森川智之プライベート・コレクション

BLACK VELVET 2nd LIVE「Live and die」


BLACK VELVET 2nd LIVE「Live and die」
日時: 2009年11月7日(土) 18:05〜20:35
場所: SHIBUYA AX (東京・渋谷)
出演: BLACK VELVET

SET LIST

前説
Introduction
1.Drive me crazy
2.bad monkeys summit
3.Wack head to the blue sky
MC(Greeting)
4.Dead man swing
5.Neverland
6.Drum Solo
7.pros Time
8.Gimme Gimme Gimme -love and venom-
MC
9.Coma
10.I still...
MC
11.Velvet sky
12.DJ Time by tadd
13.Keyboard Solo
MC
14.Stellar
MC
15.Vermilion pavilion
16.Bring me back hell yeah!
17.Bleed
Encore
18.It's So Easy
MC
19.revive
20.Don't you get lost in the heaven
Double Encore
MC(メンバー紹介)
21.roar

BAND MEMBERS

Vocal Toshiyuki
Guiter Kazuya
Bass pros
Keyboards/Trumpet ita-shin
Drums かどしゅん
DJ/Guitar tadd
Support Member
Guitar KC
Trumpet TAKAKO
Saxophone ASUKA

COSTUME

Toshiyukiのみ。(すみません)
黒のスリムパンツを、黒のシルバーの鋲のついたベルトをあしらったブーツにイン。
右腰には、黒地にグレーの水玉模様のスカーフをたらしている。 スカーフは、アンコールあたりにあったかどうかは記憶が定かでない。
黒革にシルバーの鋲と、弾丸ベルトのようにデザインしたシルバーのベルト。
右手には、シルバーの鋲のついた黒革のグローブ、指先が切れて指が出ている。
シルバークロスのペンダントの他に、 長めのチェーンで弾丸のような円筒形のトップのペンダント。
左手中指に黒のリング、左手薬指には彫りのあるシルバーのリング。
両手の全部の指に白のマニキュア。
首の右側には黒の蝶、左手甲と左手前腕外側にクロスのタトゥ。 右手前腕外側にもタトゥ、柄はよくわからなかったが、赤い花かなんか? 右手甲にはタトゥはなかった(グローブを脱いだときに確認)。 他にもあったかもしれないが、気が付かなかった。

トップは全部で6パターン、そのうち、上に羽織ったものを脱いだのが2パターン。 着替え(早変わりに近いときも)は、各メンバーソロ(ステージに不在)の間と、 「Wack head to the blue sky」「I still...」のイントロで。
[1] 「Drive me crazy」
白いユニオンジャック模様が胸に入った黒のTシャツ。
赤の革ジャン、前は開けている。
(「Drive me crazy」のキービジュアルのときの衣装。)
黒のサングラスを、曲の途中でとる。
[1'] 「bad monkeys summit」
赤の革ジャンを脱ぐ。
ユニオンジャックのTシャツは半袖、 背中にはジョリーロジャーのようなドクロ模様。
[2] 「Wack head to the blue sky」〜「Neverland」
黒に、派手な柄を全体に描き、 赤いバラとスカルがキラキラしているフレンチスリーブを、 黒のTシャツに重ねている(たぶん)。
その上に、たぶんノースリーブのシャツ型ブルゾン、 両肩に赤と黒の羽根で大きく派手な飾りが付いている。前は開けている。
[3] 「Gimme Gimme Gimme」〜「Coma」
黒に、モスグリーンで全体に模様が入ったノースリーブ。
黒とグレーが基調のアメフトのショルダー・パッド。
[4] 「I still...」〜「Velvet sky」
白に細い黒と銀のラインの柄の浅いVネックTシャツ。
黒のシンプルな長袖シャツ、前は開けている。
グローブははずしている。
[5] 「stellar」〜「Vermilion pavilion」
赤紫に黒とゴールドの柄の入ったTシャツ。
黒の革ジャン、前は開けている。
グレーに黒のドクロ模様のスカーフを、額に幅広にハチマキのように巻き、 後ろにたらしている。グローブ復活。
[5'] 「Bring me back hell yeah!」〜「Bleed」
黒の革ジャンを脱ぐ。
赤紫のTシャツは半袖、背中にもゴールドのクロスなどの柄。
[6] アンコール〜ダブルアンコール
ライヴTシャツ、襟ぐりを大きく切ってある。横に広く開けてあるので、 肩先まで襟開きが流れ、なんとなくなまめかしい。袖先は折ってある。
ライヴグッズのマフラータオルを、アンコールでは、額にハチマキのように巻き、 ダブルアンコールでは、首からかけている。


MC

MC等の中から、印象に残ったものをいくつか。順番は適当かも?

