森川智之プライベート・コレクション
「NIGHT HEAD GENESIS DVD発売記念スペシャルトークイベント」
- NIGHT HEAD GENESIS DVD発売記念スペシャルトークイベント
- 日時: 2007年1月7日(日) 14:30〜15:50
- 場所: ヤクルトホール(東京・新橋)
- 出演: 森川智之、石田彰
- 司会: やまけん
- ・オープニング
- 司会のやまけんさんが登場、前説トークの後、ゲストの2人を呼び込む。
森川さんの衣装は、太ももにジッパー付きのポケットのある黒のストレートパンツ、
黒のTシャツ、裾はパンツの中に入れている。
ベルトのバックルは銀色でクラウンの模様の大きな楕円形。黒のジップアップブルゾン、
ジッパーは金色。両脇には金色に光るラインが入っている。
左胸には金色のワンポイント。黒の革ブーツ、ペンダントトップは片方の翼。
途中でブルゾンの袖を肘のあたりまでまくり上げたのだが、
左手首にかなりゴツい腕時計。金髪で、眼鏡やサングラスはなし。
ご参考までに石田くんは、青紫のハイネックセーター、ジーンズ、
白いシャツと黒のジャケットを重ねて、茶色の靴。髪は茶のメッシュが入っている。
まずは口々に、「よろしくお願いします。
明けましておめでとうございます。」と挨拶した後、トークに移る。
この作品の出会いは?
森川「アニメーションとの出会いはオーディション。終電に駆け込むぐらいの。」
石田「僕もオーディションです。けっこう夜遅かったですね。」
森川「実は、なかなか決まらないという情報があったんだよね。
呼ばれないな、と思ってたら急に呼ばれて。行ったらロビーに彰くんがいた。」
石田「僕はその、なかなか決まらなかったというのは知らなかったです。」
森川「同じスタジオの中で掛け合いをしたんです。」
石田「いや、掛け合いは、してない、気がする。したっけ?」
森川「でも、いたのは事実だよね?」
石田「あはは。いましたね。」
収録を終わって、印象に残ったことは?
森川「直也、直也、って言ってばかりでしたね。平和なときがないんですよ。
ぼーっとしてても、急に直也がうわーっ、って言い出すから。」
石田「確かに。僕も叫んでる印象は多いですね。あとは、直也は直人に何をさせたいの、
っていうか。兄さん力を使っちゃ駄目だよ、って言うくせに、すぐ、兄さん助けて。
どうしてほしいんだ、お前は。」
森川「兄さんも意外に短気なんですよ。」
司会「1話に出てくるドライブインにいた人、みんな悪い人ですよね。」
森川「あのシチュエイションは面白いですね。あれだけで舞台ができそう。
そういえば、あの車、どうしたんだろうね。」
石田「あれ、たぶん、御厨さんのでしょ?」
森川「岬老人のコレクションとかじゃないのかな? アルファロメオかなんかで、
名車なんですよね。でも、どこで免許取ったんだろうね。」
自分のキャラクター以外に好きなキャラクターは?
