森川智之プライベート・コレクション
「Devil May Cry DVD発売記念トークショー」
- Devil May Cry DVD発売記念トークショー
- 日時: 2007年10月6日(土) 17:10〜18:20
- 場所: イベントスペース"WinPa"
- 出演: 森川智之(ダンテ役)、小林裕幸(スーパーバイザー)
- 司会: UPLIFT(伊平崇耶/アニメプロデューサー)
- ・概要
- WinPaは、「デス・ガンラジオ」の公録でも使ったが、かなり広めのスペース。
そこに、横15席で200席程度が用意されている。
当日開場前に、抽選で席番号を決めるのだが、結果的にほぼ満席。
ステージが高くないので、
出演者が座ってしまうと後ろの席からは見えにくくなるのだが、
今回の椅子は高めのスツールだったため、立っているときとあまり変わらない。
パイプ椅子だったときに比べれば、かなりよかったのでは。
舞台の後ろには大きなスクリーン。
開演前には「戦国バサラ2英雄外伝」のムービーが流れている。
トークの間も、アニメ本編からの映像が抜粋で流れ続けていて、
出演者もそれを見ながらトークできるように、モニターも用意されている。
実際に、トーク中に映像を見て話を振ったこともあった。
最初はステージ上には何もなかったが(テーブルはあったかな?)、
途中でスツールが出てきて、舞台下手側に出演者のふたり(森川さんが中央寄り)、
上手側に司会者が座る。
司会のUPLIFTさんは、アニメ版のプロデューサー。ラジオもやっているし、
手慣れた司会なんだと思っていたら、なんだかカチンコチンで、本人曰く、
男性の多いイベントは慣れているが、女性ばかりのイベントは初めてとのこと。
女性だって別に、取って食いませんて。目がハートになってるかもしれないけど。
意外にもゲームはそんなに得意ではないらしく、
そういう意味では、観客の大多数に近いポジションだったのでは。
当初告知されていなかった出演者、小林さんは、
ゲーム版「Devil May Cry」のプロデューサー(といっても、
「1」と「4」だけのようだが)。
森川ファンとしては、「戦国BASARA2」のプロデューサーとしても馴染みが深い。
特に最近は、イベント絡みもあって森川さんとの接触も多いらしく、親しげだった。
アニメ版のスーパーバイザーでもあり、制作段階からかかわっていて、
1話完結の構成や、外画を思わせるキャスティングなど、
いろいろなこだわりを見せてくれたようだ。森川さんのゲーム話でも、
自分のゲームをとても愛しているのがよく伝わってくる反応だった。
時間はあまり長くなかったが、けっこうたくさんしゃべってくれて、
なかなか面白いイベントだった。
司会も共演も、森川さんとは仕事上の付き合いはあるが、
そんなに個人的に親しいという感じでもないからか、作品がらみの話が中心で、
あまり脱線せず。
ひとつの作品について、これだけ深く語るのを聴く機会もあまりないので、
「Devil May Cry」というお洒落な作品だけに、落ち着いた、
スタイリッシュなトークショー、だったような気がする。その場にいるときには、
けっこう笑いもあったので、そんなふうには思わなかったのだけれども。
森川さんの印象は、「すごくよく勉強してきてる」(笑)。全話通して予習してきたり、
ちょうど購入した(きっかけは「BASARA」かもだけど)PS2で、
ゲーム版をプレイしてみたり。アニメの台詞やエンディングなど、
収録時に覚えているだけではなく、
トークのことを考えてチェックしてきたな、という感じ。
- ・森川さんの衣装
- 蛇皮模様の黒のショートブルゾン、前は開けている。黒のTシャツ、
ブリーチアウトのブーツカットジーンズ、Tシャツはインでベルトが見えている。
黒の靴。シルバーのペンダント、トップはクロス。左手首には、黒のバンドの腕時計。
右手首には、黒のベルトにシルバーの飾りの付いたブレスレット。黒縁の眼鏡。
髪はだいぶ伸びていて、後ろがハネていてかわいい。けっこう盛大なハネで、
SSDSのときには、ひよこのしっぽ、と思ったが、アヒルのしっぽみたい。
- ・オープニング
