森川智之プライベート・コレクション
BLACK VELVET 1st LIVE「Love or death」
BLACK VELVET 1st LIVE「Love or death」
日時: 2009年9月6日(日) 昼の部:15:05〜17:15/夜の部:19:00〜21:20
場所: YOKOHAMA BLITZ (神奈川・みなとみらい)
出演: BLACK VELVET
■SET LIST
昼の部 夜の部
前説
Introduction
1. Vermilion pavilion
2. bad monkeys summit
- MC(Greeting)
3. Wack head to the blue sky
MC(Greeting) -
4. Neverland 4. I still...
5. Gimme Gimme Gimme -love and venom- MC
6. Coma 5. Velvet sky
7. Drum Solo
8. pros Time
MC(Kazuya)
9. Don't you get lost in the heaven
10. I still... 9. Neverland
MC 10. Gimme Gimme Gimme -love and venom-
11. Velvet sky 11. Coma
12. Keyboard Main
13. Bring me back hell yeah!
14. Drive me crazy
Encore
MC
15. It's So Easy
MC
16. Bleed
Double Encore
MC
17. revive
18. roar
■BAND MEMBERS
Vocal Toshiyuki
Guiter Kazuya
Bass pros
Keyboards ita-shin
Drums かどしゅん
DJ/Guitar tadd
Support Member
Guitar KC
■COSTUME
Toshiyukiのみ。(すみません)
黒のスリムパンツを、黒のベルトが1本程度のシンプルなブーツにイン。
右腰には、グレーと黒のうにゃうにゃ模様のスカーフをたらしている。
スカーフは、ダブルアンコールあたりにはなかったかもしれない。
シルバーの鋲がいっぱいついたベルト。
シルバーのクロスペンダント、右手首に黒革の幅の広いブレスレット。
右手薬指にキラキラ光る石の付いた黒いリング、左手中指と薬指にシルバーリング、
中指はスカルかな?、薬指は彫りがあった(形は不明)。
両腕や手首の内側などにタトゥーいろいろ。
夜の部は右手の爪5本とも黒のマニキュア、左はマニキュアなし。
昼の部は不明(記憶にないからしてなかったかも)。
トップは全部で5パターン、そのうち、上に羽織ったものがあったのが2パターン。
着替え(早変わりに近いときも)は、各メンバーソロ(ステージに不在)の間と、
「Neverland」「I still...」のイントロで。
昼の部の順で、
[1]
白いユニオンジャック模様が胸に入った黒の長袖Tシャツ、肘ぐらいまでまくり上げている。
着ていた曲:
冒頭の「Vermilion pavilion」、
「bad monkeys summit」「Wack head to the blue sky」
「Vermilion pavilion」のみ、黒の革ジャンを上に着ている。
[2]
黒に、モスグリーンで全体に模様が入ったノースリーブ。
着ていた曲:
「Neverland」「Gimme Gimme Gimme」「Coma」、
「Don't you get lost in the heaven」
「Don't you get lost in the heaven」のみ、赤と黒のチェックの半袖シャツと、その上に黒のベストを羽織っている。どちらも前は開けている。
[3]
黒に、胸に赤の丸い形の模様のプリントされた半袖Tシャツ(DIESEL 30周年記念)。
着ていた曲:
「I still...」「Velvet sky」
[4]
黒に、ベージュで派手な柄を全体に描いたノースリーブ、胸には赤いバラのスカルがキラキラしている。
着ていた曲:
「Bring me back hell yeah!」「Drive me crazy」
[5]
ライヴTシャツ
着ていた曲:
アンコール〜ダブルアンコール
夜の部は、セットリスト的には、
