビ漫才と同じパターンなんだ。
檜山さんが「もしもし」「おーい」と呼びかけるが、反応はない。
檜山「森川、しゃべんないじゃん」
森川「まだ卵だから」
卵ぉ? そりゃ、あのゲームは最初は卵からだけど。
檜山「ずいぶん最初からの育成シミュレーションだな」
森川「まず、卵だったら何をあげる?」
檜山「(ちょっと考えて)卵、何あげんだよ。魚だぜ。
魚が卵あたためてる絵って見たことないぜ。
初心者なんだから、孵ったところからにしてくれよ」
森川「こんな感じですね」(両手を顔の横でひらひらさせる。鰓のつもり?)
檜山「ウーパールーパーかよ」
ウーパールーパー森川を育てる檜山さんの図。
檜山「はじめまして、檜山修之と申します。お名前は?」
森川「名前って…。あんたが決めるんじゃ…」
檜山「あ、そうか。『トシ』にしようか。今日からキミの名前は『トシ』だから」
森川「カッコわりーな」(エラソー)
口を開けて上を向き、パクパクする森川さん。
檜山「それは何?」
森川「エサくれ、ってことだよ。コミュニケーション取りたいんでしょ?
独り者はそっから苦労するんだよ。苦労すれば、どれだけ愛着がわくか」
檜山「エサ。エサのボタンはこれか。はい、エサ」
森川「檜山さ」
檜山「呼び捨てかよ」
森川「檜山さ。『エサ』か? ひじきとか、きんぴらとか、ないのかよ」
檜山「ずいぶん日本チックだな」
1年ぐらい経って、大きくなった「トシ」。
檜山「1年ぐらい経つと、人間だとどれぐらいになるの? 設定としては」
森川「20歳ぐらい」
檜山「いっぱしの大人ですね。じゃ、行きましょう。トシ、元気?」
森川「おう。なんだい」
檜山「偉そうだな。最初から偉そうだけど。もうそろそろ1年いるからね」
森川「出てけって言うのか? お前が育てたんだろ」
檜山「そうだけどさ」
森川「あー、遊びに行きてー」
檜山「どこに」
森川「外」
檜山「外って、ゲームの中にいるのに。これ持って行くのかよ」
森川「そうだよ」
檜山「どこに行きたいんだ」
森川「ディズニーランド。スプラッシュマウンテン乗りてー」
檜山「身長制限にひっかかるよ、絶対」
森川「あー、煙草吸いてー」
檜山「煙草吸うんかい、魚が。水の中で火、消えるわ」
森川「あー、あー」
檜山「なんだよ、今度は」(そろそろ堪忍袋の緒が切れかけている)
森川「おとーさん、のぶゆきとーさん。あー、喉乾いた」
檜山「お前、ふざけんなよ。水の中にいて喉乾くかよ」
森川「あっぷあっぷだよ」
檜山「溺れるなよ、魚が、水の中で」
森川「もう、勘弁してよ。かったるいよ。やってらんないよ」
檜山「こっちがやってらんないよ。もう切るぞ。ピ」
森川「(急にかわいらしく、檜山さんの腕にすがる)消さないでー。消さないでー」
檜山「ピ」
森川「(エラソーなトシに戻って)あー、かったるいよ」
檜山「ピ」
森川「(また腕にすがって)消さないでー。死んじゃうよ。死んじゃうからつけてよ」
檜山「ピ」
森川「ぷかぁ」(浮いてるのね…)
- ・怖い話
- 今回のテーマに戻って、まずは、檜山さんが遭遇した怖い話。
前説の陶山・石塚コーナーの教訓を活かしてか、照明が暗くなる。ひえー。
「俺、新聞奨学生だったからさ、明け方の3時頃、朝刊配るんだよ。
配達区域にアパートがあってね。階段のぼって、端まで配って、Uターンして戻るんだ。
