森川智之プライベート・コレクション
「NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー」初日舞台挨拶
- 「NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー」初日舞台挨拶
日時・場所: 2010年7月31日(土)  |
11:00〜11:30(9:15上映回上映後) 池袋シネマ・ロサ |
13:00〜13:30(11:10上映回上映後) TOHOシネマズ錦糸町 |
- 登壇者: 竹内順子、森川智之、早見沙織、むらた正彦監督、天野ひろゆき(特別出演)、岸本斉史(原作者)
- 司会: 秋元玲奈(テレビ東京アナウンサー)
池袋は、小さな劇場だが、高い位置にステージがあり、客席とも近く、
とてもよく見えた。司会を含めて8人(着ぐるみナルトがいた)が並ぶと、
いっぱいいっぱいで、司会は端っこに隠れんばかり。でも、
スクリーンはけっこう大きく、前のほうだと視界いっぱいにスクリーンが広がる感じで、
とても観やすい劇場だった。
錦糸町はとても大きな劇場。大きなスクリーンの前、ステージはなく、
かなり低い位置に登壇者が並ぶ。
池袋での、スクリーンに対する人間の大きさから考えると、半分ぐらいに見える。
それだけ大きなスクリーンだった。
スペースも、着ぐるみナルトがアクションができるぐらい広かった。
新しくて、座っていても前を人が通れるぐらいゆったりした座席。
プレスが入り、フォトセッションがあったのは池袋のみ。
池袋は舞台挨拶20分、フォトセッション10分。錦糸町は舞台挨拶30分。
舞台挨拶の進行はほぼ同じ、質問もほぼ同じ。答えはだいたい同じだが、
多少は違う展開もあり。錦糸町のほうが時間もゆっくりあって、
プレスも入ってなかったからか、リラックスしてくだけた感じでトークが展開し、
アドリブや脱線も多く、いろいろやってくれた。ナルトのバック転もあり。
基本的に司会は進行に則って話を勧めるだけだが、ナルト役の竹内さんが、
いろいろな人に話を振り、クロストークに持っていって話を面白くしたり、
不意打ちに近い形で面白い発言を引き出したり、と、
登壇者がそれぞれ魅力を発揮できるように気配りをしてくれて、
トークの上手さが際立った。森川さんも竹内さんとは気安いようで、
鋭いツッコミにニコニコと応え、終始笑顔で楽しそうだった。
- ・森川さんの衣装
- 衣装は、バングルを除いては2回とも同じ。
茶系の豹柄長袖シャツ、前は開けていて、袖は肘の少し下までたくし上げている。
インナーは黒のタンクトップ、裾はアウトでベルトがちらっと見える程度。
黒のスリムジーンズにシルバーの鋲のついたベルト、靴はピンク底のコンバース。
左手首に黒のバンドの腕時計、右手首には、
大きな喜平型チェーンにびっしりキラキラ光る石の入ったシルバーのブレスレット。
ペンダントはなし、弾丸型のロケットを外に出しているだけ。黒縁眼鏡。
錦糸町も同じだが、右手首にいつものシルバーのバングルが増えていた。
- ・オープニング
- 司会登場後、竹内さんの声に合わせて、ナルト着ぐるみ登場。
「全部忘れてしまった」と言うナルトに、ミナトとサーラの声がかかる。
「もう1回会えれば思い出せる」というナルトの言葉に応える形で、
登壇者を呼び出す。呼び出した順は、森川、早見、むらた監督、竹内。
立ち位置は、池袋では下手から、司会、少し隙間を開けて、ナルト、竹内、
森川、早見、むらた。錦糸町は左右が逆(司会が上手端)。
最初に、竹内、森川、早見、むらたの順で、自己紹介とひと言。森川さんは、
「映画、楽しんでいただけましたか。今日は短い時間ですが楽しみましょう。」
続いて、ひとりずつに質問タイム。
- ・むらた雅彦監督
- 時間を超える、というコンセプトの今回の話を企画したきっかけは、
ミナトがカッコよかったので、本編とはちょっと違う感じの、
ミナトとナルトが一緒に出てくる話をやりたかったから。
ちょうどいい頃合いなんじゃないかと思って。ミナトは、
お父さんというよりお兄さん、いい理解者として描きたかった、とのこと。
- ・早見沙織(サーラ役)
- 「まっすぐな芯のある子だったので、身の引き締まる思いでした。
演じるときは、自分の母親とのつながりを意識しました。
自分の周りにどんな絆があるのかな、というのを考えながら観ていただけたら。」
- ・竹内順子(うずまきナルト役)
- 竹内さんは浴衣姿で登場。司会の「素敵な浴衣ですね」の振りに、
池袋では至極真面目に、その由来を説明してくれた。
「中学3年の時、母が手縫いで作ってくれた浴衣で、ずっと稽古着でした。
親子の絆が描かれている作品なので、いい機会だと思って着てきました。
中学生から身長伸びなかった、ってことなんですけどね。」
それを一度聴いている錦糸町では、同じ内容でも、かなりくだけた展開のトークに。
司会「気合い入ってる感じ。」(←司会もかなりリラックスしてる(笑))
森川「気合い。はははは。」
竹内「気合い、入ってます。お母さんが作ってくれたの。中学生のときに。」
森川「ほお。中学生のときに。」
竹内「何が言いたいのかな?」
森川「ぴったりだね。」
竹内「そう。身長伸びなかったんですよ。」
竹内さんは、自分への質問でも、話の展開でどんどん他の人にも振ってくる。
今回のテーマを初めて聞いたときにどう思ったか、という質問には、
「ミナトを出すということで、切り札出しちゃうんだ、と思いました。
演じてみて、やっぱり切り札だったんだ、と。監督、来年どうすんの?」
むらた「来年は来年の監督が考えます。」
錦糸町では、監督に不満(?)をぶちまける竹内さん。
「サーラは、お母さんと一緒に歌を歌ってたけど、
なんでミナトとナルトには歌がなかったんですか?
