森川智之プライベート・コレクション

「劇場版アクエリオンBlu-ray発売記念 "神話的星誕祭"」


「劇場版アクエリオン-創星神話篇&壱発逆転篇-Blu-ray 発売記念トークイベント "神話的星誕祭"」
日時: 2008年12月13日(土) 14:00〜15:03
場所: アニメイト池袋本店9階イベントスペース
出演: 河森正治監督、寺島拓篤(アポロニアス役)、森川智之(トーマ(頭翅)役)
司会: あっちん(メディアファクトリー)

森川さんの衣装
黒シャツ、前身頃に黒のエナメルで文字(アルファベット)が書いてある。 前は開けている。インナーは、 黒にシルバーの発泡プリントのようなもの(丸形を並べているが、鋲ではないと思う。 鋲だと重たすぎる)で、スカルやら剣やらの模様をべったり描いてあるタンクトップ (「B's LOG」2009/2月号のインタビューで着ているのと同じもの)。 カフスはしっかり留めていて、そのカフスの下の左手首に、黒いベルトの腕時計。
ペンダントは細くて大きめのクロス、キリストが付いている。黒のストレートパンツ、 黒の飾りのいっぱい付いたブーツ(よくステージで履いている、 後ろにも飾りがぶら下がっているやつ)。黒縁眼鏡。

オープニング
会場に集まった観客はみんな、「天翅族」という設定らしい。 司会のあっちんさんは、アクエリオンのオフィシャルブログも書かれている方で、 アクエリオンについてもいろいろなこと(設定とか)も知っているので、 そこここにアクエリオンの世界にからめた言葉で説明したりする。
「みなさんの盛大な翅の響き(拍手の音)でお迎えください」と、 ふたりの大天翅とひとりの神が呼び出される。河森正治監督、 寺島拓篤(アポロニアス役)、森川智之(トーマ役)の順で、会場後ろの控え室から、 客席の横を通って登場。立ち位置はこの順に上手から。いちばん下手に司会。
河森「天翅がこんなにたくさん集まったのは、初めてですね。 アトランディアはそろそろ滅びるかと思ったんですけど。」
寺島「ここを新しいアトランディアにできるんじゃないですか。」
河森「ネオアトランディアになりますね。」

今回のイベントは、「劇場版アクエリオン」のBlu-rayディスクを買って参加、 という説明がされる。
森川「これだけBlu-rayプレーヤを持ってるってことですよね。僕は持ってない。」
寺島「僕も持ってないです。」
会場はざわざわと落ち着かない。 そのうち、「プレーヤ持ってなくてもディスクは買えます!!」の声が上がる。 そこで会場に「Blu-rayレコーダ持ってる人」と訊くと、 パラパラと数人(?もしかしたら1〜2人かも?)の手が挙がっただけ。
河森「心の目で観られますよ。」
寺島「ディスクをじーっと見てれば観られます?」

劇場版ダイジェスト
ステージには椅子(観客と同じもので、ハイスツールではない)が用意されていて、 出演者達はそれに座る。まずは、劇場版のダイジェスト映像を観ながら 約20分。 みんなでその場で思い付いたことを話す、オーディオコメンタリ状態。
河森監督は当たり前として、寺島くんがいろんなことをよく知っている。 彼は、Blu-rayに収録されているオーディオコメンタリにも、 監督やプロデューサたちに混じって参加している。 森川さんはそれを聞いて、ふうん、という感じ。

