森川智之プライベート・コレクション

「花咲ける青少年Special Event」


東京国際アニメフェア2009「花咲ける青少年Special Event」
日時: 2009年3月21日(土) 15:15〜15:50/16:30〜17:10
場所: 東京ビッグサイト東5ホール(東京・台場) NHKグループブース
司会: 小松宏司アナウンサー
出演: 森川智之/遠藤綾・森川智之

概要
衣装は、特設ステージの「戦国BASARA」や「ボイス玉手箱3!」とベースは同じ。 シャツだけ違う。ひとりのときは、白地に青のチェックのシャツ。さわやか。 遠藤綾と一緒のときは、白地に青と赤のチェックのシャツ。かわいめ。
インナーは白の細かいリブ入りのタンクトップもしくはTシャツ。 襟ぐりは大きくなかったが、身体にぴったりしていたので、タンクトップかも。 黒のスリムパンツ、黒のスニーカー。黒縁の眼鏡。 シルバーのペンダント、トップはクロス。左手首に黒のバンドの時計。

NHKグループブースの端、いちばん通路に面した場所に、 数人が立ったらいっぱいになりそうな小さなステージ、 そのステージから通路までが客席。もちろん席はなくて、すべて立ち見。 通路にはみ出ないようにロープを張り、 その中に入り込めない場合には観覧不可となる。
午前中はよくわからないが、少なくとも該当の時間は、 この狭い客席スペースはぎっしり。遠藤さん目当てか、男の子の姿も。 定員は120名、との事前告知があったが、そんなに入れたんだろうか。 それでもみんな立ち見なので、場所や角度によっては、 ステージがほとんど見えなかったかも。声は聞こえたけど。

何故か小松アナウンサーは、ファンの女の子のように、 「照れる」とか「ドキドキする」とか言って、森川さんを持ち上げる。 何を狙ってるんだ、小松!!(笑) 遠藤さんのほうが男らしい。
森川さんも小松アナも、ポロポロと「俺」という一人称が出たりして、 リラックスして楽しそうだった。時間にしてはかなり饒舌で、 いろいろな話が聞けたのも、思わぬ拾いもの、という感じのステージだった。

森川智之トークショー
ステージにはハイスツールが2脚。
まずは下手から、司会の小松宏司アナウンサー登場。ラフな格好で若く見える。 注意事項などの前説の後、森川さんを呼び出す。森川さんの登場は上手から。

・立人について
森川「設定資料によれば、何か国語もしゃべれるらしくて、これは困ったぞ、と。」
いきなりそれか(笑)。やっぱりいちばん気になるのかな。
小松「何か国語もしゃべったんですか?」
森川「いや、まだ。これからあるんじゃないかと、ドキドキしてます。」

小松「原作を読んで、すぐに立人のイメージができましたか?」
森川「実際にみんなとアフレコをしたときに出来上がります。 事前に台本読んで作ってても、スタジオに入ると、 他の人とのバランスとかで変わるんですよ。 絵があって、その前に立ったときに立人になる、っていう感じですね。 だから、立人の絵じゃないと、立人はできないです。」

立人役をするにあたって、気を付けていることはあるか、という問いに。
森川「僕の生活感を出さないように、気を付けてます。」
小松「え、でも、僕の森川さんのイメージは、マンションの最上階に住んでて、 大きな窓から東京タワーが見えて、って感じなんですけど。」
森川「優雅にブランデーとか飲んでるイメージ? 全然違いますよ。」
絶対速水さん思い浮かべたでしょ(笑)。
小松「今ハマってることってありますか?」
森川「うち、ラブラドールがいるんですよ。 『マーリー』っていう映画が27日に公開になるんですけど、 それの主人公のオーウェン・ウィルソンの役を吹き替えてて、それ以来、 犬と会話をするようになりました。今までは声をかけるだけだったんですけど。 話しかけると、聞くんですよ。おやつくれると思って(笑)。」
森川「立人は絶対、服に犬の毛なんか付けてないですからね。 立人に生活感を出そうと思っても、俺の生活感じゃ駄目なんですよ。 俺からするとセレブなのが、彼の生活感だから。」