『俺はナルト〜』みたいな歌を歌いたかった。」
森川「そっち系か。」
むらた「ナルトとミナトは、実際には会ってないですから。
それをやると、方向性が違っちゃいますからね。
ナルトは、お母さんを想うサーラを見て、お父さんのことを想う、っていう。」
竹内「そうですよね。でも、それが心残りだったんですよ。」
その代わり、ナルトとミナトは、協力技があったじゃないですか!
司会「次回は是非、歌を。」
竹内「次回、別世界でね。(森川さんに)」
森川「出させていただけるのなら。」
竹内「ここで言うことが大切なんですよ。」
森川「そうですね。じゃあ、歌います。(笑)」
池袋では、「最後はちょっと切なかった」という司会者からの振りもあった。
竹内「切なかった。森川さん、実際演じていて切なかったですか?」
森川「切なかったですね。」
竹内「本当かよ。」
森川「本当だよ。実は僕も、これ(と自分が着ている豹柄のシャツを指して)、
中3のときに、母が手縫いで。豹柄なんですけど。」
竹内「なるほど、なるほど。(他の登壇者に)乗らなくていいよ、この話。」
森川「切なかったです。今回は絆責めで、胸にチクチクする感じがしました。
エンディングに幸せそうなときの絵も入ってたりして、号泣しました。」
竹内「サーラの、これから生まれてくる子供とかもあるじゃないですか。」
森川「会いにきた瞬間に、俺もう、だーって泣きましたよ。わかってるんだけど。」
- ・森川智之(波風ミナト役)
- 「こんなに出させていただいて、うれしいです。幸せ者です。
親子が同じスクリーンで一緒にいる絵を、なるべく多く観ていたい、
ってずっと思っていました。切ないんですけど、とても幸せでした。」
ミナトを演じる森川さんから見てナルトはどういう存在か、という質問に、
森川「そうですね。子供ですか?」
着ぐるみナルトくんがそわそわと気にして、森川さんの顔を覗き込んでいる様子に、
竹内「そうなんですか。すごい気になってるみたい。俺は? 俺は? 俺は?」
森川「子供。うん。」
と、ナルトくんの頭をよしよしする森川さん。ナルトくんもうれしそう!?