司会のさらに下手に、大画面のモニターが用意されていて、 それに映像が映し出されている。ただ、いくら大画面とはいっても、位置が低く、 ステージ上の人たちも屈んで覗き込む高さ。 客席の頭ぐらいが、画面のいちばん上あたり。 ということは、平面の客席からは、前の人の頭越しに観ることはできない。 このイベントスペースには、立派なスクリーンが用意されているんだから(以前、 檜山さんの20周年CD発売記念イベントのときに、 森川さんが踊り回った映像が大きく映し出された(笑))、それを使えばよかったのに。 スクリーンの映像を観るには、ステージ上から人がハケないといけないから、 駄目だったんだろうか。
モニターの低さが出演者たちにも気になったのか、
寺島「後ろの天翅さんたちには見えてるんですかね?」
会場からは当然、「見えません」の声が。 たぶん何の問題もなく見えたのは、最前列の人だけではないかと思う。
森川「天翅だから見える!!」
寺島「えっ? テレパシーで? ぼやーっと頭の中に映るんですか!?」

オープニングの映像で始まり、トーマが「覚えているかい?」としゃべり始める。 それに「覚えているよ」と返す森川さん。
森川「テレビシリーズでも、こんなにしゃべったことないですよ。」
河森「大画面のためには、トーマ様に語っていただかないと、と思って。」
寺島「僕、当分しゃべらないですよ。アポロにしてもアポロニアスにしても。」

ピエールたちのトーマへの攻撃を、オトハがかばって相討ちになる場面。
森川「ご苦労。」
寺島「ええ〜? あー、そんなこと言わないで。冷てぇ。 ご苦労、って思ってたんですか? ここで?」
森川「オトハはトーマにベタ惚れでしたからね。」

そしてクライマックス、聖なる翅の交わりのシーン。
森川「これは、みんなで観ていいんですかね。」
寺島「すみません、トーマ様独り占めしたみたいで。」
森川「母親になった気分でしたよ。」
新しい神の誕生を待つ天翅族たち。
森川「ヨハネス様が待ってるんですよね。」
寺島「孫ができた気分ですよね。母方の父ですから。」
でも、アポロニアスが選んだのはセリアンのため、悲しい結末に。 トーマが「あの女がー!!」と叫ぶ。
森川「今、台所から包丁持ってきましたよ。」
なんだかそこらの2時間ドラマみたいなんですが(笑)。いや、本質はそうなのかも。

人の内なる獣の形
天翅族の翅は人間の願望を引き出す、という設定にしたがって、 出演者たちの「人間の姿の願望」を暴露してもらおう、というコーナー。 司会が白い羽根を用意してきていて、それぞれに1本ずつ渡し、それを刺して語る、 という趣向。
司会「トーマ様からかっぱらってきました。」
森川「3本も? 抜きすぎだよ。」

まずは寺島くん。羽根を耳に刺すと、「お金欲しい〜」。
寺島「大きいものは買ってないけど、ちょこちょこ買っちゃうんで、 年末でお金が必要なのに、今月、もう赤字です。」
森川「たいへんだね。話に乗るよ?(笑)」
寺島「お金の相談ですか? 先輩!!」
森川「血液型、何型?」
寺島「B型です。」
森川「ああ、やっぱり。B型の人は、考えないでポンポン買っちゃうんだって。 こないだ電車のニュースで、血液型で見る貯蓄のタイプ、ってのやってた。」
寺島「B型は絶対、貯金下手くそですよ。」

そして森川さんは、隣のあっちんさんに羽根を刺そうとする。
寺島「どこに刺すつもりですか。あっちんさんの願望を暴露するんですか?」
森川「どんな願望が出てくるのかな、と思って。」
自分の頭に羽根を刺す森川さん。
寺島「あ、戻った」。
森川「(トーマのしゃべり方で)返してもらおう。」
森川さんの願望は、「温泉に行きたい、プラーナの湯に入りたい」。
寺島「さっき入ってたじゃないですか。」
確かにさっきのダイジェストで、トーマがプラーナに浸かっているシーンがあった。
森川「元気になりそうですから。1年の疲れを落として、ゆっくり休みたいです。」
司会「今年、たいへんだったな、っていうのはどんなときでした?」
森川「たいへんだった……。毎回たいへんです。」
寺島「生きるってたいへんですよね。」
森川「アクエリオンのメンバーで行きたいですね。混浴で。」
劇場版で併映だった「壱発逆転篇」が温泉混浴ネタで、それに触発されたのか、
森川「飛田さんと小野坂に歌ってもらって。阪口大助が、湯あたりしちゃってね。」
寺島「杉田さんだけ、おかしいことになってるんじゃないですか。 入らないで、うろうろ歩いてるかもしれませんね。」