「Gimme Gimme Gimme」の後、アメフトのショルダーを付けた衣装について、
Toshiyuki「20年以上ぶりに、こんなものをしょってしまいました。 人間はいろんなものをしょってます。いろんなものと戦ってるんです。」
その姿で言われると、ものすごく説得力がある(笑)。
tadd「Toshiyukiさん。」
Toshiyuki「はい。」(←この返事の感じがすごくフツーでくらっときた(笑))
tadd「ちょっと、構えからスタートダッシュまで、やって見せてくれませんか。」
Toshiyuki「お前、無茶振りするなあ。」
tadd「セットから。」
Toshiyuki「セット? ちょっと待って、セットね。」
観客が期待でざわざわする中、髪をセットをするジェスチャー。ざわざわは笑いに。
Toshiyukiは、早めに来たとき、外の駐車場でスタッフと、アメフトのボールで キャッチボールをした、とのこと。ショルダーと一緒に仕入れてきたのかな。 「なかなかアメフトのボールではキャッチボールしないから」と言っていたけど、 確かにあのボールをまっすぐ投げられるのは、心得のある人だけなんじゃないかと。
Toshiyuki「メンバーとやろうと思ったんだけど、指怪我したらまずいから。」

「I still...」の後。
Toshiyuki「非常になつかしいよね、Kazuya。」
Kazuya「いや、そんなことない。何回弾いても、新曲のつもりでやってますよ。」
Toshiyuki「この1年、すごい濃密だったよね。みんなも、 バンドメンバーがどんな人なのか、わかってきたでしょ。出たがりです。 ステージが前に前に(ステージは中央が張り出したT字型)。 そのうち、ここにレールを敷いて、ドラムセットが動きます。」
かどしゅんもやる気満々だった様子(笑)。

「stellar」の前、taddとKazuyaはアコギを抱え、Toshiyukiを中心に3人で椅子に。 アコースティックな曲の話になるのかと思ったら、パンフレット話に花が咲く。
Kazuya「シークレットライヴのときから言い続けてきたんですけど、 あれはパンフじゃなくて、ファンクラブの会報です。今回は個人ページが増えました。 そうそう、この方(Toshiyukiを指して)、文章を全部携帯でやったですよ。」
え。2ページぎっしり文字だったのに?(驚)
tadd「女子高生か。」(←いいツッコミ)
Toshiyuki「気付いたら、1万字ぐらい打ってました。2回に分けて送りました。」
Kazuya「俺は、飲み会の席をそのまま。」
Toshiyuki「KCとね。あれは、師弟対談っていうの?」
Kazuya「もともとは、taddの友だちなんですよ、彼。みんな友だちなんだけどね。」
Toshiyuki「taddのページは、すごいよね。」
tadd「ひどいでしょ。帰って見て、がっかりしてください。 でも俺、超頑張って描いたから。 あれに出てくるキャラクターを、是非グッズ化したいな、って。」
Toshiyuki「俺はあれ、アニメ化でもいいと思うよ。 マリンさんに頼んで。主題歌はブラベルね。」

そして、3人でやったアコースティックな新曲「stellar」については、
Toshiyuki「Kazuyaと、1st、何か足りないね、他のメンバーはソロやってるのに、 って話してて。うちら、3人で何かやんね?、聴かせる曲を作っちゃおうぜ、みたいな。 一緒に夜空を見上げられる人と聴けたらいいかなあ、と思います。」

アンコールでのMCは、「各メンバーの人となりを大いに語るコーナー」。 PV話にからめて。まずは、「Bleed」のPV話。
Kazuya「我々は、アメリカンハードロックをテーマにしてるんで、今回、 アメ車を借りました。俺とToshiyukiとふたりで、俺が運転したんですけど。」
Toshiyuki「俺、免許ないからね。」
Kazuya「普通はヴォーカルが運転するところなんだけど、そこがブラベル。 で、俺が、運転したんですよ、オートマのアメ車を。 これが、パワステじゃなくて、オモステ、ってわかる?」
昔運転してた車は、パワステがなかったから、そのハンドルの重さはわかるけど、 あれはかなり小さい車だったからなあ。でも、オモステって、普通の用語なんだ。 「重いステアリング」が語源だと思うんだけど、ラリー用語かなんかと思ってた。
Kazuya「初心者には非常につらい。エンジンの音もものすごいおっきくて、 ちょっとビビってしまって、ちょっと踏んだら、エンストしまして。」
Toshiyuki「オートマでエンスト。初めてですよ。でも、こっちは怖いから、 借り物だし、触んないどこ、みたいな感じで、ずっとスタッフ待ってた。」
Kazuya「それがどんなことになったかは、観てほしいですね。」