石田「あまり好きになれるほどいい人が出てこないですね。」
森川「最終回に出てきた女の子。ナジ。救われますね。」
- ・キーワードトーク
- キーワードを書いたカードを引いて、そのキーワードについてのトークをする。
まず森川さんが引き、『結界』と書いた側を客席に向け(自分は裏を見ている)、
森川「これ、僕が当てるんですね。」
石田「そういうコーナーなの? じゃあ、これは何のマークでしょう。」
森川「『賀正』。」
石田「じゃあ、『賀正』についてのトークを。」
森川「そんなトークでいいの? 年賀状書いてました。(見る)難しいですね。」
司会「司会も困りますよ。
どうですか、結界って張ったことあります? ねえよ。どんな陰陽師だよ。」
森川「彰くん、結界って作れる?」
石田「年に2回ぐらい作ります。結界的なものは、ふだん身にまとってるというか。
俺に関係しないでくれ、っていうオーラは出してるらしいです。」
森川「それを結界って言うんだ。」
石田「森川くんはそういうことないね。」
森川「僕は、結界ないです。フリーです。」
司会「でも、檜山さんは、すごい結界張ってるところ目撃したそうですよ。」
森川「新宿の歌舞伎町歩いてたら、『森川』って声をかけられたのね。
歌舞伎町でそんな呼び方されることってないじゃない。だから、
俺は即座に結界を張ったんだよ。振り向いたら、うちの相方のひーちゃんだった。」
司会「ものすごい殺気だった、って言ってました。」
森川「だって、歌舞伎町で後ろから呼び捨てで声かけられたら、びっくりするよ。」
石田「どこの店の払いがたまってたかな、って。」
次のカードは石田くんが引く。カードは『触れる』。直也にぴったり。
石田くんは森川さんに倣い(?)、まずは『お中元』と言った後、カードを見る。
石田「人の心が読めたら楽だろうな、と思うこともあるんですけど。
でも、人は見方によっていろいろ判断できると思うこともあるから、
あまり読めたりしないほうがいいのかな、という気もします。」
司会「作品観てると、絶対嫌ですよね。
車乗ってると、怖いお姉さんが前から迫ってくるんですよ。」
森川「あれは怖かった。」
石田「いい加減慣れればいいんですけど、直也は毎回反応するから。」
司会「途中で手袋買ったから、あれで大丈夫になるのかな、と思ったんですけど。」
森川「俺も思った。あれは襲われて手を切られるから、ということだよね。」
石田「でもあれ、皮の手袋ですよね。
その皮を持ってた牛の気持ちとか、入って来ないんですかね。」
森川「牛の気持ちまで入ってくるの? モーモーいって、うるさいよね。」
石田「俺も乳牛に生まれればよかったのに、とか、そういう心の叫びが。」
司会「ビニールだったら大丈夫ですかね。」
森川「でも、ビニールって石油でしょ? 化石燃料じゃないですか。
恐竜の脂だったりするから、恐竜の気持ちが。」
石田「そこまで遡るのか。」
最後のカードは、スタッフ推薦の『優しさと強さ』。
森川「これたぶん、『優しさ』っていうのは直也。」
石田「『強さ』は直人。」
司会「人にやさしくされたな、と思うことはありますか。」
森川「しょっちゅうありますよ。」
司会「焼き肉屋で肉を焼いてもらうと、やさしいなと思いますよね。」
森川「俺は肉は焼かないから。」
石田「ほぼ生で。」
石田くんも知ってるんだ、森川さんが生肉食べること。そんなに有名なのか。
森川「(驚いて、でもうれしそうに石田くんを振り返り)え、生で?」
どうも「ほぼ生で」を「僕も生で」と聞き間違えたっぽい。(笑)
石田「(笑)僕は生では食べないですけどね。」
司会「(森川さんに)なんで、仲間見つけた、って感じなんですか。」
石田「チャンドラーだったかな、『男は強くなければ生きていけない、
優しくなければ生きる資格がない』っていうのがあるでしょ。
それで男は一人前なんですけど、直也と直人は片方ずつしか持っていないから半人前で、
お互い支え合っていかなければいかない、ということなのかな。」
見事な話の展開に、会場からも、ほおっ、という息が漏れる。
森川「最後のほうは、お互いを優しさでつつんでいく感じって、あったよね。」
石田「ありましたね。
だんだんひとりの人間として完成されていく、っていうことなんでしょうね。
でも、兄さんに言い寄る女性はいたじゃないですか。」
森川「いましたね。兄さんはモテモテだからね。」
石田「そのたびに、弟をひとりにするわけにはいかないから、って断ってたけど、
いずれ兄弟離れしないといけないじゃないですか。うまくいくんですかね。」
森川「心配ですね。すごい心配になってきました。」
- ・もう一度観たい名場面名シーンベスト10
- 建前上は「森川・石田が選んだ」ことになっているが、
スタッフがアンケートをもとに選んだ名場面ベスト10。
スクリーンに映し出されるのを横の席で観ながら、それぞれ口をはさむ。
いくつかごとに舞台中央に戻ってトーク。
- ◆第10位 車の前から怖いお姉さんが迫ってくるシーン
- 怖がる直也に、しっかりしろ、と怒鳴りつける直人。
森川「兄ちゃんはこれ、見えてないから言えるんですよね。」
直人の台詞「俺が助けてやるぞ。」
石田「見えてないくせに。」
- ◆第9位 生まれた家に行ったら空き地だったシーン
- 停めた車から降りて、同時にドアを閉める兄弟。
森川「さすが兄弟ですね。」
石田「ザ・たっち並みの揃い方でしたね。」
- ◆第8位 夢を共有した後、女研究者が直人に会いにくるシーン
- ◆第7位 マインドコントロールの少年の家に行くシーン
- 直也が「誰もがみんな、誰かを殺したいと思っている。
でもそれが思うだけで現実にする力がないから、
普通に生きていられるんだ」と言うシーンあり。
- 石田「ここにいるみんなも誰かを殺したいと思ってると思うと、怖いですね。」
司会「今までのは、『NIGHT HEAD』の中ではソフトなほうなんじゃないですか?