監督が刺したのは盆の窪。監督の願望は「旅に出たい」、とのこと。
司会「旅に出ると作品が生まれるんですよね。」
河森「旅に出ないと作品は生まれない、って言ってるんですけどね。」
これ以後、監督に対するキーワードは「旅に出る」に。

最後に手に持った羽根を見て、
寺島「これ、どうしましょう。」
森川「返してもらわないと。ハゲちゃうよ。」
3本の羽根は、無事司会の手に回収された。トーマ様の頭に戻ったかどうかは不明。

質問コーナー
観客が入場時に書いた質問を、ランダムに選んで答えるコーナー。

トーマ様が幸せだった頃のDVDは出ませんか。
河森「描いてみたいですけど、綺麗すぎて、予算が足りないかも。 ちょっと大気圏の上空までデート、とかですからね。」
寺島「宇宙まで旅に出ないと。」
河森「そうしたらやりましょうか。」

どんなタイプのロボットが欲しいですか。
河森「アクエリオンみたいに気持ちがいいのがいい。」
寺島「青いやつ。猫型のやつ。猫型アクエリオン。」
森川「場所をとらないのがいいね。人間サイズも大きいから、仔犬ぐらい。」
河森「仔犬ぐらいのロボット、作ったことあるよ。AIBOを改造して。」
森川「じゃあ、AIBOで。クリスマスプレゼントはAIBOがいいな。」
もう売ってませんが。それに、アクセルとけんかしたらどうするんだ。(笑)
ロボットは巨大なイメージがあるから、置き場所困るでしょ、 という話をしているうち、急に思い付いたらしい。
森川「あ、ケルビム(トーマが乗っていたロボット)がいい。 くるくる回っているうちに、平手打ち食らいそうだけど。」

どの女性キャラがお気に入りですか。
寺島「トーマ様的には、オトハって言ってあげるのがいいんじゃないですか。」
森川「まあ、そうなんですけどね。まあそれは、置いといて。」
置いとくのかい。
森川「この業界の力加減的には、玉川紗己子さんの、お姉さまキャラだね。 お茶室で不動と会話するシーン、あの茶室の狭さがいいね。」
寺島「僕はまだまだ青臭くて、そこまでは行けません。 僕はつぐみちゃんが好きなんですよ。あのストレートに人間大好き、なところが。」
監督は結局、みんな好きみたい。当然だけど。言うたびに変わるんだとか。

(アクエリオンの)パチンコはやりましたか。
寺島「番組でやりました。やめてください、って言ったんですけど、 『合体王子』ってあだ名付けられました。」
河森「開発段階でやらせてもらいました。開発の人がものすごく真剣でね。 試作品持ってくると、高級車1台分、とか言うんですよ。 もっとこうなってるといいな、って言うと、次はベンツだったそうです。」
森川「俺、やりましたよ。」
森川さんは絶対やってないと思ったので驚いたのだが、続きを聞いて、なるほど。
森川「アーケードで。パチンコでやるとたいへんなことになっちゃうんで、 アーケードで見かけて、これやはるしかない、と。」
寺島「あ、そうか。18歳未満の天翅さんも、アーケードでやればいいんですね。」
河森「音響監督の三間さんの部屋にありますよ。台、買っちゃったんです。」
森川「今度行こう。」