森川「『あんちゃん』って言われて、ちょっとほっとしました。」
竹内「『父ちゃん』じゃなくて、ってこと?」
森川「『おっちゃん』とか(笑)。
『あんちゃん』って言われるの、うれしかったです。」
竹内「それは監督の思ってた感じですよね。」
錦糸町では、かなり脱線した展開に。
森川「本当は僕、以前別の役を演じさせていただいたんですけど。」
竹内「悪者で出てましたね。ホネホネマン。」
森川「それは奥の引き出しにしまって、今は全力でミナトを形にしました。」
竹内「ミナトのここに注目してほしい、っていうところ、言ってもいいですか?」
森川「えーと。何? 怖いけど、いいよ。」
竹内「『手裏剣影分身』って、何回も言ってるでしょ。」
森川「(消え入りそうに)…はい。」(←すごくかわいかった(笑))
竹内「あれ、すごくたいへんそうに言ってましたね。」
森川「普段から言い慣れていないといけないんで、一生懸命練習しました。」
竹内「もしかしたら何回かあるうち、1回くらい、え、っていうのが。」
森川「ええっ? あとは、『龍脈のなんとか』っていうのがね。」
竹内「『龍脈のなんとか』は、私たちふたりして駄目でした。
サーラは完璧でした。」
司会「これからもう1回ご覧になる方は、滑舌にも注目して。」
森川「いやいやいや。」
- ・天野ひろゆき(特別出演)登場
- ナルトの「大切なことがまだ1個残ってるような」の言葉から、
天野ひろゆき登場。
天野さんは、芸能界一のナルト好きで、大好きなロック・リーの衣装を着ている。
錦糸町ではナルトと一緒に客席を走り回り、息が上がる場面も。
トークの途中であった、短編での魔神役にからめての、
3つの願いを叶えてもらえるとしたら、の質問には、
池袋: (前日の海老蔵結婚式に触発されて)結婚、結婚、ベトナムでルビーの原石を探す
錦糸町: 金、金、ユーロの安定
という答え。
- ・岸本斉史(原作者)登場
- 「地味ですみません」と言いながら、原作者が登場する。
映画の感想の後、ミナトについて。現在連載中の漫画でもミナトが活躍している。
「先週終わったんですけどね。特に合わせる気はなかったんですけど、
ちょうどタイミングよくいってよかったです。」
さらに錦糸町では、驚きのコメントが。
岸本「ミナトは、森川さんのイメージで描いてます。」
森川「本当に? すごい。」
竹内「ミナト、だんだん寄ってってるんじゃないですか。より……だらしない。」
森川「だらしない、って。どういうことだ。」
竹内「言葉選べなかった、今。」
森川「こらっ。」
岸本「劇場の予告観て、声のやさしい感じがよかったんで、
自分の中で盛り上がって、回想シーン増やしちゃえ、と思って。
最初は1話くらいで終わらせるつもりだったんですけど。」
森川「なんだったら、毎日留守電に入れておきますよ。」
竹内「それじゃ『ナルト』が進まないじゃないですか。」
- ・フォトセッション(池袋のみ)
- 池袋では、フォトセッションに入る前に、天野さんから原作者に、
コミック1億冊突破の花束贈呈。大きな花束で、先生が隠れてしまう。
花束の陰で四苦八苦する原作者に、
天野「迷惑だったんじゃ?」
岸本「意外に大きかったんで。」
さらに、天野さんには、火影ナルトの複製原画もプレゼントされる。
登壇者たちはいったん退場。
カメラがステージに上がり、客席1列目に、登壇者たちがパネルを持って並ぶ。
客席も入場時に渡されたナルトのキャップをかぶって、後ろに写り込む。
- ・プレゼント
- サイン入り映画ポスターを、抽選で3名にプレゼント。
錦糸町では、竹内・森川・早見から、直接手渡しあり。
それぞれ役の声で「おめでとう」の言葉付き(ナルトは後でだったけど)。
- ・エンディング
- 最後に、竹内さんから(ナルト声で)挨拶。
池袋では、フォトセッション用に1列目に並んでいた登壇者が、
そのまま後ろを向いただけだったので、客席とさらに近かった。
竹内「みんな、映画楽しかったか。何度も見てもらいたいんだが、
1回観たらなかなか観ないよな。ミナトのあんちゃん、どうしよう。」
森川「大丈夫だよ、ナルト。今日の記憶を全部消そう。さ、いくよ。『滅!』」
スペースがないので床に手を付くことはできず、中空に片手を広げて。
でも、ミナトにしてはずいぶん、軽く上ずった「滅」だったように思うんだけど。
錦糸町では、挨拶に入る前に、着ぐるみナルトくんと打ち合わせをしている。
ナルトくんからOKが出たので、
竹内さんのかけ声でナルトくんがその場でバック転を披露。側転からバック転を数回。
すごい。最後なのにテンション上がりまくり。
興奮してざわつく会場を抑えるように、
竹内「1回観た映画をまた観てくれって言いにくいんだけど。
どうしようか、ミナトのあんちゃん。」
森川「大丈夫だよ、ナルト。今日の記憶を全部消えて…、消してしまえばいい。」
こんな大事なところでかむなんて!!(笑)
竹内「もしや、俺たちがかかったあの技を、ここで?」
森川「そうだよ。」
竹内「さっきやったばっかじゃないかよ。」
森川「いいかい、いくよ。」
竹内「どんどん進めるんだな。」
森川「せーの。(かがみ込んで床に手を付いて)『滅!』」
今度はちゃんとミナトの声に近かった、ような気がする。
竹内「これで俺たち、ポップコーンがおいしかったことも忘れてしまう。」
最後に、「あと3回は観てくれってばよ」と締めて、舞台挨拶終了。
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