順位が進むと、どんどん暗い気持ちになると思います。」
森川「すごいイベントだね。」
今まで(第10位〜第7位)の中ではどれが印象に残ったか?
森川「自分の生家を訪ねて、なかったとき。ショックですよね。
俺だったら、穴ほじって、基礎を探します。とことんやります。」
石田「家建ってた形跡はある、と。」
司会「その兄弟観たくないですね。」
◆第6位 曾根崎のラップ
森川「これが6位ですか。これ以上のがあるんですか?(笑)
演じてるのは家中宏さんなんですけど、頭抱えてましたね。」
司会「これ、台本にはどう書いてあるんですか?」
森川「台本には書いてなかった。家中さんだけ、別紙もらってたんだよね。
手拍子とかも、聴きながらやってたと思う。」
石田「手拍子、僕たちが付けたんだっけ。」
森川「……あれ? (笑)嘘だよ。付けてない。」
石田「ははは。」
森川「びっくりしました。」
- ◆第5位 第2話、レストランで超能力を信じない男と対決するシーン
- 目の前でフォークをぐるぐると曲げて折って見せる直人。
森川「いつもより多く回してます。」
石田「この頃の直人は好戦的すぎますよね。」
スプーンを丸める直人。
森川「縦ロール。」(みんな大爆笑)
- ◆第4位 砂漠で翔子と会うシーン
- 森川「対照的な5位と4位でしたね。翔子の髪の毛が七色になってて、
これどうやって染めんのかな、やってみたいな、って思いました。」
司会「途中で翔子のこと、急に呼び捨てになるんですよね。
どこでそんな関係になったんだ、直也、って思ったんですけど。」
石田「オンエアにのらないところでいろいろと。」
森川「こういうイメージのシーンっていろいろあって、面白いですよね。
想像力をかきたてられるというか。」
- ◆第3位 森の中で戦うシーン
- 直也に岬老人が乗り移り、直也が岬老人の声でしゃべり出すシーンあり。
- 森川「彰くん、あんな声出るんだね。」
石田「前の日にちょっと深酒をして。」
森川「彰くんは芸達者ですから。」
石田「(笑)いやいや、違うから。違うから、ね。」
司会「美形からおじいちゃんの声って、違和感ありますよね。」
石田「声は、岬老人の上田くんがやってくれたんだけど、
ああいう声が出せるってことは、
直也も歳を取ると岬老人ぽくなっていくってことですよね。」
森川「ちょっとショック。がっかりかもしれない。
でも、いいこと言ってましたね。壁を取り除け。自分自身を受け容れろ。」
石田「結界を作るな、ってことですよね。」
森川「この作品は、名語録じゃないけど、ずしっときますよね。勉強になります。」
司会「この後、名シーンが続くといいですよね。」
森川「またラップが出たりしないですよね? 後半です、とかいって。」
石田「今日のイベント用に、2番を録ったらしいですよ。」
◆第2位 両親と再会するシーン
- ◆第1位 ふたりで結界から脱出するシーン
- 森川「これ、第1話ですね。うちらがふたりでやった最初のシーンだよね。
それまでは子供時代だったから。」
- 第1位の後、舞台中央に出てきた森川さんは、両袖を肘までまくり上げている。
森川「ちょっと、よかったです。腕まくりしてしまいました。『直也!』。ね。」
司会「これから何回、『直也』って言うことか。」
森川「『直也』の始まりですけどね。」
- ・抽選会
- こういうイベントのお約束、抽選会。
- ポスター(10名)
- 森川さんが10枚引く。机の上に並べているのを、あと1枚とか、
さりげなく手伝う石田くん。でも、読み上げるのは森川さんひとり。
石田「全部ひとりでやってください。(直也の声で)頑張って、兄さん。」
森川「(直人の声で)わかったよ、直也。」
司会「番号読むだけだから。」
- サイン入り台本(10名)
- こちらは石田くんが10枚引く。
