森川智之プライベート・コレクション

「ベルセルク」
エンジョイ&エキサイティングフェスティバル


「ベルセルク エンジョイ&エキサイティングフェスティバル」1998・8・28
日時: 1998年8月28日(金) 17:10〜19:50
場所: 有楽町よみうりホール
主催: 白泉社
出演: 三浦建太郎(原作者)・平沢進(音楽)・森川智之・白鳥由里、他

今回のイベントについては、 「HEAVEN'S DOOR」の会報に「森川さんが司会をやる」という情報が載り、 ファンは頑張って応募したりしたものだが(「ヤングアニマル」掲載の応募券で応募、 500組1000名招待)、本当に森川さんが出演されるものやら、いっさい情報が流れない。 会場に到着しても、何も書いてない。
「ドタキャンだったらどうしよう、途中退出が増えるかも」という心配をよそに、 我らが森川さんが、ちゃんと司会を務めてくれました。
「テーマのある」「構成がしっかり決められた」イベントの司会、ということで、 羽目をはずすこともなく、とても真面目に進行されて、 いつもの爆笑トークが聴けなかったことがちょっと残念かな。 そういう意味では、当初心配したように、相方不在で場が持たずに苦労する、 といったことはなく、淡々と進められていました。

たいへん申し訳ないのですが、ほとんどオペラグラスで森川さんばかり見ていたので、 隣にいらした三浦建太郎先生くらいまでしかマトモに見ておりません。 白鳥さん、ごめんよー。

オープニング
入場に時間がかかったため、少し遅れて17:10頃開演。
舞台奥には大きなスクリーン。 イベント中、この大画面を用いてアニメの画面などが流れる。
オープニングは、イベント用特製編集。ナレーションを森川さんが読む。 たぶん、録音ではなくて、ナマではないかと思われる。 が、間違えないから、確信が持てないんだよなあ。
アニメでは石塚運昇がやっているオープニングのナレーション (ベヘリットを持った手の絵をバックに「この世には〜」)もあり、 あれを森川さんの声で聴けるなんて、ラッキー。

アニメ上映
第1話「黒い剣士」を上映。

司会登場
司会をつとめるのは、グリフィス役の森川智之と、シャルロット役の白鳥由里。
森川さんの衣装は、黒のタンクトップに、 シルバーグレーの地模様地と濃いグレーの無地の2種類をカットで切り替えた、 薄手のジャケット(身頃と袖口がシルバーグレー、襟と袖が濃いグレー)、 前は止めている。黒のパンツ、黒の底の厚い靴。 「おまえらのためだろ!第8弾」(in神戸)での、夜の部と同じ衣装。 いつものようにオレンジ色の頭(目立つ)に、眼鏡。
白鳥さんは…紫色の丈の長い上着に白いスカートだったような…ごめん。
立ち位置は、森川さんが下手(向かって左)側、白鳥さんが上手側。 ここでも森川さんは、この位置ほうが落ち着くのかしら。

森川「ここに来るとき、小さいエレベータに乗りませんでした?」
白鳥「乗りました、乗りました」
森川「畳一畳くらいの小さなエレベータでね」
白鳥「一畳もないんじゃないですか。半畳くらい」
森川「入り口も、古い、あのガラガラっていう檻みたいなやつでね。 スタッフに案内されて乗ったんですけど、ここ、7階でしたっけ? 5階くらいで止まって、閉じこめられました」
白鳥「閉じこめられたんですか?」
森川「また動き出したんで、よかったんですけどね」

このふたりが司会、ということで、アニメについてちょっと裏話。
森川「シャルロットは、オーディションだったの?」
白鳥「いえ、オーディションじゃなかったんですよ。ご指名で」
森川「『ベルセルク』に白鳥が来る、って聞いたとき、あ、パックかな、って」
白鳥「いやあ、ちゃんと、お姫さまなんですよ」
森川「どうでした? 王女さま、っていうのかな、そういう役やって」
白鳥「最近お姫さま役からちょっと離れていたのでね。ちっちゃい役ばかりで」
森川「僕はね、オーディションだったんですけど、みんな知らないでしょうけど、 最初はガッツで受けたんですよ」(この話、この春から3度目だ(笑))
白鳥「うん。私も、森川くんが出てる、って聞いて、じゃ、ガッツだろうな、って」
森川「ゾッドに会うまでのシーンのセリフを集めたのを読んでたんだけど、 監督さんとか、みんないてね。 『違うなあ』とか言われて、いろいろ演技を変えてやってたんだけど、 『こっちの、このグリフィスっていうの読んで』って言われて」

ベルセルクアフレコ
せっかく森川・白鳥がそろったから、ということで、その場でアフレコをやる。 第10話「貴きもの」、グリフィスがシャルロットに、噴水の前で夢を語るシーン。
森川「僕たちね、これ、ぶっつけ本番なんです。リハーサルやってないんですよ」