森川「19歳で、華僑財閥の総帥ですよ。どういうことですか。」
小松「森川さんが19歳の頃は何をやってましたか?」
森川「コンビニで深夜のバイトしてました。深夜はお客さんがいなくなるので、 発声練習してましたよ。外郎売りやってました。」
小松「立人とは違う19歳ですね。」
森川「全然違いますよ!!」

小松「立人はAB型だな、って思うことはありますか?」
森川「ちょっと。あまり本心を表に出さない感じがありますね。 あ、これは、血液型は関係ないのかな。」
血液型の話は、該当する人が悲しむことがあるから難しい、と言いながら、 血液型の話を続けるふたり。森川さんはO型、小松アナウンサーはA型。
小松「O型、って感じがしますね。」
森川「A型とO型って合うんだよ。 (小松アナと自分を指して)なんか、合うよね。すごい付き合い長い気がする。」
A型の森川ファンはちょっとうれしいに違いない。(笑)

・吹き替えについて
小松「森川さんは立人以外にも、いろんな役を演じられてますよね。吹き替えも。 トム・クルーズ、ブラッド・ピット、キアヌ・リーヴス。」
森川「こないだ、『おはよう日本』に、トム・クルーズ来日で、 ボイスオーバーに行きました。呼んでもらえて、うれしかったですね。」
小松「演じ分けとかは、どうされるんですか?」
森川「みんな生身の人間だから、発声っていうか、呼吸のしかたも全然違うんですよ。 呼吸のしかたって、ひとりは呼吸してないとかじゃないですよ。」
小松「アフレコ前はどんなことをするんですか?」
森川「家でリハーサルします。1本のリハーサルは、7〜8時間かかります。 2時間の映画を普通にリハーサルすると、3〜4回でそれぐらいになりますからね。 限りなくリハーサルすれば、10時間でも20時間でも。」
まさか吹き替えについての話が聞けるとは思わなかった。うれしい驚き。 この後の話からも、小松アナは、森川さんをトム・クルーズとして認識している!?

・アフレコについて
小松「『花咲ける青少年』のアフレコはどれぐらいかかるんですか?」
森川「びっくりするぐらい早いです。どんどん早くなってますね。 最初は2時間40分ぐらいかかったんですが、次は2時間半ぐらい、 こないだは2時間10分でした。 そのうち、25分のアニメですけど、10分ぐらいでできるようになると思います。 みんなキャラクターが固まってるから、早いんですよ。」
小松「遠藤さんはいかがですか?」
森川「花鹿って、難しいと思うんですよ。普通のお嬢さんじゃないんです。 小さい頃は無人島で豹と暮らしてたんですよ。立人もいたんですけど、 子供の頃の立人は、ムスターファに相手にされてないんですよ。」
小松「子供の立人も、森川さんが?」
森川「やってるときもあります。明らかに違うこともあります。森川頑張ってるな、 と思ってください。なかったら、使われなかったってことです。 あるでしょ? あ、ニュース原稿なんかは、読んだらそれが放送されるんですね。」
小松「若い頃は、自分が読んでるのに違う人の声がして、厳しいなNHK、 って思いました。収録してもカットされるっていうこともあるんですか?」
森川「あります。使うかどうかわらかないけど録っておこう、って。」

・生立人
第1話の台本から、生で立人の決め台詞を。
森川「(台本を受け取り)これ、僕のです。持って来い、って言われて。」
小松「書き込みしてある。すごい。直筆で。」
森川「中国語で言うか、日本語で言うか、ってシーンがあって、 実際に、中国語バージョンと日本語バージョン、両方録ったんです。」
小松「放送では、両方聴けるんですか?」
森川「日本語になったらしいですよ。」
小松「じゃ、ここの会場にいる人だけ、中国語バージョン聴けるんですね。」
森川「ちょっと待て、小松。今、勝手に決めたよね。」