森川「『NIGHT HEAD』の台本って、お洒落なんですよ、真っ黒で。」
石田「デスノートみたいですね。」
森川「あ、言っちゃった。」
石田「別の作品の名前言っちゃった。」
司会「そのデスノートみたいなサイン入り台本に、
当たった方のお名前を書かせていただきますので、死にます。」
森川「ははははは。」
石田「僕たち、サインしてる時点で駄目じゃないですか。」
司会「名前入りです。真っ黒な台本に、黒いペンで。」
石田「読めないよ。」
石田くんはちょうどカードを引いてるときで、マイクオフだったのに、
ちゃんとツッコんでいた。真面目な人だなあ。
森川「見えない。」
司会「すかして見て、ちょっとテカってるかな、って。」
森川「飾れないじゃないですか。」
- Tシャツ 直人/直也(各2名)
- 見本が出てくるが、かなりシュールなデザイン。
森川さんに「顔なんですよ」と言われても、どう見たら顔に見えるのか、
最初はよくわからなかった。
森川「直人は、ガハー、みたいな。ボディブロウ受けてる。」
石田「やられてるの? それを見て、兄さん、って頭抱えてるのが直也ね。」
4枚とも森川さんが引く。どちらが当たるかはもらってからのお楽しみ。
- フィギュア 直人/直也(各1名)
- 森川「これ、欲しいな、俺。すごいんですよ。実際に遊びましたけど。」
石田「え? 本当?」
森川「記者会見のときにね。」
石田「ああ、はいはい。持たせてもらった。」
森川「持たせてもらって、でも、もらえなかったんです。」
石田「けっこうお高いらしいですよ。」
森川「打ち上げのビンゴ大会で、フィギュアが当たります、っていうから。」
石田「そんなことありましたね。」
森川「ビンゴになって、やったフィギュアだ。でも、ミクロマンでした。」
石田「『NIGHT HEAD』関係ないじゃん。」
直人は森川さん、直也は石田くんがそれぞれ引いて、兄弟は別々の人の元へ。
- ・エンディング
- 司会「あっという間に終わりの時刻になってしまいましたが。」
森川「じゃあ、スプーン曲げでもしましょうか。」
石田「(会場に)誰かスプーン持ってませんか?」
森川「全員スプーン持ってきて、みたいな感じでやったら、面白いですよね。」
それ、別のイベントで実践済みです、森川さん(笑)。
時間に余裕があるから、と、とりとめもなくトークする。
司会「年末はどうでしたか?」
森川「ずっと年賀状書いてました。」
司会「石田さんは年賀状、どうですか?」
石田「僕はもう何年も、年賀状出すのやめてますから。」
森川「年賀状って、なかなか会えない人に出せばいいじゃないですか。
ふだん会う人はいいんですよ、別に。」
司会「今日が仕事始めですか?」
森川「いえ。もう仕事してますよ。彰くんもしてます。」
司会「同じ仕事だったんですか?」
石田「いや、違います。」
司会「じゃ、なんで知ってるんですか。」
森川「(笑)さっき楽屋で話しました。でも、イベントは今日が初ですね。」
司会「僕も、まだお正月気分が抜けなくて。」
森川「ちょっと実家モード。俺も実家に帰って、お墓参りしましたよ。」
司会「僕もずっとお酒飲んでました。ふだん、お酒は飲まれるほうですよね?」
森川「けっこう飲みます。うちの相方と飲んだらしいね。
やまけんさんとは、はじめましてなんですよ。話はよく聞くんですけど。」
司会「石田さんはお酒は飲まれるんですか?」
石田「翌日仕事で声をつぶさなきゃいけないときは飲みますけどね。」
森川「はははは。そんな仕事、ないでしょ、あんまり。」
石田「まあ、ないですけど。だから、ふだんは飲まないですね。」
さらに、まだ時間に余裕がある、とのことで、ランキングの番外編を観る。
なんと、番外編は、直人のシャワーシーン。って、予想はしてたけど。
石田「みなさん、ちゃんと聴いてました?