- 最初にUPLIFTさんが登場、薄暗いステージ上に森川さんを呼び出して、
薄暗いまま、「Devil May Cry 4」のムービーに。
終了後、舞台に出てきた森川さん、
森川「なんで英語しゃべってるんですか? 僕が、ほら、(自分を指して)しゃべる仕事。
ね?」
いやそれは、UPLIFTさんより、小林さんに言わないと(笑)。
で、椅子が3つ出てきて、もうひとり出演者がいるんだな、きっと小林さんだな、
と思ったら、まさにそのとおり。
客席だけでなく、ステージも薄暗いことに何か意味があるのかと思っていたら、
じわじわと照明が調整される。最初はステージが明るく、客席は真っ暗。
手をかざしつつ客席を覗き込んで、「何も見えませんね」というふたりの言葉に、
次第に客電もいい感じに。
森川「今日、ここに来る前に、全12話、観てきました。面白かったです。
1回ずつしか観てないので、帰ったらまた観たいです。」
- ・トーク
- トークの順序はめちゃくちゃ。思い出すままに。
もしかしたら他のコーナーで話したことも、混ざり込んでいるかも。
- オーディション
- UPLIFT「オーディションの話を最初に聞いたとき、
どんな感想だったか覚えてますか?」
森川「ゲームを知ってる人に、『Devil May Cry』だよ、ダンテだよ、
って言われました。すごいんだよ、って。ダンテ、日本語しゃべるのか、って。
それで、ああ、すごいんだな、って思いました。」
森川「オーディションのときは、設定資料とかいただくんですけど、
それをマイク前に置いて、なりきって演じました。」
UPLIFT「スタッフ側としては、森川さん以外にいない、って感じでしたね。
全員一致でした。監督なんか、自分のブログでオーディションの日に、
『ダンテが来た』って書いてましたよ。」
森川「オーディションの少し前から、髪をストレートにしたんです。
きっと予測してたんですね、髪が。」
- ダンテの好物
- スタッフが、ピザ(本物)とストロベリーサンデー(食品サンプル)をテーブルに。
UPLIFT「今、ステージ上がすごいピザの匂いで。」
森川「風邪を引いて鼻が詰まってるんですけど、それでも匂いますよ。」
森川「ダンテが1話で注文するピザは、生ハムとガーリックポテトミックス。」
UPLIFT「オリーブ抜きで。」
森川「僕はオリーブ好きです。」
UPLIFT「森川さんは何のピザが好きですか?」
森川「僕は、生ハムとルッコラのピザが好きです。」
UPLIFT「シンプルなのですね。」
UPLIFT「ストロベリーサンデーって食べたことあります?」
森川「いちごパフェならあります。ストロベリーサンデーはないですね。
サンデーとパフェって、どこが違うんですか?」
UPLIFT「僕は、ここの、(サンプルを取り上げて、
細長い容器の下のほうを指し)ここが違うんだと思うんですよ。
ここがあるのがパフェ、ないのがサンデー。これはパフェだと思います。」
- 制作秘話
- UPLIFT「キャストがすごかったですよね。」
小林「1話完結に、っていうのは、お願いしたんです。」
UPLIFT「それで毎回、ゲストが出て、それがそうそうたるメンバーで。
吹き替えみたいな感じでしたよね。」
小林「吹き替えは意識しました。」
森川「シドが。那智さんですからね。
那智さんといえば、『スペースコブラ』、僕は好きだったんで。
ダンテって、衣装が赤と黒だったりとか、コブラと共通するところがありますよね。
コブラはぺらぺらとよくしゃべるんですけど。」
小林「実はダンテは、コブラを意識してます。やるときはやるところとかも。」
小林「ゲームではなかった設定とかがアニメでは出てきて、
それが面白いところではあるけれど、ひとつひとつスタッフに確認されて、
それはゲームにはありませんから、いいんじゃないですか、とか答えてました。」
- 悪魔と人間は愛し合えるか
- 小林「あれのダンテの答えは、とてもゲームのダンテらしい内容でしたね。」
- トリッシュとレディ
- 森川「『Devil May Cry』は女所帯なんですよね。僕と大塚さんだけで。」
UPLIFT「森川さんとダンテは、似てるとこ、ありますか?」