慣れてるから、暗いから怖い、ということはないんだよ。
でもそのときに限って、なんとなく後ろに誰がいるようで、振り向くのが怖くて。
でも配達は続けないといけないから、勇気を出して振り向いたけど、誰もいないんだ。
やっぱり気のせいだな、疲れてるんだな、って思って、店に帰って話したら、店の人が、
『えっ』って顔して。話に聞くと、あそこはもと看護婦寮で、火事で燃えて、
亡くなった人もいるんだって。で、その日が火事のあった日だったんだって」
森川さんからは、恐怖のビデオ。「きょうふの味噌汁」じゃないよ。
「差出人不明の郵便が届いて、中を見てみたら、
何も書いてないビデオが入ってたんだって。友だちの悪戯かな、と思って観てみたら、
普通の街の風景映像がずっと映ってるだけで、気持ちの悪いことに、音が入っていない。
もっと怖いことに、自分の住んでるマンションが映ってるらしいんだ。
そしたら、屋上で何かが動いたな、と思ったら誰かがいて、
その影が屋上の柵を乗り越えて、下へ、ひゅーっ。
そこであわててビデオを止めて、その先は怖くて見られなかったらしいよ」
檜山「ホラーというより違う怖さがあるね。ストーカーみたいな」
森川「でも、その映像がズームアップしなくてよかったね。自分だったら怖いよね。
うわー、今着てる服だー」
森川家(?)を襲った恐怖の体験。
「弟が犬のゴンと散歩に行ったとき、いつものコースには変電所があって、
コンクリートの壁がずーっと続いてるんです。その角を回ったとたん、
ゴンが動かなくなったんだって。弟がおかしいなと思って、ゴンがじっと
見ている先を見たら、壁のずっと先に人が立っていたけど、足がない。
ゴンのほうが先に気付いた。ふたりして、そりゃもう」
檜山「ふたり、って。ひとりと1匹だろう?」
森川「ひとりと1匹して、そりゃもう脱兎のごとく逃げ帰ったそうです」
檜山「犬なのにウサギかい」
森川「犬も見るんですね。感じやすいのかな」
檜山「動物のほうがカンは強いっていうよね。ネズミとか、
沈没する前に船から逃げるとか。地震が起こる前に動き出すとか、あるじゃん」
森川「教えてくれよな」
檜山「山降りながら、『森川さん、これから、地震来るよ、地震』。
そんな鹿、おらんわ」
- ・葉書コーナー
- 採用された人には、森川・檜山のどアップ写真付き、おまえら特製うちわ。
-
戦時中、家の裏山の古墳に日本刀を隠した。取りに行ったら刀がなかったので、
怒って古墳を壊したら、原因不明の死を遂げた。古墳のたたり?
- 檜山「エジプトのピラミッドとか、あるよね」
森川「やりましたね」
檜山「お前が荒らしたんかい」
森川「こないだ、『ハムナプトラ』でね」
-
昨年の12月24日、借金で首が回らなくなったことが原因で、自殺があった。
そんなこの世の中が怖い。でもみんなが浮かれてる日に自殺しなくても。
- 檜山「でも、年末は多いよね」
森川「今年、久しぶりに日本人の男の寿命が下がったんだよね」
檜山「中高年齢層の自殺が原因ですよ」
森川「すごいね。自殺で平均寿命が下がる」
檜山「小渕、ゴルフしてる場合じゃねーだろっ」
-
深夜、玄関をノックする音で目が覚めたが、怖くて出られなかった。その少し後、
祖父が亡くなったという電話。さっきのノックは、祖父がお別れに来たのでは?