森川「ここはね、ガッツがグリフィスに頼まれて、第二王位継承者の、ユリウス伯、 彼を暗殺しに行って、見られたからとかわいいアドニスをひと突きしてしまうんですね。 その首尾を、グリフィスに報告に行って、キャスカに止められる。 そして、聞いてしまうんですよ」
白鳥「それを聞いて、ガッツが悩むんですよね」
森川「そう、このまま鷹の団にいてもいいのか、って」
白鳥「なんか、私たち、こんな話してて逃げてませんか?」
森川「では始めましょうか」
ふたりとも位置に着く(左袖付近に森川、右袖付近に白鳥)が、ものすごい大画面。
森川「ちょっと、いつもと違って画面が大きすぎて、不安ですね」
白鳥「これ、間違えたら、止まるんでしょうか、流れるんでしょうか」
森川「流れると思いますよ」
白鳥「え、流れちゃうんですか」
森川「君が、シャルロットから話し始めるんだからね。 君が出をトチったら、ワンカットずつ後ろにずれて行くからね」
白鳥「口と微妙にずれてしまっても、ごめんなさいね」
森川「でないと、録音したのを流しているんじゃないか、って思われるからね。 ちょっと意図的に口と少しずらして行きましょうかね」

画面は、グリフィスのもとに行こうとしたガッツがキャスカに呼び止められ、 傷の手当をしてもらうところから始まる。まだふたりの出番ではない。
森川「ここは、まだですね。緊張しちゃいましたよ」

アフレコ開始。一度録ったシーンとはいえ、それは1年近くも前。 リハーサルなしであれだけタイミングも合わせてセリフが言えるなんて、すごい。 特に出だしは、噴水が映っていて、顔はないカットからシャルロットのセリフが始まる。 森川さんが「ワンカットずつずれる」と言った意味がよくわかる。 白鳥さんは途中ちょっとトチったのがわかったけれど、森川さんは全然間違えない。 少なくとも、聴いているほうにわかるような間違いはない。
時間にすると、ふたりだけの会話のシーンは4分ちょっと。 でも、アフレコしているふたりを見ていると、もっと長かったようにも思える。
この夏、連続での生グリフィス(8/2の「おまえら」でも、 第19話のシーンを舞台で再現した)に、森川ファンはくらくら。(笑)

森川「画面が大きかったからね。 画面のこのあたり(と右上のほうを指す)が口だと、何にも見えませんね」
確かに、グリフィスの顔が右上のほうにあったときには、口と合ってなかった。
森川「さ、これが終われば、もう後は怖いものはありませんからね」

インタビュー
原作者・三浦建太郎登場。舞台には椅子が4つ、三浦先生を中心に3人が座る。 いちばん右の席が空いている。

森川「先生は、アニメについて、どう思われましたか?」
三浦「最初は、ずいぶん不安というか、迷ったんですよ。アニメにすることに。 でも、第1話の絵を見て、あ、これは大丈夫だ、 もうどんどん好きなようにやってください、っていう感じで」
森川「業界でも評判なんですよ。 『ベルセルク』見てるよ、っていう人、多いですよ」
森川「声については?」
三浦「声に関しては、高橋監督に一任したんですよ。餅は餅屋、っていうかね。 やっぱりわかってる人のほうがいいだろうな、と思って」
森川「グリフィスは?」
三浦「グリフィスは、ああいう線の細いキャラクターですからね、 女性がやるのかな、と思っていたんですよ。 だから、こんなに男らしい声の人がやっていいのかな、と」
森川「グリフィスもね、ああいう細いキャラクターですけど、3年前、とか、 あるじゃないですか。あの頃は、ガッツよりも優位にいて強いんですよ」
三浦「ガッツ役の林さんも、少年のときと声を変えて演技している、って聞いて、 すごいなあ、って思いました」
森川「僕、紀伊国屋行ってね、原作買って来て勉強しましたよ。 さすがに路地裏のシーンは、僕、やってないんですよ。高山みなみさんが」

その他、ベルセルクに関する質問など、いろいろ。 「これからのベルセルクの展開」という話から、ゲームになる話に。 ゲームの製作をしているアスキーの杉山某氏がステージに登場。
ゲームは、「来年の寒い頃」「RPG仕立ての格闘アクションで」、とのこと。 新キャラも登場するオリジナルストーリーを、三浦先生が描く。現在、絵コンテを 描いているところ、という。
森川「確か、先生、全部自分で描かれてるんですよね」
三浦「え、アシスタントが3人いたんですけど、2人ほど辞めてしまいまして、 今は1人なんです。だからすごくたいへんです」
森川「大丈夫なんですか、そんなに仕事増やして」
三浦「大丈夫なんですかねえ。ま、がんばります」
会場から、ゲームに対する意見などを募る。「格闘だけのモードもつけて」 「うんと怖い話にしてください」などなど、希望が出る。
森川「今のうちですよ。言いたいことがあったらどんどん言いましょう」
白鳥「そこらへんにあるものがそのまま武器になるといいですね」
森川「そこにあるものを壊して破片を武器にするとか」
杉山「できるといいですね」
白鳥「私、絵は描けないんで、 『がんばってください』って言うことしかできないんですけど」
森川「僕もね、声はどんどん入れますから。どのあたりなんでしょうね。 蝕より後なら、僕、鳥になっちゃってますからね」
白鳥「ええもう、シャルロットも闘いますから。 シャルロットは出て来なくても、別のキャラ、パックでも」
森川「自分で言ってるじゃないか」
来年の寒い頃発売予定、暖かくなってしまったらごめんなさい、とのことでした。