そして、「revive」のPV話。
Toshiyuki「今回は、『revive』のPVがドラマ仕立てですけれども、 主役は僕ではありません。 最近めっきり色気づいて、パーマをかけたやつが主役です。」
pros「髪形変えました、prosです。 まだ、帽子かぶってないとわからない人もいるかもしれません。」
Toshiyuki「みんな楽しみにしてて、彼に駄目出しをしてください。」
Kazuya「若干固いんだよね。」
pros「でも、誰かが、ブラベルのトレンディ俳優、って言ってましたよ。」
tadd「トレンディ、って。何年前だよ。」

そんなtaddはPV撮影のとき、新型インフルエンザに罹っていたらしい。 その後、肺炎を併発して、もっとたいへんなことになってたんだっけ。
tadd「若干ふわふわしてました。もう新型インフルエンザには罹んないよ、俺は。」
Toshiyuki「もう抗体できてるからね。」
Kazuya「食べればいいんだ。」
Toshiyuki「食べちゃおう。抗体を。」
pros「さあ、どこから食べようかな。」
tadd「お前らみんな、罹ってしまえ、新型に。」

Toshiyuki「かどしゅんは、ずっとスティックで、何でも叩いてたよね。」
かどしゅん「ピアノ叩いちゃいました。 けっこう酔っ払ってたんですよ。消えもののビール、本物だったんです。」
taddは、風邪なのにビールを飲んでいたとのこと。
tadd「監督さんが、飲んでる絵が欲しい、っていうから。」
Toshiyuki「よかったよ、今日みんな揃って。」

今回の見どころは、PV始まってすぐのita-shinのいい笑顔?
ita-shin「あれは、ものすごい酔っ払ってるからですよ。 ビールもつまみもあって。」
tadd「ita-shin、本当に楽しんでましたもん。」
Toshiyuki「仕事の笑顔じゃなかった、ってこと?」
ita-shin「ああ、そうです。仕事って感じじゃなかった。」

ダブルアンコールのMCは、メンバー紹介から。KC、ita-shin、tadd、pros、 かどしゅん、の順で紹介し、「そして、ブラベル心臓部」とKazuyaを。
それに対して、KazuyaはToshiyukiを、こう紹介。
Kazuya「魂のヴォーカル、Toshiyuki!!」


IMPRESSIONS

前説は、スクリームマスクに鎌を持った死神ふたりが、 「マッチ売りの少女」のパントマイム。Toshiyukiの知り合い(?)の二枚目声の人が、 本気のいい声で、声を当てている。ここで使った音(車のクラクションとか、 ぶつかって倒れる音とか)は、Kazuyaが1日がかりで作ったらしい。
マッチを擦ると、注意事項がひとつずつ。メンバーがそれぞれ、 原稿を読み上げるというより、自分の言葉に近い感じで。 照れたりしているところもかわいい。
そして最後に死神がふたり並んでお辞儀するのに合わせて、なんと、 二枚目声のナレーションが、「ようこそ、東京ディ…」。モノホンやん。 あわてて口を押さえるふたりに、これまたカッコよくクールに、「間違えました」。

今回のステージは、中央に、3人並んで立てるぐらいの幅で、 ほぼ正方形の出っ張りが設置してある。トークで「前へ前へ」と言ったのは、 このステージのこと。このステージは、そのうち出口まで「前へ」出るらしい(笑)。
楽器担当の人は、機材があるからあまり前には出て来られないが、 ワイヤレスにした人とか、ヒモ付きでない人は、ステージ両側のお立ち台とともに、 このデベソを活用。パフォーマンスにもいい味付けになったような。
そういえば、アメフトのショルダー・パッドを鈍く光らせ、 中心のバミリ(×印が真ん中に大きく貼ってあった)のあたりで、 スポットを浴びて立っている姿は、とても雄々しかった。 やっぱ鎧(じゃないけど)を付けた屈強な男って、力強い。