第1話の、立人登場のときの台詞を、中国語バージョンで。
森川「たぶん、通じないと思いますよ。」
うーん、ちょっと(かなり!?)カタカナ中国語だった(笑)。 子音の種類半分、みたいな。
小松「(台本を見て)あ、中国語で書いてありますね。」
森川「カタカナが振ってあります。」
小松「誰かに教えてもらったんですか?」
森川「NHKさんが、ネイティヴの方のしゃべったCDと、北京語の発音について、 っていう資料もくれたんですよ。」
と、台本にはさんであった紙を広げて見せる森川さん。
小松「中国語のピンインってやつですね。そこまで本格的に。」
森川「でも、日本語が使われたんですけどね。」
小松「立人は8か国語しゃべるんですよね。」
森川「たどたどしかったら立人じゃないじゃないですか。それが僕には怖いんですよ。 毎回台本もらうたびに、怖くて、手が震えます。」
小松「この他にも、日本語以外はありましたか?」
森川「一応日本語でいってます。」
小松「またいつ出てくるかわからないですね。世界各国を股にした作品ですから。」

・エンディング
最後に、立人役としての見どころを語る。
森川「何故立人が2番目なのか、というところが見どころだと思います。 彼のちょっとした表情とかしぐさを感じ取っていただけると、 より楽しめると思います。」

遠藤綾・森川智之トークショー
スツールが3脚、用意されてはいるが、後ろから見えないから、ということで、 3人とも立って。これは有り難い。 立ち位置は下手から、小松アナウンサー、遠藤さん、森川さん。
出てきてすぐ、観客を気遣う(?)森川さん。
森川「みんな立ちっぱなしなんですよね。みんな立人ですよね。」

・お互いの第一印象
森川「すごくお嬢さんなイメージがあったんだけど、会ったらけっこうサバサバしてて、 話しやすかったです。女性とだと、話すタイミングとかあるじゃないですか。 あるでしょ、小松くん。」
小松「ありますね。今、トム・クルーズに言われたような気がしました。」
森川「トム・クルーズは、こんなしゃべり方しないから。 でも綾ちゃんって、みんなとすぐにお友だちになれる感じがあるんですよ。」
遠藤「何を言われるかとドキドキしてました(笑)。このトム・クルーズに。」

遠藤「あまり共演したことはなかったんですけど、名前はよく見てるし、 声もよく聴いているので、生身に会える、っていう感じでしたね。」
小松「ああ。生森川さんに。」
森川「ナマモリ!?」
遠藤「初めて会ったときにはもう黒髪でした。」
森川「クロモリだったんですね。」
小松「クロナマモリ。牛丼屋みたいですね。」
黒い牛丼って何すか(笑)。なんか、ビールでありそうな名前だなあ、と。
遠藤「あ、本物だ、って思いました。 いろんな話聞いてたんですよ。すごいよ、とか。」
森川「ちょっと待って。 すごいって? スタジオにギリギリに来るとか、来ないとか?」
遠藤「来ないことはなかったですけど。」

・お互いのキャラクターは?
遠藤「今のところ、お兄さん的存在っていう感じ。お父さんが立人を信頼しているので、 花鹿も信頼し切っていますね。」
小松「登場シーン、カッコいいですよね。」
遠藤「すごいです。鍼持ってますから。現実とかけ離れてます。」
森川「立人にとっての花鹿も、妹みたいですね。放っておけない感じです。」

・お互いの声について
森川「(花鹿は)もう既に胸キュンです。こんなかわいいキャラクターが、 たまに男勝りな言葉遣いをするんですよ。すごいキュンとします。」
遠藤「(立人は)ドンピシャストレートです。」
小松「第1話の立人のシーン、記者会見で見せてもらいましたけど、 男性ですけどカッコよくて震えました。 また森川さん、いいとこ持ってくな、って。」
森川「男性が、いい男だな、って惚れる瞬間ってありますよね。よく取材とかで、 立人と森川さんで共通してるところは、って訊かれるんですけど、ないから。 強いていえば、声が似てるかな、って。それぐらいですよ。」
遠藤「森川さんって、なんか、落ち着いてるじゃないですか。 立人も落ち着いてるんですけど、立人はだんだん、花鹿と触れ合うことによって、 動揺したりするようになるんですけど、森川さんは、もう、どこかの、えーと……。 森川だ、っていう感じで。」
森川「『どこかの森川』って何(笑)。」
小松「名言ですね。『どこかの森川さん』。」
森川「でも本当は、ドキドキしてやってるんだよ。」
遠藤「本当ですか? 緊張するんですか?」
森川「うん。マイク前に立てば緊張するよ。失敗しないように、って。 失敗しても、頑張って、そのままやめないで続けるわけですよ。 それを後ろから見てると、動揺してないな、って思うんでしょ?」
遠藤「やっぱりすごい、って思うんですけど、意外と親しみのある人だな、って。」
小松「私も声の印象が先行してたんで、すごくおっかなかったらどうしよう、と。」
森川「そういうイメージが強いみたいですね。みんな最初に会うとき、 すごい近寄りがたく感じてるみたいですけど、全然やさしいですから。」
小松「サービス精神旺盛で、先ほどの回には、 中国語のシーンをやってくださったんですよ。 本番では、見本を聴いて演じられた、って。」
遠藤「ずっと聴いてました。」
森川「直前までずーっと聴いてて、はい、行きますよ、って。」
遠藤「で、日本語版、みたいな。DVDには入るといいですね。」
森川「オーディオコメンタリーみたいに?」
全編中国語吹き替えでもいいですよー。もちろん、森川さんで。響きが聴きたい。