アクエリオンを日本の神々に置き換えると、どうなっていましたか。
河森「面白い発想だね。アポロニアスは太陽神だけど、役どころからいくと、 トーマ様に天照をやっていただいたほうがいいかな。 アポロニアスはヤマトタケルとか、そっちのほうだね。 トーマ様がお隠れになられて、外でみんなが裸踊りしてる。」
寺島「トーマ様、出てきてー。」
森川「ちょっと待って。それ僕、出番ないじゃない。最終回しか出てこない。」
寺島「ときどき覗いてるんですよ。天照トーマ様、いいですね。」
河森「今、姿が浮かんじゃいました。 7つの世界があるんだから、どれかひとつはそれがいいかもね。」
森川「旅に出ますか。」
河森「じゃあ、出雲に。」

自分の演じているキャラと似ているところは?
「声が似ている」というお約束は別として。
寺島「収録してるときは、食欲が増えました。」
森川「王様気分でアフレコさせてもらってました。ペース的にね。」
河森「スタッフが、トーマ、って呼べなくなってくるんですよ。 みんな、トーマ様、って呼んでる。」
本人たちにはよくわからないので、監督に印象を聞くと、
河森「森川さんは、トーマ様の風格がありますね。ときどき戻るけど。 寺島さんは、もともと声を聞いたとたんにアポロだ、と思ったから。 それと、よく歩いてたじゃないですか。アポロは歩くキャラだから。」
森川「落ちてるもの拾って食べたりね。」
寺島「食わない。落ちてるものを食う食欲まではないです。」

プレゼントコーナー
入場時に整理番号が配られている。抽選箱から番号を引くこともあってか、 森川さんの、「じゃ、立ちましょうか」の言葉に、 これから後はずっと立ってトークをすることに。
賞品は、不動の書いた「混浴」の文字とジェロームが描かれたてぬぐいを、 出演者のサイン入りで、5名にプレゼント。何かの予約特典だったらしい。
司会「油性でサインしましたから。」
寺島「使え、ってことですね。」

告知
2009年1月にアクエリオンがデジタルコミック化。オリジナル展開らしい。
森川「(寺島くんの肩に手を置き)もう一度合体できそうだね。」
河森「トーマ様、最初から飛ばしてますよ。」
森川「若干こなれてきてますから。」
寺島「最初から飛ばすトーマ様、見たいですね。すぐ妊娠しちゃうんですよ。」
森川「そっちかい!!」

エンディング
プラーナが尽きてきたのでそろそろお開き、 ということで(下から人間連れて来なきゃ、とかいうツッコミが入っていた)、 寺島、森川、監督の順で挨拶。

寺島くんが最初、アポロニアスで話し始めたのに倣って、トーマで、 「私も創聖の歌を歌いたい」。 エレメントたちに先を越されたトーマ様の心の吐露か。
寺島「作詞はトーマ様ですもんね。」
森川「まだ印税入ってきてないよ。……監督を前にして何を言ってるんだ。」
「『アクエリオン』がまだまだ続くということで、うれしいです。 自分でもトーマという役はは大切にしているので、まだ演じていきたいと思います。 今後ともアクエリオンを応援してください。」
監督も、「地上に降りたら翅をいろんな人に刺して、願望を引き出して、 盛り立ててください」と。ネタはまだいろいろあるらしい。ええ、ええ、 トーマ様が包丁持ち出さない展開なら、いくらでも応援しますとも!!(笑)

最後は、出て来た順に、出てきた場所に戻って終わり。

全体的にのんびりまったり、作品を好きな人が、好きな作品を語る、といった、 トークも充実したいいイベントだった。短い時間ながら、駆け足でもなく、 お座なりでもなく、内容もしっかりあったし。逆に、作品を知らずに参加すると、 話がほとんどわからなかったのでは。作品イベントだからしかたないかもだけど。
森川さんも、仲の良い後輩と一緒でリラックスしていた様子。監督を含め、 ずっと「様」付けで呼んでもらって、気分がよかったのではないだろうか。
ステージの椅子をハイスツールにして、映像はスクリーンを使えば、 何も言うことはなかったんだけどなあ。


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