その、アメフトのショルダー・パッド。
最初暗がりで、暗銀色に鈍く光るものを肩の上に見たとき、 今度は(さっきは赤い羽根だったから)何? 鎧? 何かのRPGのコスプレ? セフィロス? でもセフィロスならショルダープロテクタよりも、長髪とロングコートだろ、 などと、ぐるぐる(笑)。
ライトが付いて、 プロテクトしているのは身体ではなく肩だけで(これはセフィロスもそうなんだけど)、 胸のあたりは固定するためにヒモで結んであるのを見て、ああなるほど、 アメフトのプロテクタか、と。アメフトのショルダー・パッドは、 大きさにいろいろあるようだけど(プレイヤーの好みで選ぶらしい)、 かなり盛り上がって大きいものだったと思う。 実際にプレイするのではなく、ファッション(?)なら、派手なほうがいいのかな。

今回、新曲が2曲。3曲目に演奏した「Dead man swing」は、ブラスを効かせた、 スイング・ジャズ風味の派手な曲。ita-shinがトランペットを持って出てきて、 他に、トランペットのタカコと、テナーサックスのアスカが、 パフォーマンスも含めて場を盛り上げていた。 しかも、ショートパンツにロングブーツという、ダンサー並みの出で立ちで、 派手なパフォーマンス。彼女たちについては、「steller」の前のMCでは、 「ブラス隊のグループ名は『シャボーン』」、「アスカは背が高い」、 「モデルさんらしい」などという会話があった。 そういえばアスカは、ヒールはあったけど、taddよりも高かった?
このホーンセクションの女性ふたりは、「Bring me back hell yeah!」でも登場、 ita-shinはキーボードの要塞に引っ込んでいたので、Toshiyukiとパフォーマンス!
新曲2曲目の「stellar」は、アコギ2本で静かに歌い上げるラブソング。 コーラスも綺麗で、これがレコーディング時にはどう料理されるか、 Kazuyaの手腕にも期待大。

「Don't you get lost in the heaven」では、弾丸型のペンダントトップを握りしめて。 でも、あの曲をあんな顔で歌っているうちは、まだまだ「大丈夫」とは言えないな、と。 あの曲は切ない曲だが、決して悲しい曲ではない、微笑みながら歌う曲だと思うから。 taddがそうしているように。 あれをいつか、taddのように微笑みながら歌えるようになるまで、 もっともっといろんなものを背負って、いろんなものと戦って、 それらを全部乗り越えていってくれるといいな、と思う。

相変わらずtaddのパフォーマンスは元気で激しく派手で渋い。 ギターをぐるっと回したり(バトンのように、じゃなくて、 ストラップに添って背中を回してまた前まで、みたいな感じ)、 とうとうTシャツを脱いで半裸でステージ上を走り回ったり。
ダブルアンコールの後、みんなで手をつないでお辞儀をした後は、 メンバーみんなで競うように、タオル、ペットボトル、ピックなど、 いろいろなものを客席に投げ入れる。 ちなみにita-shinが投げたブラビは、2階席にまで届いていた。
その中で最後の最後、もう投げるものもなくなったからなのか、 いきなりTシャツを脱ぎ始めるToshiyukiに、観客たちは阿鼻叫喚(笑)。 がっちりと筋肉が付いて締まった上半身が露わになったことに大騒ぎの客席に、 そそくさとTシャツを投げ入れ、逃げるように袖にハケる背中には、 イヤーモニターのコードを留めたテープが見えるところが、 なんともオヤジくさくて素敵(爆)。

全体的にバラッドで静かに押し出す声のほうが、綺麗に出ていたような気がする。 今までの彼から考えると、 勢いでもっていくほうがよく出るんじゃないかと思っていたので、 これはちょっとした驚きというか、新しい発見だった。
ステージの音響のせいなのか、バックの音とズレてたこともあってハラハラしたが、 周りのバックアップもあって、すぐに持ち直していた。 インナーイヤーヘッドフォンをモニターにして、耳にテープで留めたりもしていたが、 音が聞こえにくそうにしているときもあり、 激しく動きながらモニターの音がきちんと聞こえるようにしているのも、 たいへんなんだろう。
曲数も充実してきて、 やっと曲だけでマトモにワンステージ構成できるようになったかな、という感じ。 ステージコンセプトに合わせて、曲を取捨選択できるようになってくれば、 もっといろいろな色の見えるライヴになるだろう。 でも、今は一色だとしても、その一色が綺麗に楽しく輝けば、それで充分。


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