第一部エンディング
森川「この後休憩をはさんで、平沢進さんのミニライヴです。確か先生は、 大ファンなんですよね、平沢さんの。BGMにかけながら描いてらっしゃるとか」
三浦「ええそうです」
森川「僕、サントラ持ってますよ。白鳥は、持ってる?」
白鳥「持ってません」
森川「いけませんねえ。外で売ってますから、買ってください」
白鳥「はい。後で、外で買います」
以上で第一部終わり。18:20。

平沢進ミニライヴ
第二部、18:35開演。
挿入歌で始まり、全部で20分ほどのミニライヴ。これを目当てで来た人も多そう。 バックには、アニメのシーンからの抜粋が流れる。

質問コーナー
マイクを持った司会のふたりと、ヘッドセットをつけた三浦先生登場。
森川「先生、どうしたんですか? 影響されたんですか?」
平沢進がヘッドセットをつけていたので。格好だけではなく、ちゃんと入るらしい。
第一部では森川さんのジャケットの襟が折れていたが、直っている。

白泉社の「ヤングアニマル」編集部、「ベルセルク」担当の島田某氏登場。 やっぱりヘッドセット、手には入場時の招待券を入れた箱を持っている。
発売になったばかりの「ベルセルク」単行本第16巻の宣伝。 14巻で終わった「鷹の団編」に続いて、「ロストチルドレン編」も完結。
森川「僕も買いました。16巻」
島田「買ったんですか? 言ってくれれば送ったのに」
森川「是非読んでください。でも16巻だけだと、話がわかりませんからね」
島田「そうですね、15巻がないと」
森川「ベルセルクはね、僕は全部そろえてますよ。白鳥は?」
白鳥「持ってません。外で買います。ツケはきくかしら」

森川「これから質問コーナーなんですけどね。 本当は、後ろで、どの質問に答えるか選んで来よう、と言っていたんだけど、 それではもしかしたら答えやすい質問だけ選んでるのでは、と思われると心外なので、 この場でランダムに選んで答えよう、ということに」
質問は、入場時に渡す招待券の裏に、書く欄があった。 三浦先生が選ぶが、白紙のものばかり。島田さんが選ぶとちゃんと書いてある(笑)。 せめて書いてあるものと白紙のものくらい分けておけばいいのに。
「この後のアニメの予定は?」には、「今のところありません」。会場の残念そうな声に、 森川さんも、「是非作って欲しいですよね。あのクオリティのままで」。
「妖精族に性別はあるんですか」「パックの友だちが出て来る予定は」 「ガッツに仲間ができるという話だったのですが」などなどの質問が続く中、 「先生はホモだという噂を聞いたのですが」「ガッツはクセ毛なんですか (森川さん曰く、最初ガッツはクセモノなんですかって読んじゃったよ)」、など、 ぶっ飛んだ質問もまざりつつ、質問コーナーも終了。

プレゼント
入場時、抽選で決められた座席番号で、抽選会。抽選箱から引くのも三浦先生。 「また白紙だったりして」などという冗談も。プレゼンターも三浦先生。
景品は、「ベルセルク」香港版(「烙印戦士」)[2名]、台湾版(「烙印勇士」)[2名]、 イタリア版[1名]、タイ版(エッチなシーンは全部カットらしい)[1名]、 500ピース・1000ピースジグソーパズルセット[2名]、ベルセルク福袋[3名]、 アニメ台本25話セット[1名]、に、なぜか「ももいろシスターズ」原作セット[3名]、 の計15名にプレゼント。
会場中で三浦先生とジャンケンし、勝った人ひとりに、 サイン入り書き下ろし原画(ガッツ)とアスキー特製ベヘリット(でも赤じゃない)のセット。 のはずが、ジャンケンを続けるうち、全員負けてしまう。 「さっきまで残っていた人はもう一度」という森川さんの言葉に、 会場から盛大なブーイング(笑)。再度全員でやり直す。
そしてさらに、座席シート裏に「あっぱれパック」シールが貼ってあった人には、 書き下ろし原画(グリフィス、キャスカ、シャルロット、ジュドー、 なので4名)にベヘリットのセット、「毒パック」シールが貼ってあった人9名には、 サイン色紙と駅貼りポスターのセット、が当たりました。

エンディング
三浦建太郎の挨拶の後、「ヤングアニマル」編集長の挨拶があって、幕。
終演は19:50頃。

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