[2]のシャツを羽織らない3曲と[3]が入れ替えになった形なので、
衣装(曲に合わせてある)の順番も違う。
■MC
MC等の中から、印象に残ったものをいくつか。
どっちの公演だったかや順番は、よくわからなくなったものもあるので、適当に。
pros Timeの後、出てきたtaddくんが、
tadd「横浜、盛り上がってるかー! 茶番は終わりだ!!」
pros Timeは「茶番」だったのか!? 昼夜ともそう言ってたけど。
「I still...」を歌った後のMCで。
Toshiyuki「なんか、すごい昔のことのようだね。」
Kazuya「これ、歴史ある曲なんですよ。」
Toshiyuki「発売されたのは今年なんだけど、すごいなつかしくて。
ロックバンドですけど、バラッドでデビューするのもいいな、とか思って。
自分たち、わがままでやっております。」
ブラベルについては、もっと後のほうだったけど、こんな話も。
Toshiyuki「最初は7〜8年前、Kazuyaと、キャラソンのレコーディングで会って、
余った時間は全部。」
Kazuya「ガンズの話をね。」
Toshiyuki「そのときからずっと、やろうぜ、やろうぜ。でも、いつやるのよ。
俺、歳取っちゃうよ。もう充分歳取ってますけど。」
観客から愛のある(?)言葉が投げられたらしく(笑)、
Toshiyuki「『じじい』言うな(笑)。じじいだけど。気持ちは、少年の心ですよ。」
「Bleed/revive」について。
Toshiyuki「我々的には、これから、PVの撮影とかジャケ写とか行くんだよね。
バスに乗って。いや、電車かな。」
pros「自転車じゃない?」
tadd「prosは自転車で、俺はスケボーです。」
Kazuya「俺は、歩き。」
かどしゅんはチャリンコ、ita-shinは西武新宿線(笑)。Toshiyukiは?、の声に、
Toshiyuki「俺は運転手付きの車。カッコいいだろ? 初乗り710円だぜ。
手挙げると止まるんだぜ。目的地に着くと、ドアが自動で開くんだぜ。」
ブラベルとしては、ロケバスを買いたいらしい。ファンはCDいっぱい買わないと。
ちゃんと、しっとりしたMCもあった。例えば、「Velvet sky」を歌う前。
Toshiyuki「みんなとは、ブラベルがなかったらもしかしたら、
ただ街ですれ違うだけの人だったかもしれないけど、
こうやって運命的な出会いをしたんだから。
みなさんが応援してくれるぶん、俺らは愛でお返しします。
愛がなきゃ、死んじまうんだろ? 『Love or death』。」
Kazuyaも、「Don't you get lost in the heaven」の前に、ちょっと詩的な言葉を。
Kazuya「過去があるから今がある、今があるから未来がある。みんなは、今好きな人を、
未来に向かって愛してください。その空に天国がありますように。」
サポートメンバーのKCを紹介する。
Toshiyuki「メンバーひとり多いな、と思ってると思いますけど。
(prosくんを指して)この帽子の人が。あ、違った。
お前はおいしいから、もういじんない。」
サポートギターのタケシことKCくんを紹介。昼の部では、
Toshiyuki「KCは、岐阜県のネバダ州から来たんで、日本に来て1週間ぐらいだから。
覚えた日本語しゃべってごらん。」
KC「米作り。」
観客にも大受けなのを見て、「そんなに面白くねえよ」とToshiyuki。
自分でも思わず「ひひっ」っていう笑い声をもらしていたくせに。
そんなKCくん、夜の部では爆弾発言を。
Toshiyuki「KCから重大発表があるそうなんだけど。言ってごらん。」
KC「言っちゃっていいんですか? 実は僕、Toshiyukiさんの息子なんですよ。」
観客「えー。(全然本気にしてない)」
いや、年齢的にはあり得ないことでもないけどさ(笑)。
Toshiyuki「(観客の反応を見て)ほら。全然顔似てねえし。」
KC「段取りと違うじゃないですか。」
Toshiyuki「本当は失笑が来る予定だったんだけどね。
えーと。次回に持ち越します。次回、KCがいたら、だけどね。」
アンコールのMCでは、2ndライヴの告知。なんだか観客を煽るうち、
「やったぜベイビー」とか言ってたけど(笑)。
それ、80年代よりもう2世代くらい…。
Toshiyuki「KCが迷子になってたら、連れてきてください。」