- 檜山「虫の知らせとか言いますね」
森川「僕もありますよ。
じいちゃんが危篤状態で、僕、知らなくて、新宿で飲んでた」
檜山「おいおいおい。ずいぶん不埒な孫だね」
「連絡したら、『智之、すぐ帰っておいで』。家に着いたら夜中の3時頃で、
親戚一同が集まってて、『おじいちゃん、智之が帰って来たよ』って言ったら、
『みんな集まったから万歳しよう』。みんなが、『おじいちゃん、万歳』」
檜山「それ、我が人生悔いなし、っていうことかな」
森川「そう考えると、万歳して死んでみたいね、いやー、人生最高、って」
檜山「ある意味、カッコいいね。最後に万歳して俺を送れ、ってことだろ?」
-
その1。首吊り自殺発生。目撃した父は、
「人形かと思ったら、首の伸びた人間だったんだ」と事も無げに語った。
その2。飛び降り自殺。目撃した守衛さんは、「張り出しているところに落ちたんだね。
高さが足りなくて、動いてたよ」と事も無げに語った。
その3。昔に建設された化学工場には、人柱が埋まっているらしい。
勤めている友人は、「なんとなく場所わかるよ。よくそこで事故起こるしね」と、
これまた事も無げに語った。
平気で語れるあんたたちが怖い、と思う私だった。
- 森川「でも、けっこう気づいてないけど見てたりするかもね」
檜山「クラスメイトの話だけど、集金ができない家があったらしいんだよ。
たまったから、大家さんに頼んで鍵を開けてもらったら、首吊り」
森川「じゃ、死人の新聞代を払ってた、ってこと?」
檜山「死人のところに新聞入れてた、ってことだね」
森川「死人も読むに読めないね」
檜山「死人も読むの? ずいぶん社会問題を気にする死人だね」
- ・ジェルキーポイント
- っていうんですよ。知ってました? んで、そのお知らせ。
「おまえらーズ」では、チケット購入などのたびにポイントをくれる。
そのポイントが15ポイントたまったら何かプレゼントを、という約束があった。
森川「15ポイント、ってのは何だ、っていう人もいるかもしれませんけど」
檜山「俺、俺。15ポイントって何だよ。ポイント制の話は聞いたよ」
森川「何か楽しみにしてもらえば、ね」
檜山「だいたいお前はそういうこと、俺の相談なしに決めるからな」
森川「15ポイントためると、すごいこと考えてます。森川・檜山とラスベガス!」
檜山「無茶言うなよ。そんな金用意しようと思ったら、
トークライヴの入場料、ゼロひとつ増やさないと無理だぜ」
じ、自費でもいいです、一緒に行ってくれるなら(爆)。バス7台とかでなければ。
- ・めざせ、ノッポさん
- 今回のテーマに沿って、「怖いもの」か「童話」。
森川「童話の絵を描いて当ててもらう、ってのはどう?」
檜山「正解率は低いと思うぞ。小渕内閣の初期の支持率よりももっと低いと思う」
「お互いが怖いもの」という提案には、
森川「怖いもの、ないんだよね」
檜山「怖いのは、まとまったオフぐらいかなあ。いつ次の仕事が入るんだろう」
決まったお題は、「それぞれが好きな童話」クイズ編。
檜山さんの絵は、お椀の船に箸の櫂の一寸法師。みんなすぐにわかる。
向こうに見える山には、「大」の字。京の都にのぼるんだもんね。
森川さんが描いたのは、何やら子泣きじじいみたいなものを肩に乗せた男の子(?)。
ざわつく客席だが、一部の人にはわかった模様。正解は「母をたずねて三千里」。
檜山「これ、マルコ? 枝豆みたいな唇して。ずいぶん疲れてるな」
森川「三千里ですからね」
檜山「やさぐれてるぞ。全然素直じゃないな」
森川「我ながらけっこう満足してるんですけど。
こないだのサンライズフェアより、うまく行ってます」
檜山「サンライズフェアで描いたライディーンと一緒だよ、これは」
- ・大喜利その1・なぞかけ
- 舞台には椅子が6つ。檜山さんを出題者に、森川さんと、客席からふたり、
呼び出された陶山章央と石塚堅が回答者。面白くなければ舞台に正座、
面白ければ席に戻れる。最後まで正座していたらお約束のハリセン。
なぞかけのお題は「世界の童話」。檜山さんから出た例題は、
「オマエラ童話とかけて、今現在午後7時を指している時計ととく。
そのこころは、どちらも狂っているでしょう」
テンションの高い自己紹介に続いて、早速一般参加者(笑)の手が上がる。
森川「(驚いて)仕込み?」
檜山「とんでもない。びっくり、ちょっと。俺も」
「かぐや姫とかけて、森川智之ととく。欲しいものいろいろ無理を言ってます」
