森川智之プライベート・コレクション

「神奈延年 39th ANNIVERSARY PARTY awakening melody」


「神奈延年 39th ANNIVERSARY PARTY awakening melody」
日時:2007年6月17日(日)
1st:14:00〜16:20/2nd:18:30〜21:10
場所:STAR PINE'S CAFE(東京・吉祥寺)
出演:神奈延年
演奏:飯塚昌明(Guitar)、瀧田イサム(Bass)、川勝陽一(Keyboards)、市川義久(Drums)
ゲスト:森川智之
前座:TRUST(野島健児・鈴木利宗)

森川さんの衣装

1st・2nd(アンコール含む)とも同じ。
半袖ポロシャツ、黒だと思う。もしかすると、ちょっと色が入っていたかも。 照明でずいぶん色は変わると思うけど、パッと見には濃い臙脂か紫かな、とも思った。 もし黒だったら、光を反射する素材か織りが全体にあった感じ。 左胸の上のほう(ほぼ肩、袖付け近辺)に、スカルなどの絵がプリントされている。 裾は外に出していて、後ろの裾には「HARD ROCK」のプリント。 ちょうどお尻のあたりに文字がある感じ。黒のスリムジーンズ、黒のスニーカー。
胸元にはシルバーのペンダント、 トップの形はうまく形容できない(くにゃっとして尖ってる(笑))。 右手首には、幅のあるシルバーのブレスレット、今回は近くてよく見えたのだが、 コマごとにかなり細かい細工が入っているみたい。 眼鏡はなし。全体的にかなりラフな感じ。
ゲストとして出たときには、左手首には何もなかったが、 2ndで最初のアンコールの最後に呼び出されたときには、 大きめの銀色の腕時計をしていた。かなり大きなサイズらしく、 女の子のブレスレットタイプのように余裕がある。 ステージにして出るときには、けっこうピッチリの腕時計をしていることが多いのに。 ダイエットで手首も細くなったのかな。

構成と感想等

神奈くんは、森川さんのことを「もりちん」と呼ぶ。そう呼ぶのは彼くらい? ちなみに、森川さんは神奈くんのことを、「エンネン」。
終始愛称呼びで、ふたりともリラックスした雰囲気。気心の知れた仲間ばかりで、 のびのびと本人たちも楽しんでいる感じが伝わってきた。

森川さんの出番は、1stが約15分(15:30〜15:45頃)、2ndが約20分(20:00〜20:20頃)。
神奈くんの歌の上手さは知っていて、充分に期待しながら参加したけれども、 これほどまでに自由自在、 さまざまな魅力を聴かせてくれるとは思っていなかったので(ネオロマとも違うし、 CDとも違うし)、このまま転んじゃうんじゃないか、 いやいっそ転んじゃってもいいんじゃないか、 と心の中で囁く声を必死ではね除けつつ(笑)、スペシャルゲストの登場を待つ。

1stでは大きな花束(薔薇とかすみ草)、2ndではシャンパンを持って登場。 後で神奈くんがブログで、ヘヴンズドアにもお礼を言っていたから、もしかしたら、 この花束等は森川さん(もしくはヘヴンズドア)が、自分で用意してきたものかも。 ディナーショーで、大仁田さんや三木さんが花束持参で来てくれたのが、 よっぽどうれしかったのかな。ヘヴンズドアにとって神奈くんは、 誕生のときに取り上げてくれた産婆さんみたいなものだし。(森川さんが、 自分の活動の基盤としてファンクラブを作ろうと思い立ったときに、 当時自分で運営するファンクラブを持っていた神奈くんに、 いろいろとノウハウを教わった、と、 確かファンクラブの会報かなんかに書いてあったように思う。)

神奈くんとひとしきりトークの後、ステージを任される。 1stでは、いきなり、「リクエストあります?」という言葉に、驚く観客たち。 とっさに曲名が出て来ない。って、これは神奈くんのライヴなんだから!! みんなが戸惑って、「ええ〜?」とか言っているうちに、
「あ、わかりました。聴いてください、『QUESTION』。」
2ndでは、同じように「リクエスト」ネタを振るが、今度は観客が負けていない。 ちゃんとお約束の「QUESTION」の声に混じって、「H2O」も聞こえる。 「え? 『QUESTION』?」とうれしそうにしながらも、
森川「『H2O』なんていうと、(飯塚さんを指して)この男は本当に弾くから。 駄目だよ。」
飯塚「今日、持ってきてないから。」
森川「(安心したように)ふう。じゃ、『QUESTION』、聴いてください。」