森川「あんなに借金はないと思います(笑)
。あれは、レディにいいようにされてるんじゃないかと思いますよ。
きっとダンテは、数字に弱いんだと思うんですよ。
で、レディに、こうよ、って言われると、そうかな、と。」
UPLIFT「そういうところは森川さんと違う?」
森川「……え?」
小林「レディはトリッシュを悪魔だと思ってて、ま、トリッシュは悪魔なんですけど。
トリッシュはそれを面白がってる感じなんですけど。女の戦いって、すごいですよね。
女同士が殴り合うんですよ。」
森川「髪の毛引っ張ったりね。髪や服を攻撃されるとカッとなるところとか、
面白いですね。女の戦い、って感じで。」
小林「そこにダンテが来合わせるんですよね。」
UPLIFT「トリッシュとレディは、どちらが好みですか?」
森川「好み? トリッシュとレディ? どっちも怖いですね。
(ちょうどカフェのシーンが画面に映る。ウエイトレスを指し)彼女がいいですね。
シンディ。ローラースケート履いてるんですよ。アメリカンな感じがいいですね。」
- スタジオ
- 森川「スタジオが広いんですよ。この会場ぐらいある。」
UPLIFT「だから、寒いんですよね。」
森川「遠赤外線のストーブがいくつか置いてある。そこにいつもいるのは、
僕と大塚さんと福圓。福圓はいっぱいいっぱいだし。台詞多いからね、パティは。」
- モリソンといえば
- 森川「大塚さんが、俺の役、これからどうなるのかな、って言うんですよ。
出番は少ないし。だから、きっとリベリオンより大きな剣を使って、
大活躍するんですよ、って言っていたら、最終回でしたね。」
UPLIFT「僕も、大塚さんとそういう話をして言葉を濁してから、話してません。」
- ・質問コーナー
- 入場前にアンケートと合わせて、観客からの質問を募集していた。
質問が読まれた人には、サイン入りポスターをプレゼント。
- 森川さんとダンテは髪形が同じですけど、髪キャスですか?
- UPLIFT「監督にとっては、そうみたいですね。」
- 悪魔のお祓いとかしましたか?
- 小林「『Devil May Cry』はファンタジーですから。やってません。」
森川「たまに、そういう作品でお祓いすることあるんですけど、
途中参加で自分だけお祓いしてない、ってこと、ありますよね。
でも、今までそういう現象に遭ったことはないですね。
スタジオ行ったら、マイクの前にお札が貼ってあったことはあります。」
- このアニメに出演してうれしかったこと
- 森川「久しぶりのひとり主人公ですしね。こういう寡黙でカッコいい主人公、
ずっとやりたかったんですよ。昔やらせてもらったことはありますけど、
あの頃は若かったですから、なかなか思うようにできなくて。
今ならできるので、もっともっとやりたいです。」
- アニメで印象に残ったこと
- 森川「エンディングがいいですよね。及川リン、『I'll be your home』。
エピローグがあって、その後入るんですけど、その入り方が。」
UPLIFT「回によって違うときがあるんですよね。
(DVDの)1枚目にはないけど、2枚目以降にはありますから。」
- ダンテの台詞で、実生活では使えないなと思ったもの、
使ってみたいと思ったもの
- 森川「そういう意識で台詞を読んでなかったから。」
森川「『こんなにいい男が他にいるか?』って台詞があるんですけど、
それはいつか言ってみたいですね。でも実際の僕はあがり性なんで、
きっと声が高くなっちゃうと思うんですよ。(と、高い声で言う。台無し(笑))」
森川「ビンゴ、とかはよく言いますね。打ち上げとかで。
(テンション高く)ビンゴ、ビンゴー!!」
小林「(ぼそっと)そんなダンテ、見たくない…。」
UPLIFT「ビンゴ、強いですか?」
森川「弱いです。」
UPLIFT「僕は最後まで開かないんですよ。」
森川「僕はどんどん開くんですけど、揃わないです。」
UPLIFT「すぐにリーチになって前に出るけど、ずーっとそのまま、
ってクチですね。」
森川「前で座ってますよ。」
- PS2を買われたそうですが。
- UPLIFT「この質問、すごく多かったんですけど。」