・気を付けた点
森川「思いっきり日常からかけ離れた、みんなが想像できないような雰囲気にしよう、 って努力してます。生活感を出さないように。クールな感じで演じてます。」
遠藤「絵を見ると、声のイメージができるんですけど、 彼女に関しては全然わからなくて。ユージィンが、花鹿の声を、少年ぽくて少女ぽくて、 透き通ってるけどあたたかい、って言うんです。 それを考えちゃうとどんどんわからなくなっちゃうので、 そのとき思ったとおりにしてます。普通、声ってコロコロ変わるじゃないですか。」

・他の出演者たち
ふたりを取り巻くキャラクターの紹介。ユージィン、ルマティ、カール、寅之介。
森川さんは、立人以外もイケメン揃いなのが不満らしい。何かとケチをつけたがる。 (マ)もわりとそうだと思うが、年齢や立場が違うから気にならないのかな。
森川「なんでこんなにいい男たちなんですかね。 どっか欠点があったっていいじゃないですか。 顎が割れてたりとか、眉毛がつながってたりとか。」
そういうのが森川さん的「欠点」?(笑)
森川「完璧なのは、立人だけにしておいてください。」
遠藤「でもそれじゃ、タイトルが『花咲ける青少年』じゃなくなっちゃう。」
森川「そうですね。失礼しました。でも、なんで寅之介が入ってんの?」
小松「かわいいから入れよう、っていう、スタッフの想いです。」
森川「僕こないだ、『龍之介』って言っちゃいました。マジで間違っちゃって。」

・生花鹿・生立人
ふたりがそろったこの回では、生で掛け合いシーンを演じる。一応、 小松アナがこの場でお願い、という体をとってはいるが、出てきた台本は、色違いで、 綺麗に作られている(笑)。第2話から、花鹿と立人の掛け合い台詞を披露。
森川「いい言葉ですよね。『人類の半分は男なんだ』。聴きましたか、男。 これはちょっと、俺も後でメモしとこう。」
遠藤「19歳が言う言葉じゃないですよね。『愛の形はさまざまだ』なんて。」
森川「どこかで使ってください。」

・エンディング
小松「今日ここに来た、っていうのは、ケータイの……。 なんで俺はここで、アナログになっちゃうんですかね。」
森川「ブログでしょ?」
小松「ブログ。ブログに書かれます?」
森川「わかりました。書きましょう。」
遠藤「小松さんのことも。」

最後に、これからの役の見どころと、ファンにひと言。
遠藤「彼女は自由です。自分にも周りも正直で、いろんな人に会ったときも、 本当の気持ちしか言わないから、だからみんな心を変えていくんです。 なかなかできないことをやってのけているので、それを見てほしいです。 私も悩みに悩み抜いたキャラクターなので、どんなふうに成長していけるか、 自分でも楽しみなので、是非最後まで見てください。」
森川「立人的には、花鹿のゲームを、みなさんと一緒に見守って、 応援したいという気持ちがあります。ただ、立人も完璧な男のようですけど、 そこかしこで表情が変わったりするので、チェックしてください。 今回は『花咲ける青少年』の初のライヴなので、それを体験してくれた記念に、 是非僕たちと一緒にこの番組を盛り上げていってください。」

手を振りつつ上手に退場、小松アナが締めの挨拶をして終わり。

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