KC「よろしくお願いします。」
Toshiyuki「詳しいことは、明日の朝刊を見てね。嘘だよ。」
昼の部のアンコールでは、自分ばっかりしゃべってるな、と思ったのか、
他のメンバーにも「言ってやれ」と言いつつ振るのだが、どれもいまひとつ(笑)。
pros「濡れているのかい? (客席も静か)……あ、そういうノリじゃない。」
ita-shin「僕は濡れてます。」
Toshiyuki「(呆れたように)……男だろ。」
かどしゅん「俺の肉球の匂いをきけ!」
tadd「何をしゃべるんですか? 米作りについてですか?(KCくんの言葉を受けて)」
Kazuya「俺は、ささにしきがいいね。」
tadd「間違いないスね。」
Toshiyuki「えーと。
まだ昼の部なんで、反省会して、夜の部までには修正します。」
よくよく考えると、
何気にToshiyukiがいちばんいやらしいことを言ってた、かも?(爆)
結局、夜の部のダブルアンコールでは、みんなひと言ずつしゃべろうよ、と、
ひとりひとりに話を振る。イベントみたいになるから、それはやめよう、
ということになっていたらしいが、「最初だから」ということで。
ita-shin
ita-shin「16年ぶりぐらいに、ショルダーキーボードで前出ました。」
Toshiyuki「あの模様って、自分でやったんでしょ?」
ita-shinくんのショルキーには、ボディに綺麗にデコレーションがしてあった。
ita-shin「真っ白なボディなんですけどね。全部ダイソーで買ってきたんですよ。」
Toshiyuki「やっぱ100均って大切だよね。」
かどしゅん
かどしゅん「あたしは本当にうれしいです。Kazuya氏とは、同級生なんですよ。
十何年ずっと、一緒にやりたいね、っていってたんだけど、
こんな素晴らしいメンバー集めちゃって。スタッフさんも、お客さんも。」
同年代ぐらいかな、とは思ってたけど、これにはちょっと驚き。
かどしゅん「お前らの心は受け取った。これからもよろしく!」
tadd
tadd「好きなことをやってる感じで、最高のメンバーと最高のお客さんで、
本当に幸せです。俺らも全力で遊ぶんで、みんなも全力で遊んで、楽しんで、
思い出作ってください。OK?」
か…、カッコいい……(惚れ惚れ(笑))。やっぱ美形は何言ってもサマになる。
pros
pros「なんかみんな、いいこと言うよね。俺も珍しく、いいこと言うしかないよね。
違うの? そういうノリじゃないの?」
でもprosくんの「いいこと(?)」とは。
pros「1階席のどこかに、メンバーの携帯メールアドレスがあると思うんで、
持って帰ってください。なんてね。」
tadd「終わりかよ。」
Toshiyuki「ふっ。今、鼻で笑っちゃったよ。」
あ。「いいこと」は「そういうノリ」じゃないからやめた、の、かな?
KC
KC「まだ顔も全然覚えてへんと思いますけど、こんな素晴らしいメンバーと、
素敵なお客さんの前で演奏できて、ありがとうございます。」
滑舌とかいう問題ではない、でれっと角が溶けたようなしゃべり方で、
これは年齢的なものなのか、それとも最近のロッカーはこんななのか、
と思ったら。(笑)
Toshiyuki「もうちょっとはっきりしゃべろうな。」
KC「よく怒られます。」
Kazuya
Kazuya「昨年の5月ぐらいから準備してました。
いつものライヴとは違うものが作りたいと思ってました。
これからももっと大きいところでやりたいと思ってます。応援してください。」
Toshiyuki
Kazuyaが、「最後にToshiyuki」と振ってくれる。
Toshiyuki「えー、あの、なんすかね。とりあえず、俺の、なんだ。俺は何だ。
Toshiyukiだろ? そうだよ。ま、どうか、俺の生き様を見てくれ!!」
最後は、タオル、ペットボトルなど、
いろいろなものを会場に投げ入れるメンバーたち。
みんなで並んで手を繋いでお辞儀、そして、「AXで会いましょう」とハケる。
■IMPRESSIONS
これだけ何回も着替えたのは珍しい。いつも衣装で度肝を抜いてはくれるが、
お色直しは1回程度、それとアンコールでライヴTシャツぐらいなのに。
そういえばKCは、写真とかで見たときはごく普通の男の子だと思っていたのに、
ちゃんとメイクをして髪を整えて(?爆発させて?)きたら、
えらくエキセントリックなヘビメタギタリストに。やっぱ化粧って大事(笑)。