初っ端からそんな綺麗な。この後が困るじゃないですか。かわいそうに。(笑)
作品集。(爆)
- 森川智之
- 「三匹の子豚とかけて、1425ヘクトパスカルととく。ブーフーウー(暴風雨)」
- 「鶴の恩返しとかけて、
ワインのカベルネソービニヨンとゴルゴンゾーラを食す僕ととく。お、つうだね」
- 陶山章央
- 「ピノキオとかけて、プロ野球のバットととく。木製でしょう」
そりゃ、正座させられてもしかたないわね〜。
- 「北風と太陽とかけて、声優さんととく。カゼに強いでしょう」
- 石塚堅
- 「舌切り雀とかけて、二丁目のホステスととく。シタはありません」
檜山「さすが常連は違うぜ」
- 「ピノキオとかけて、堀内賢雄さんととく。嘘をついてはいけません」
檜山さん曰く「面白いけど先輩使ったから」正座。
- 「家なき子とかけて、檜山さんの腹ととく。僕にはいえないです」
うわー。本当に勝負に出たわね、カタシくん。
- どんどん先輩ネタに走る陶山・石塚コンビ。きわめつけはこれ。
檜山「はい、陶山くん」
陶山「僕、何も言ってないじゃないですか」
石塚「あれがあるじゃないですか。行きましょう」
陶山「ちょっとやばいよ」
石塚「大丈夫ですよ」
陶山「だって、(正座している石塚堅を指して)賢雄さんでこうなってるんだよ。
(意を決して)『ピーターパンとかけて』」
檜山「声がふるえてるよ、お前」
陶山「『小森まなみさんととく』」
檜山「それ以上言うなっ」
森川「え? 聞きたいなあ」
檜山「じゃ、行くか? 知らないよ、俺。陶山の名誉のために止めたんだけど」
陶山「『おいくつなんでしょう』」
あ〜あ。言っちゃった。
- ・大喜利その2・古今東西
- これもおなじみ、古今東西のお題は、「童話の歌」。
童話を原作にしたアニメの歌でもオッケー。
まずは、なぞかけでハリセンだった陶山さんから始めるが、いきなり負け。
「最初は有利だと思ったのに」という檜山さんが、
次に「最初」に選んだのはもうひとりのハリセン組、石塚さん。
「桃太郎」で始まるが、
「母をたずねて三千里」「あらいぐまラスカル」「ふしぎな島のフローネ」など、
世界名作劇場の主題歌が多いのはなぜ?
童謡よりアニメのほうが身近だった、ってことかなあ。
「フランダースの犬」を歌うが途中で自爆し、自らハリセンを受けに来た石塚さん、
それに続いて「アルプスの少女ハイジ」を客席に教えてもらった森川さんの「負け」で、
収拾がつかなくなりかけたこのコーナーも終わり。
- ・我こそインパクト王
- 今回から、インパクト王の選出方法を変える。
前回までは、おふたりがステージから見ていて、
見た目でインパクトのある人を選んでいたけれど、今回からはテーマを決めて、
「我こそは」と思う人に、ステージに上がって闘ってもらう、という形式。
第7代インパクト王のテーマは「大声大悲鳴コンテスト」。
- ・エンディング
- 宣伝その1。
「おまえらのためだろバラシ!」の第2弾、丹下桜編が10/8に発売になる。
森川「レコード屋さん行くと、森川・檜山のコーナーはございません」
檜山「おかげで、宮村優子のコーナーに『バラシ』がどーん、と」
森川「次は丹下桜の棚を狙って」
檜山「目標は全声優の棚の制覇だからね」
森川「どのコーナー行っても、バラシ、バラシ、バラシ、
という気概でやっておりますので、よろしく」
宣伝その2。
森川「我々が得意とする、ホ○CDですけど」
檜山「キミが得意なのはいいけどさ。我々って言うなよ。勝手にくくるなよ」
森川「我々が生活の糧にしている」
檜山「そこまで落とすのかよ」
森川「じゃ、何て言うんだよ」
檜山「余計な形容詞はつけないでいいよ」
「そりゃもう愛でしょうII」は8/25発売。
森川「あとはキミとの。この業界最強、驚愕乱舞」
檜山「ミスキャスト以外、何でもないでしょう」
森川「『エデンをとおーく離れて』の『2』がね」
檜山「離れすぎだろう、お前」
森川「1よりは濃いよね」
檜山「1も濃かったけど、もっと濃いですよ。ごちそさん、デザートいいです」
森川「すいません、もう下げちゃってください、っていう感じ」
最後に、陶山章央と石塚堅を呼び出して、客席と一緒に、
歌: 「待ってるよ」
を歌いながら、幕。
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