アニメイト三宮店と同じビルにある広めの会議室に、椅子を並べて用意して、
そこに一度みんなを集める形の握手会。予定は100人だったのが、
問い合わせがとても多く、急遽200人に変更になったらしい。
大阪から、イベント専門の(?)スタッフが出張してきて、仕切っている。
なんと、森川さんは、声優生活17年目にして、初めてのサイン会なんだとか。
ファンのひとりひとりと握手をする、という機会は、
以前の「おまえらのためだろ!」の客出しのときとか、
他のイベントの最後にもなかったわけではないが、
こういう形での「サイン会」がメインの企画は、生まれて初めてだったらしい。
少なくともここ数年では覚えがなかったし、珍しいな、とは思っていたが。
スタッフからの情報によれば、緊張していたとか。本当?
開会10分前に、アニメイト三宮店の店長さんから、「前説」あり。
関西ノリのトークで注意事項が述べられるが、
森川さんだけでなくファンも慣れていないのか(笑)、戸惑いを隠せない。
サイン会って、こんなもんなんだ。
でも、すぐにペースをつかみ、反応も返るようになる。
同じ注意事項でも、話し方によって、素っ気なくもなれば、面白くもなるのは、
「おまえらのためだろ!」や「けんじゅうトークライヴ」の前説でも経験済み。
「森川さんは、この後、お仕事があります。あまりに時間が延びてしまうと、
仕事に行けなくなったり、途中でやめないといけなくなったりするので、
ひとりであまり長く話し込むことはご遠慮ください。」
文字で書くと、ごく普通のことしか言っていないのだが、
それが話術というものなのだろうか。
たったこれだけのことでも、笑いが起こるほど。
事前に、CD等にサインしてくれるという情報が流れたらしいが(知らなかった)、
それはもちろんなし。サインした色紙を用意してあり、それを渡しつつ、
握手してくれる、という形。でも、その代わり、というわけではないが、
全員に名前を入れてくれることに。
つまり、200人分の「○○さんへ」をその場で書くわけだな。
会議室に入って、森川さんの登場を待つ間、会場に流れていたのは、
「GARDEN OF EDEN」。「JOLLY ROGER」じゃないんだ。なんでだろう。
12:00ちょうどに、森川さん登場。衣装は、黒地に白の粗い間隔の水玉、
それに赤に近いオレンジ色のガーベラが散った柄の長袖シャツ。
前はきちんと止めているが、開襟シャツの襟元に、インナーは見えない。
襟開きの大きなタンクトップか、もしかしたら素肌?(笑)
グレーのように見えるジーンズ(太もも辺りにポケットあり)。
靴は見るの忘れました。ごめんなさい。そして、サングラス。
森川さんの希望(?)により、サイン会だけでなく、
特別にトークの時間も用意してくれている、とのこと。
といっても、10分だけ。200人にサインして握手して、を、
2時間程度で終わらせる予定だから、それが限度なんだろう。
部屋に入って、自分の席の後ろに白板を見つけた森川さん。中央には、
このサイン会のチラシ(「JOLLY ROGER LIVE DVD」の写真を使ってある)が張ってあるが、
ものすごくうれしそうに、その場にあったマーカーを取り、
「はい、よく見るように」と先生になりきって、チラシの向かって左側に、
大きく「帝王参上」と板書。反対側にも文字を書き始めたので、
「夜露死苦」とか書くかと思ったよ(時代遅れな(笑))。
実際には、「神戸大好き」。なんか、急にかわいらしくなった感じ。
トークの途中、遅れて入って来た人がパラパラ。その人たちに、いちいち、
「遅刻だね」「先生に言うことはないのか?」と、学校の先生モードを楽しんでいる。
JRで人身事故があり、電車が遅れたらしく、中のひとりがそれを申告すると、
「わかりました、遅刻にはしません」。
インターコミュニケーションズ「ヤバイ気持ち」「学園祭はスキャンダル」の発売記念、
ということで、宣伝を兼ねたトークが中心。
もちろんそれだけでなく、前夜の神戸での話等を混ぜる。
「これが終わってから、観光に行きますから」という言葉に、会場はザワザワ。
森川さんは、何か悪いことでも言ったのかとびっくりたらしく、身を乗り出して、
「え? どうしたの?」と、不安げに問いかける。
前説で「この後は仕事」と言っていた、ということが伝わると、
急に、「観光も仕事です」。結局、観光地で森川さんを見かけたら、
手を振ってやってください、ということが言いたかったらしい。
何から連想したのか(ラジカセ? チラシの自分が歌っている写真?
それとも、片手に持ったワイヤレスマイク?)、
トークのの最後に、「それでは1曲聴いてください」。
当然、会場からは大拍手と「歌って」コールが起こるが、
「歌わないよ」と、笑いながら大あわてで否定する場面も。
かっきり10分のトークの後、順次サイン手渡し&握手会。
ひとりずつの名前を色紙に書き、立ち上がって色紙を渡して、
しっかりと握手してくれる。もちろん、
その短時間で自己主張できた人には、その希望を楽しそうに叶えてくれたらしい。
ファンにとっては、直接森川さんに接することができる、というのは、
とても貴重で素敵な機会なのだが、森川さんのほうも、
生のファンの声を聞くことができ、喜んでいる様子を目の当たりにできる、
ということが、うれしいと思っていてくれるのではないだろうか。と信じたい。
終わった人から順次、外に出されてしまったので、
200人全部が終わるのに、どれぐらいかかったのかはわからない。
でもあのペースだと、2時間でもキツかったのではないかなあ。