前説は、薄い幕越しにライトが当たり、スクリームマスクをつけてローブを着た人が、
おどろおどろしくポーズを取りつつ、taddの声に合わせて。このスクリームマスクは、
pros Timeでも、マスクを付けたprosに付いて出てきて、足蹴にされたりしていた。
そんなprosは、
pros Timeの途中で仮装っぽいマスクを付けたパフォーマンスがあったのだが、
その後マスクをはずすときにも、帽子を脱がない。後ろがゴムで、
頭の上に抜くタイプのマスクだったんだけど、あのハットも通して脱いでいて、
ああやっぱりあの帽子は頭に縫いつけてるあるんだ、と(笑)。
pros Timeだけでなく、かどしゅんのドラムソロももちろんあり。
シークレットとモチーフは一緒だが、多少構成を変えてきていた。
ドラムソロの最初では、彼の蛍光色のドラムに当たったライトと、
暗い中で回す蛍光色に光るスティックが、とても幻想的。
そのスティックはくるくると回りながら弧を描いて、観客席へ。これまた幻想的。
そして、今回初御目見得のシンセサイザー・ソロ(ドラム、ベース、
ギターが入っていたので、正確には「ソロ」じゃないんだけど)。
ita-shinがショルキーを肩に、前に出てくるのを見て、あれを叩き付けて壊すのか?、
などと思ってしまうのは、何か違うものに毒されているに違いない(笑)。
しかし彼が華麗に弾きまくるソロフレーズは、なんだかどれもひどくなつかしい(笑)。
それって、80年代じゃなくて、70年代じゃないですか? それもプログレ(笑)。
そのあたりがいちばんの大好物(たぶん、
彼らがやりたい80年代ロックよりも)の自分としては、
涙ぐみたくなるようなカッコよさ。
「Don't you get lost in the heaven」では、taddが、
端のお立ち台に座ってギターを抱え、マイクスタンドを横に渡してコーラス。
彼はすごく感慨深げに、でもとてもいい笑顔で歌い、会場を見回していた。
この曲はtaddの作詞の中でも、物語というか背景をものすごく感じさせられる曲で、
歌詞が飛び込んでくるようになると、本当に胸が締め付けられるような感動を覚える。
彼の穏やかな笑顔を見ていると、切ないのでもない、よかったねでもない、
すっと落ち着いて満たされた気持ちになる感じがする。
この空間だけが切り取られて昇華していくような、
そんな神々しいまでの輝きを見つめている感じ。
「Neverland」では、「Drive me crazy」のPVで登場したドラッグクイーン3人が登場。
PVだと、動きはあるとはいえ、切り取った映像を観る感じだから、
目の前で動いているのを見て初めて、彼らが生身の人間なんだ、
などと思う始末。(爆)
そして本家本元の「Drive me crazy」では、
あのセクシーダンサーのおねえさんも加わる。
下着姿でのダンスを披露してくれたのだが、モチーフはストリップダンスだよな、
と思っていたから、もっと脱ぐのかと思っていたら、昼の部はコルセットのままだった。
でも夜の部はそれも脱いでしまって、なかなかなパフォーマンス。
衣装に比べて振り付けがそれほど扇情的でないのは、若い女性ファンが多いから?
アンコール1曲目の「It's So Easy」は、彼らが敬愛するGNR、
ガンズ・アンド・ローゼスの曲。ガンズがいなければ、ブラベルもなかったに違いない。
それにしても、渋めの曲を選んできたなあ、という感じ。カッコいいんだけど。
カバーするなら、もっと派手派手でわかりやすい曲かな、と思っていたから。
この曲は、
ガンズのデビューアルバム「Appetite For Destruction」に収録されている。
もう何というか、なんでもいい。なんでもいい、といったら語弊があるかもしれないが、
細かいことをどうこう言ったり思ったり感じたりする必要はないんじゃないか、
とまで思える。Toshiyukiや他のメンバーが、
心底うれしそうに歌ったり演奏したりしているところを見て、
その場に一緒にいるんだと感じられたことだけで、幸せ。
また、ita-shinのなつかしいフレーズや、taddの素敵な笑顔や、
かどしゅんの輝くバスドラや、prosの帽子に隠されたネタや、
Kazuyaのおだやかなリーダーシップや、Toshiyukiの生き様に会えるのが楽しみ。
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