森川「小林さんに、買い替え需要もあるから、今PS2を買ってもおかしくないですよ、
って言われたから、さくらやに行って、PS2を買ったんです。
店員の女の人に、『プレイステーション2をください』って。
『プレステ2』って言えばよかったんですけど。そしたら、どうも、
僕だってわかったみたいなんですよね。ゲームの仕事とかやってるから、
ゲーム機買うんだろうな、って思ったんだろうけど。」
森川「『お色はどうなさいますか』って訊かれて。
そう訊かれることは考えてなかったんで、色? 色って? って。
スタジオとかで見せてもらったのは、とか思い出して、黒で、って。」
森川「そしたら、『メモリはどうなさいますか』って。僕の中には、
そんな質問はなかったんで、メモリって何だ?とか思って。
どう言ったらいいかいろいろ考えてたら、ぽろっと出てきたのが、『今日はいいです』。
後で小林さんに訊いたら、メモリは必要みたいですね。」
UPLIFT「最近買ったんですか?」
森川「先月。」
森川「『Devil May Cry』の『1』を買ったんですよ、僕。」
小林「買ったんですか? 難しいですよ。」
森川「ここに来る前に、ワンプレイやってみました。どのボタンを押せばいいのかな、
で、40分ぐらいかかりました。でも、杖?、取りましたよ。」
小林「杖? ソードですか?」
森川「ソードはもらいました。」
小林「刺されて。」
森川「刺されました。ちっちゃい、虫みたいなのが出てきて。」
小林「ああ、あの、踏みつぶすやつですね。」
森川「え、踏みつぶすんですか? 一生懸命撃ってました。」
小林「撃ってもいいんですけど。」
森川「僕のダンテは、いつも、あちこちから血を流してるんです。
いつの間にか取り囲まれて。で、ガクッと膝をついて。」
小林「ゲームオーバーですね。」
UPLIFT「僕は、イージーモード設定しました。」
森川「僕も設定済みです。」
小林「あれは、最初のクモにやられると出てくるんです。」
UPLIFT「屈辱的だな、と思ったんですけどね。」
森川「僕は全然、屈辱的とか思いませんでした。」
- ・告知
- DVDシリーズの宣伝に続いて、ドラマCDの発売決定を発表。
森川「今度は、絵がないんですよね。」
小林「好きなようにできますよ。」
森川「寡黙な主人公で、ほとんど台詞がない、なんてことのないように、
お願いします。」
UPLIFT「ずっとモリソンがしゃべってたりして。」
小林「2枚あるんで、1枚目は真面目に、2枚目はお遊びで、
っていうのを考えてます。」
- ・プレゼント抽選会
- ポスター、クリアファイル、テレフォンカード等をサイン入りで。
座席番号で抽選。
森川「今どきテレフォンカード。公衆電話探すのもたいへんですよ。」
さらに、スペシャルプレゼントとして、アニメのスタッフジャンパー。
でも、サイン入り。着られないじゃん(笑)。
1名だけなので、ジャンケンで決めることに。
全員と森川さんがジャンケン(負けとあいこはNGの一般的な方式)するのだが、
数が減ってきたところで、全滅させて落ち込むこと数回。
そのたびに座り込んでがっくりする森川さん。
UPLIFT「ジャンケン、強いんですか?」
森川「弱いですよ!!」
何回やっても全然決まらず、
森川「君たちは、そんなにずっと俺とジャンケンをしていたいのか!!」
もちろん会場は、賛成の大喝采。(笑)
これで決まらなかったら、残った人どうしで、というギリギリで、どうにか決定。
- ・挨拶
- 小林「僕が(ふだん)大阪にいるとは思われてなくて、
東京だと思われてるんですけど。
カプコンは大阪の会社なので、大阪でゲーム作ってます。」
森川「僕も、『ストリートファイター』で、大阪に行って収録しました。」
UPLIFT「リュウですね。」
小林「『昇龍拳』の。」
森川「第11話、最後の予告で、ダンテが言う台詞があるんですけど、
『始まりがあれば終わりがある。それがルールだ』。」
最後まで、正しく作品の台詞で締め、そこここにカッコいい台詞もちりばめた、
とても作品イベントらしい、ファン冥利に尽きるイベントだった。
トップページに戻る
Copyright(C)1998-2014