「QUESTION」はさすがに歌い慣れている。もちろん、ロック・アレンジ。
リハーサルの時間が取れず、当日リハのみ、という話を聞いたときに、 このライヴに飯塚さんがからむことは知っていたので、ネオロマの曲かな、 とは思っていた。メインの神奈くんも関係しているから、その点は問題なし。 バンドメンバーを見てほぼ確信、さらにステージにモニターがない(神奈くんは、 歌詞等を書いたファイルを持ってきて、それをめくりつつ、 ちらちらと見ながら歌っていた)ことがわかったので、 それなら歌詞を覚えている曲しかない。 そういう意味では、この選曲は、しごく当然とも言える。
ネオロマのステージで観るのよりも、ずっとラフな出で立ちだったので、 バリバリに飾ったロックもいいけれど、ロックは本来魂の叫びで、 素朴な音楽なはずなんだよな、なんてことを思わせてくれた。 それに、いつもは広いステージを駆け回っているが、このハコは、駆け回るどころか、 動き回るスペースすらほとんどない。 本当にいろんなものをギチギチに詰め込んだ、 すごく潜在的なパワーにあふれた演奏だった。

曲が終わって、1st・2ndとも「カッコいい」と言いながら、神奈くん登場。
森川「こういうライヴハウスの雰囲気、なつかしいね。」
神奈「昔は、新宿のロフトで、短いスパッツはいてやったよね。」
森川「あわわわわ。」
森川さんにとって思い出したくない過去なのは、スパッツ? まさかロフト!?

ステージの裏、楽屋への降り口が、 普通の背の男の人でもちょうど頭をぶつける位置に、 張り出しがあるデザインになっている。ハケるたびにみんな、それを気にしつつ。 森川さんも、1stでバッチリぶつかりながらハケる。
2ndでは、 「さっき、ここで頭打っちゃったんだよ。血だらけになってた」と言い置いていく。 神奈くんもちゃんと受けてくれて、 森川さんが無事血だらけにならずにハケたのを確認してから、 「それで血だらけだったんだ」。

スペシャルであってもゲストだから(というか、普通は特別なほうが出番は少ない)、 出番はこのときだけ。ただ、2ndのアンコールで、演奏を終えた後、 神奈くんがバンドメンバーを全員舞台前方に呼んで、 並んで挨拶をしてくれたのだが(1stではこれはなかった)、 そのときに森川さんも呼び出してくれた。
前もって打ち合わせがしてあったのかなかったのか、森川さんは着替えていず、 出演したときと同じ衣装のまま。みんなで並んでお辞儀。

2ndではこの後、神奈くんはもう一度、アンコールに応えて登場。 神奈くんがひとりで挨拶だけかな、と思っていたら、バンドメンバーも出てくる。 やったー。
予定していなかったらしく、会場からのリクエストで曲を決めようとするが、 飯塚さんがすかさず、「『QUESTION』?」と(笑)。 いやそれは、デュエットしてくれるなら、こっちは踊り回りますけどねー。 神奈くんの「QUESTION」でも大歓迎だけど。 でもやっぱりここは、神奈くんらしい曲でしょ。
結局、ダブルアンコールにとてもふさわしい曲が演奏され、楽しい時間は終わった。 最後の最後まで楽しませてくれてありがとう。

トーク

1st:
神奈「初めて会ったのって、何の作品だったっけ?」
森川「覚えてるよ。『のぞみ☆ウィッチイズ』。」
神奈「そうだっけ。俺が司葉遼太郎。」
森川「俺は…。」
神奈「森鴎外。」
森川「違うよ。フランシスコ・ザビエルだったよ。」
私はこの作品を知らないので、 本当にそんな感じの名前だと思っていたのだが(神奈くんの役名は本当みたいだし)、 ボケだったらしい…。
神奈「それから、『シュート』(『蒼き伝説シュート!』)で神谷先輩だよね。」
森川「『のぞみウィッチイズ』でも神谷先輩じゃなかった? 違ったかな。」
神奈「(会場に)違ったっけ?」
会場はシーンとしている。
森川「みんな、まだ生まれてないから。いつの作品だっけ?」
神奈「(また会場に)誰か、『のぞみ☆ウィッチイズ』がいつの作品か知らない?」
誰も知らないらしい。
森川「このトークはなしにしよう。」

森川「『スラムダンク』もいろいろやったよね。」
神奈「俺、10役以上やってた。」
森川「俺とエンネンっていったら、やっぱり、『ベルセルク』だね。 いい思い出だよね。渋谷のスペイン坂スタジオで。」
神奈「やった。確か、着ぐるみも着なかった? 俺がトナカイで。」
森川「俺はクリスマスツリー。日テレの前でやった。」

森川「最近では、スタジオに着いてタクシーから降りたときに、 ネックレスを下水に落としたことがあって。 スタジオにいたエンネンに付き合ってもらって、道の真ん中で四つん這いになって、 針金伸ばして。ふたりで小学生みたいにね。」
神奈「新宿でね。」
森川「ちゃんと、エンネンが取ってくれたんです。やさしいでしょ。」
神奈「もりちんが取ったんだよ。俺は取るためのノウハウを伝授しただけ。」
森川「あ、俺、ノウハウなかったの。指入んない、って、それだけ。」
神奈「ガチャガチャのカプセルを針金に付けて、カップにして、 すくい出したんだよね。」
森川「エンネンは何でもやってくれるんだよ。 みんな、困ったことがあったら、神奈延年に頼めばいいよ。」
神奈「あんまり言わないで。本当に来たらたいへんだから。」