シャワーシーンで、森川くんが細かく、ふう、とかって、生で入れてたんですよ。」
直人、こんなところで声を出すキャラだっけ、と思っていたら、生だったのか(笑)。
森川「これ、直人が唯一髪の毛濡らして、ぺたっと下がってるんですよ。
そこがいいらしいんです。」
石田「シャワー浴びてるところじゃなくて、そこを見せたかったんだ。」
- ・挨拶
- 最後に、ひとりずつ挨拶。
- 森川さんの挨拶
- 「アフレコは終わってるんですけど、DVDは昨年の年末から発売になって、
これから続きます。最終回、とってもいい話で終わってるんで、
是非この兄弟ふたりの行く末を見守っていただければ、と思います。
彰くん、森川くんともども、直也くん、直人くんをよろしくお願いいたします。
ありがとうございました。」
石田「自分に『くん』付けちゃった。」
- 石田くんの挨拶
- 「お越しいただいてありがとうございます。
オンエア上は最後までいってるはずなんですけど、DVD全巻発売まで控えていますので、
是非最後までお付き合いください。今日はてれっとした盛り上がりで、
正月早々楽しい気分になって帰れるかな、と思うんですけど、たぶん、
お客さんをお出しするときに、オープニングの重い音楽がかかると思うので、
それが『NIGHT HEAD』の世界だということで、
しっかり受け止めて帰ってほしいと思います。」
- そして、森川さんと石田くんを送り出し、やまけんさんが締めて、終わり。
やまけんさんは、男性参加者の多いイベントの司会ばかりらしく、出てきたとたんに、
女性で埋まった会場を見て、「完全にアウェイですね」と言ったほど。
お正月に「NIGHT HEAD GENESIS」全話を観て予習はしてきたらしいが、それでも完璧に、
我々と同じ一視聴者であり、作品を知っているとは言い難い。観客視点でのトーク、
という意味ではいいのかもしれないが、
制作裏話などの突っ込んだ話まで発展できなかったのが、
作品のイベントとしてはとても残念なところ。
それに、ふだんはツッコミ待ちのトークをしているのか、
出演者への話題振りのバランスがいまひとつ。
自分からしゃべりたがる人ならいいが、今回は石田くんだし。
司会が振ったらまず森川さんがコメントし、それに石田くんも口をはさむのだが、
話題の流れが森川さんの返事で決まってしまい、石田くんの話が聴けない。例えば、
「年末は?」→森川「年賀状書いてます」→「石田さんは年賀状は?」という展開になり、
石田くんの年末の話はないままになってしまう、というふうに。
石田くんも、意外と言葉数は多くかったのだが、
話題自体が石田くん自身のことになりくかったので、
石田ファンは不満に思ったのではないだろうか。森川さんも、
やまけんさんと初対面だったらしいので、もうちょっと彼のスタイルを知っていたら、
石田くんに積極的に話を振る心配りができた……のかもしれない。
自分でゲストを招いてトークイベントを主催するぐらいの人だし、
トークやイベントには慣れた感じで、司会も危なげなく安心して観ていたれたが、
「このイベントに」適任だったかどうかは、ちょっと微妙な感じではある。
言い意味でも悪い意味でも、全体的にグダグダした感じのイベントだった。
内容は、スタッフが頑張って準備したのはわかるのだが、それがピリッと生きない。
森川さんも指摘し、やまけんさんが口で音楽やSEを入れていた(石田くんがそれに、
「なんで火サス」とかツッコんでた)けど、
ランキング発表にSEもないままで場持ちに困る待ち映像が入ったり。
あまり制約をかけず、自由に話させてくれたのはうれしいし、
トークの時間が長かったのもよかったが、
出演者に頼りすぎている部分があったことも確か。
グダグダなのは悪いばっかりでもなく、
作品のテーマが重いわりにはリラックスした雰囲気の、「てれっとした盛り上がり」で、
そこそこいいイベントだった。欲を言えば、時間はたっぷりあったので、
短い掛け合いドラマとか生アフレコが欲しかったかな。
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