神奈「俺に何かアドバイスある?」
森川「40になって、ってこと? 人間ドックには行ったほうがいいよ。」
神奈「わかりました。」
森川「自分が目、悪いっていうのは知ってたんだけど、0.1だったんで、 思ったより悪かったから、ちょっと驚いた。」
神奈「俺、知能指数0.1ぐらい。頭悪いの。」

2nd:
森川「昨日、『密会』ってやったんでしょ? いろいろやったみたいだね。」
神奈「そうそう。お皿回したりとか、ペンシルバルーンで犬作ったりとか。」
森川「すごいね。多芸だね。俺もバルーンで魚とか作れるよ。」
神奈「じゃあ、今度ふたりで、バルーンおじさんやろうか。」

森川「39だよね。どんな気持ち?」
神奈「昨日の気持ち。ライヴを明日に控えてる、って気持ち。 40って、特別な年齢な気がするの。トンネルの入り口みたいな。」
森川「トンネル…。」
なんとなく舞台上に、何か冷たい空気が流れたかのように、雰囲気が変わる(笑)。 その前にも、バンドメンバーが全員自分より年上、と言って、 飯塚さんたちにツッコまれていたので、本当は年齢の話はタブーなはずなんだが。 でもこのライヴは、彼のバースデイライヴでもあるわけなので、 年齢話は避けて通れない。
神奈「違う、違う、違う、違う。」
森川「まずいよ、エンネン、トンネルの入り口っていうのは。 エンネン以外、みんなトンネルに入ってるんだよ。出口が見えない人たちみたい。」
川勝さんまで、キーボードでブーイング。
神奈「違うよ。そのトンネルの向こうに何が広がってるのかな、 っていう期待感がある、って言いたかったんだよ。」
ここだけでなく、何かというと、飯塚さん他バンドメンバーにはいじられ、 会場のみんなにもツッコまれ、拗ねることの多い神奈くん。可愛がられてるなあ。

旗色悪しとみた神奈くんは、『アンジェリーク』に話を振る。
森川「俺がエルンストで、エンネンはランディだよね。」
神奈「それぞれ違う宇宙でね。」
森川「えーと、神鳥と、聖獣。これを、立木さんは最近覚えたんだよ。」
神奈「遅っ。」
森川「ちょっと遅かった。びっくりしました。」
神奈「でも、立木さんらしいよね。立木さんからもお花いただいたんだよ。 みなさんが祝ってくれて、うれしいです。今日この記念すべき日に、 もりちんとここに立てる、っていうのもね。」
森川「ちゃんと覚えといてよ。39歳のバースデイライヴやったけど、 あのときのゲスト誰だったっけかな、とか言わないでよ。」
神奈「大丈夫。」
森川「思い出に刻んでね。」
神奈「刻んで。(包丁で刻むしぐさをしてみせる)」
森川「細かく刻んで、断片的に。って、それじゃダメじゃん。」

森川「さっき、吉祥寺を歩いてみたんだけど、なかなかいい街だね。 吉祥寺の中でも一生を終えられるくらいだよね。」
神奈「そうそうそう。吉祥寺から出なくても、生活困らないもん。 そういう人たちを吉祥人というんですよ。」
森川さん、ちょっとリアクションに詰まる?(笑)
神奈「すいません、先輩。今考えました。」
森川「先輩じゃないでしょ? だって、俺、20年だけど、もっと長いじゃん。」
神奈「いや、そんな、あわわわわ。」
え、神奈くんが子役出身って、内緒なの?(笑)
神奈「ちっちゃいときからやってるけど、学年はもりちんのほうが上だもん。 俺は森高(たぶん東京都立大森高等学校)で、えーと。」
森川「バラ高(日体荏原高等学校)。」
神奈「同じ、目蒲線と池上線エリア。ニアミスしてたかもしれないね。」
森川「ボコボコにしてた可能性もある。」
神奈「そう、ボコボコにされてた可能性もある。」
神奈くんの時代がどうだったかわからないけど、確かに都立大森は、 ちょっとおとなしめな印象がある。女子も多かったんじゃないかな。 日体荏原は当時は男子校で、体育系だから、 ボコボコに「する」「される」の図式は明確だ(笑)。
神奈「ああ、あんときの?」
森川「あんときの。電車のつり革で十字懸垂してたのは、俺。」
神奈「でもやってた。つり革で十字懸垂してたよ、バラ高の人。」
森川「うちの高校は、みんなやってたよ。」
神奈「そんなすごい、十字懸垂してたもりちんですけど、せっかく来たんだから。」
森川「(笑)十字懸垂するんですか? 上から降りてきたりしないよね。」

神奈「何か俺にアドバイスある?」
森川「このライヴのタイトルは、『awaking』。」
神奈「目覚めろ。やっと? 39年ずっと寝てたってこと?」
森川「遅いよ。でも、そういう気持ちが大切なんだよね。 常にチャレンジする気持ちが、秘訣ですよ。」
神奈「じゃ、このまま頑張ればいいかな。」
森川「大丈夫。たまにトラップがあるかもしれないけど、 そういうときは体力使うかもしれないけど、それは後で自分のためになるから。」

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